世界初フルデジタルスピーカー『OVO』試聴会 「大量の音情報が干渉せず独立している」
ガジェット通信 / 2018年3月8日 23時0分
3/5(月)に東京・秋葉原のガジェット通信フロアにて『OVO(オヴォ)』の試聴会が行われました。
動画視聴に最高なフルデジタルスピーカー『OVO』を生で聴く! 3/5(月)秋葉原ガジェット通信フロア
http://getnews.jp/archives/2021123 [リンク]
紹介記事:JDSoundがまたやった!「パフォーマンスが突き抜けている」フルデジタルなポータブルスピーカー『OVO』の威力
http://getnews.jp/archives/2007182 [リンク]
『OVO(オヴォ)』とは次のような特徴を備えた小型スピーカーです。
東北の音響機器メーカー『JDSound』が発表した世界初の“フルデジタル”スピーカー。
・接続はUSBケーブル1本のみ
・充電不要
・ペアリング、ドライバ不要
・遅延はほぼ無し(1ms)※参考:Bluetoothの場合500ms(0.5秒)の遅延
・音声信号の劣化なし
・LRの分離性能が高い
・音の立ち上がりが早い
・ボーカル含め、各音域が非常に聞き取りやすい
月曜夕方の開催、さらに当日はあいにくの雨模様でしたが、十数名の来場者がありました。会場で製品説明を行うのはJDSoundの代表取締役である宮崎晃一郎氏本人。来場者の多くは、クラウドファンディングで出資した人たちですが、中にはたまたま『OVO試聴会』が気になって入ってきた人も。
PCやスマホとの接続で“耳が覚める”
宮崎氏の説明はPCとの音質比較、音量の大小にかかわらない聞き取りやすさ、接続の簡単さ、遅延の無さと多岐に渡りますが、どの人にも驚きをもって接してもらえたのは「スマホとの接続」。
使用したのはオーセンティックなジャズの音源とAndroid端末。OVOを繋いだ瞬間、みんなが聞きなれている普遍的なスマホの音が、音量・音圧・音質、全ての要素が一気に跳ね上がります。(筆者含め)来場者にとってこの体験は非常に印象的だったことが、それぞれの表情からうかがえました。
周囲に響くのは、リスニングルームか、あるいはジャズバーの伝統的なオーディオシステムを思わせるサウンドですが、実際の組み合わせはスマホとOVOのみ。音が「情報」から「快感」に代わる瞬間がありました。
試作機ではiPhoneとの接続が未対応でしたが、OVO製品版では『カメラアダプタ』を介しての対応を予定しています。
PS4やNintendo Switchにもダイレクトにつながる
当日は宮崎氏から現在の生産状況などについても説明がありました。そのなかでも筐体を作成する金型については「一発目で驚くぐらい良いのが出来た」と喜ぶ姿も。『GODJ』時代の開発経験からすると「快挙」と言えるほどの仕上がりの早さだそうです。
また、先のスマホ同様、「PS4やNintendo SwitchにもOVOはダイレクトに接続できる」という説明がありました。Blu-ray視聴やゲームでOVOを使ったら、一体どんな体験になるのか、今から期待が膨らみます。
ちなみに現時点では、テレビにデジタル接続する方法を備えていないとのこと。HDMI対応とかしたら最高だなあ、なんて思いました。(宮崎氏によれば“検討中”だそうです)
「聴いて、安心した」
来場者のみなさんにコメントをもらいましたが「実際に聴けて、期待以上のサウンドで安心できた」という感想が多くを占めていました。
・非常に使い道が多い。
・期待通り、いや、期待以上の仕上がりだった
・音質がクリアですごかった
・ポータブルでプレゼンなどで本当に役立ちそう。会社で5台くらいあったら取り合いになりそう
・ドライバが要らないのは良い。iPhoneで早く聴いてみたい
・近くで聴くのも良いが、遠くで聞くとケタ違いに良かった
・(宮崎氏が)丁寧に説明してくれた。webの情報は見ていたけど今日は実際に生で体感できて良かった
・PCで映画を観る時に、映画館に近い、というのが本当だった
・クラウドファンディングでは実際に聴けないので、こういう機会があるのはありがたい
おまけ:ガルパンと新海誠作品を聴いてみた
試聴会が終わった後、スタッフだけで特別に“映像鑑賞会”を行ってみました。
ガジェット通信フロアのスクリーンに映像を映しながら、スタッフの手持ちの映像をOVOの音声だけで鑑賞してみます。ソースは『ガールズ&パンツァー 劇場版』と、新海誠作品の予告編『ほしのこえ』『雲の向こう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』など。
ガジェット通信フロアはおよそ100平米の広さがありますが、いずれの作品も音量の不足を感じる場面はありませんでした。
『ガルパン劇場版』で印象的だったのは砲弾の重みと風切り音、そして戦車の重量感ある効果音。OVOの音質は砲撃戦と突撃シーンに抜群の臨場感を添えてくれました。OVOは2chステレオなので、多チャンネルの劇場のように弾がかすめるような立体感こそかないませんが、声のツヤと音の厚み、音場の安定感はかなりのものでした。
新海作品でかなり驚いたのは『ほしのこえ』。予告編含め、個人的には何回観たんだろうってレベルなのですが、OVOで聴いたら細かい音が本当によく聴こえるんです。
ケータイの電子音の裏にある、物理ボタンのメカニカルな「コチコチ」って音がはっきりとわかりました。
これに限らず、瞬間的に情報量が増えるような状況でも、それぞれの音が独立した情報として認識できることに気づきました。BGMの上に爆発音や鳥のさえずりやバーナーの轟音が乗ったとしても、各々の音に干渉しないのです。
試聴会を終えて
試聴会の取材を終えて思ったのは「売価1万円クラスのスピーカーの話ではないなあ」という事。(定価は1万6800円予定)
そのあとついつい、追加で1台分を更に支援してしまいました……。
今後まもなく、試聴用OVOの増産が予定されているそうなので、ツタヤなどで実際にその音に触れる機会が増えそうです。是非、OVOの音を多くの人に体感してもらえたら良いなと思いました。
USBにつなぐだけ! 映画館の感動を完全再現するポータブルスピーカー誕生 Made in TOHOKU『OVO』
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