「残業代を貰えず年賀状お歳暮はノルマ達成できなければ自爆」 郵便局集配員の現場の声が壮絶
ガジェット通信 / 2017年12月20日 8時30分
お歳暮やクリスマスなど年末に向けて通販サイトの利用が増加することにより、配送業者への負担が増大しています。とりわけ佐川急便は、2016年に遅配や営業所が音信不通になるなどの事態が発生して利用者にも影響が出ていました。
※参考 佐川急便が年末の荷物量増加で遅配多発→練馬営業所は音信不通に(Togetter)
https://togetter.com/li/1062303
2017年になっても、物流業者の末端の厳しさは改善されていない模様。郵便局で集配をしている人が『Twitter』で下記のように現状を吐露しています。
身バレが怖いから捨て垢で
現役の郵便局集配(バイク)の仕事をしてます。ちょっとでもいいから読んでください。
今騒がれてるようにゆうパックがパンクしてます。うちの局でも前年比の三割増らしく、しかも人手はガッツリと減ってるから当然回るわけないよなってみんなが思ってました
ゆうパックがパンクすると集配にバイクで持っていっても構わないような荷物が送られてくるの。最初は数個。だけど今は1日に30近くやってたり荷物もでかい箱物やお歳暮をも持っていかざるを得ません。勿論、通常業務である普通郵便や書留、追跡系のAmazonとかもこなした上でゆうパックを手つだってます
その上で、「必要な残業代を貰えるのかと思ったら定時で上がれ、30分までしか出さないの一点張り。なのに年賀状お歳暮はノルマ達成できなければ自爆」といい、「長い朝礼があって、お昼も今取る時間はないけど機械には取っていることにしないと部長に呼び出しをくらう」と続け、「配達業者が一番大事な休息を二の次にしなければならない状況にあることを理解してほしい」「局員は頑張っています。しかし頑張りは殆ど反映されません」と現状を告発しています。
この連続ツイートには、「そこまでひどいとは思っていなかった」といった反応があったほか、同業者からも「どの局も同じ」「怒号、愚痴、毎日のように見る」といった声も上がっていたほか、配達業者と親しい人たちからも「弟が心身のストレスが引き金となりうつ病になった」「旦那が忙しい今の時期は日付越えないと帰ってきません」といった声が上がっていました。
こういった末端からの悲鳴に対しては、こんなツイートも。
ツイート見ました。
今荷物を送らない、極力受け取れるようにする、私にできることはこれしかできません。
健康を壊す前に職員全員でボイコットも考えた方がいいかもしれませんね。運ぶ人が壊れたら、送ってもらえる荷物も送ってもらえなくなるので。
無理しないでくださいね。
とりわけ日本郵便はヤマト運輸が値上げをしたことにより『Amazon.co.jp』などの荷物が集中しています。そんな中で旧態依然とした職場環境が末端にしわ寄せがいく構造になっていることが透けて見えます。
前述のユーザーは「会社自体を訴える気はありません」「一概に郵便局全てがダメだとは思わないで」「Amazonで買い物やめようかな、とか考えないでください」といいつつ、再配達のWebサービスや管理職の意識の問題を指摘し、「配達員は末端なのでシステムの改善点やその他諸々意見はそのようなものを担当されている方々には届かない」と述べていました。
こういった人たちによって日本の物流が支えられているということを認識した上で、消費者の側も「送料無料」といった言葉に踊らされないようにする意識を持つことが大事なのかもしれません。
※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/sonotaMoroM/status/942785239473987584 [リンク]
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