不動産30年ローンは「高度経済成長期の遺産」!? 「安心して組めない」「家買ってもお金増えるわけじゃない」
ガジェット通信 / 2017年12月29日 8時0分
日本銀行の統計によると、不動産融資・不動産担保ローンは1992年をピークに減少を続けて、2014年には82兆6335億円とピーク時の53%まで落ち込んでいます。
バブルの崩壊や就職氷河期世代以降に終身雇用制が崩れたことに影響を受けている不動産購入。ある『Twitter』ユーザーが次のようにツイートして話題になっていました。
若い人が家を買わないことに工務店が焦ってるみたいだけど「30年のローンを組んでつねに安定して30年間収入があって年二回しっかりボーナスが出てその条件で30年後にローンを払い終える」なんて無理ゲーに決まってるだろ。少なくとも自信をもって30年安定した収入がある!なんて断言できるわけねぇ。
このツイート主は「このシステムそのものが高度経済成長期の遺産」といい、年長世代がローンを払えた理由について「経済成長によるインフレという要素があった」と付け加えています。
これに対しては、「どれだけの人間が30年ローンを安心して組めるのか」「これから人口が減って土地も安くなるのになぜ買うという発想になる?」といった反応があったほか、実際にローンを組んだ人からは次のようなツイートも。
実際、住宅ローン35年組んで大失敗した。払えなくなり、家の価値より支払いが多く大変だった。まだ、ローンだけを払っている。家の価格下落は想像以上だ。家に35年ローンの価値はない。借家が一番正しい。
また、「家を買っても維持費がかかる」「家買ってもお金増えるわけじゃない」といった声も。「ローン期間中に安定した収入があるというのはフィクション」といった反応があったほか、「30年も同じところに住めない」
別のユーザーからは、次のようなツイートも。
あらゆる世代が家を買うという流れ自体が間違ってたと思う。100年以上暮らせる家を建てさせるべきで、40年で潰れるかもしれない家を毎世代買わせるなんておかしいとずっと思ってきた。
上の世代でもローンが破綻しているケースも多くあるだけに、「家を買う夢があるのは氷河期世代まで」「そもそも何かを買う欲が湧くほど報酬を得ていない」といった意見も多く見られました。ローンを組むための前提となる安定収入が保証されなくなっている世代が40歳を過ぎ、ますます持ち家を購入するという人が減っていく傾向に歯止めがかかることはないのではないでしょうか。
※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/gerogeroR/status/945974013259431936 [リンク]
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