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「原宿ストリートファッション」の下に「ウォシュレット」…… クールジャパン戦略の図に疑問の声続出

ガジェット通信 / 2018年2月14日 20時0分

国が推進しているクールジャパン戦略。平成30年度の政府概算要求では、総計649億円の関連予算が計上されています。

そんな中、川瀬貴也京都府立大学文学部歴史学科准教授が『Twitter』で内閣府知的財産戦略推進事務局クールジャパン戦略の資料について言及。波紋が広がっています。

ある人に教えてもらって「地獄の釜の中」を覗いた気分になりましたので、皆様にもお裾分け。内閣府の「国のクールジャパン戦略の最新情報」というプレゼン資料(PDF)。読み通す価値はないけど、11ページの「日本の売りになるもの」の一覧をみて、僕とともに泣いてください。

該当の資料は、政令都市東京事務所長会定例会で行われた講演「国のクールジャパンの最新状況」の資料。該当ページは、いかに外国人に日本文化に関心を持ってもらい、訪日観光客を増やすのかというインバウンド対策について説明された内容なのですが、日本として「発信」していくものとして「ウォシュレット」が「原宿ストリートファッション」と一緒に並んでいるという図に……。ほかにも「神話」「禅・武士道」から「コスプレ」「コンビニ」まで入っており、ごった煮感が否めません。

川瀬准教授は「ウォシュレットって、もはやいろんな国で見られませんかね」と疑問視。ネットでは「役人が真面目に考えたこの国のウリがこれか」といった反応が多数集まり、あるユーザーからは次のようなツイートも。

このマッピングの縦軸が「精神」⇆「物質」なのは、もう目を瞑るとして。

横軸が「ポップ」⇆「深遠」てのは、どうよ。どうなのよ、この底の浅さ、浅はかさ。

この図では「スイーツ」が「ポップ=物質」に一番寄っているのですが、パティシエのお菓子作りに込めた時間や想いというものを考えると失礼なようにも感じます。この縦軸と横軸には「中高生の学級内プレゼン資料か?」「プロっぽくない資料」といった声も見られました。

「クールジャパン」への冷ややかな視点が目立った資料への反応。とはいえ、訪日外国人が2012年の836万人から2017年には2869万人(推計値)と増えているのも事実。政府が目標としている2020年の訪日外国人数4000万人を達成できるのか注目されます。

※画像は内閣府知的財産戦略推進事務局クールジャパン戦略資料より

http://www.cao.go.jp/cool_japan/local/seminar4/pdf/siryou.pdf [リンク]

―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』

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