草津宿・鮒ずし・三雲城…… 今新たに注目される滋賀県西南部のグルメと観光スポット
ガジェット通信 / 2018年3月24日 10時0分
たくさんの歴史遺産、恵まれた自然、風土の中で生まれた食や暮らし……。
虹のように色とりどりな魅力があふれる滋賀県。
近年、この地に生まれ育ったT.M.Revolutionこと西川貴教さんを旗頭としてさまざまなPR活動を繰り広げているが、関西の方ならともかく他の地方にお住まいでしっかりと滋賀県を探訪したことのある人は多くないのではないだろうか。
今回、偶然にも西川貴教さんと名前が同じ中将タカノリが滋賀県の歴史の中心となってきた県南西部の各地を訪れ、その見所を紹介することになった。
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草津市は人口約14万人。東海道と中山道が交わる交通の要所で中世から繁栄し、現在も滋賀県内では県庁所在地の大津市に次ぐ人口を誇る。京都や大阪からのアクセスと環境の良さから、東洋経済新報社が公表する住みよさランキングでは2013~2017年の5年連続で近畿ブロック1位を獲得する人気っぷりだ。
なお先に触れた西川貴教さんが深く関わる大型ライブイベント『イナズマロックフェス』の開催地でもある。
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僕がまず訪れたスポットは『草津宿本陣』。本陣とは江戸時代に各地の大名が江戸に行き来する際の宿舎として設置された施設。こちらは江戸時代初期の1635年に設置され、以来この街のシンボル的な存在として現在にいたる。
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内部は当時の趣きが保存されており、個人でも見学可能。
大名や公家たちが利用する際に掲げた宿札や帳簿、宿泊スペースが公開されており歴史好きにはたまらない空間だ。
すぐ近所には『草津宿街道交流館』があり、こちらでは一般の旅人の宿泊の様子や旅支度について展示されている。あわせて見学すれば数百年前の人々のリアルな生活、往時の草津の賑わいがまぶたに浮かんでくるに違いない。
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【史跡草津宿本陣】
所在地:滋賀県草津市草津一丁目2-8
TEL:077-561-6636
オフィシャルサイト:http://www.kusatsujuku.jp/shiseki/
【草津宿街道交流館】
所在地:滋賀県草津市草津三丁目10-4
TEL:077-567-0030
オフィシャルサイト:http://www.kusatsujuku.jp/kaido/
次に訪れたのは草津市の北東方面に位置する野洲市。
琵琶湖沿いのビーチリゾートやフォルムの美しさから”近江富士”と呼ばれる三上山など豊かな観光資源に恵まれた地域だ。
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ここではまず『琵琶湖グルメリゾート鮎家の郷』を訪れた。
鮎をモチーフにした個性的なオブジェを尻目に建物に入れば、そこは鮎など琵琶湖の幸を加工したさまざまな名産品が並ぶ広大な売店スペース。甘露煮や昆布巻きなど、白米好き、酒好きにはたまらないアテがより取り見取りだ。
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レストランスペースの鮎鴨亭ではこちらで販売している製品や鮎の塩焼き、鴨鍋など滋賀県ならではのグルメを堪能できる。お昼だったのでアルコールは遠慮したが、日本酒でもあれば最高だったろうなぁ……。
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なおこちらでは夏になると隣接地に約50000本のひまわりを植えた『ひまわり迷路』が登場する。
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ファミリー、カップルにはうってつけのスポットなので、タイミングよく野洲を訪れた方はぜひ足を運んでいただきたい。
【琵琶湖グルメリゾート鮎家の郷】
所在地:滋賀県野洲市吉川4187番地
TEL:077-589-5600
オフィシャルサイト:http://www.ayuya.co.jp/
ひまわり迷路FB:https://www.facebook.com/pages/おいで野洲-ひまわり迷路/465655496941455
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続いて同じ野洲市の『BIWAKO DAUGHTERS』。
代々琵琶湖の漁師という松沢さん一家が営む加工・販売所で、昔ながらの鮒ずしや煮物から創作的なサンドイッチ、スイーツまで様々な商品が並んでいる。
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いくつかの商品を試食させていただいたが、中でも秀逸だったのが『ふなずしサンド』。
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近江八幡市の人気パン店『壱製パン所』がプロデュースした商品で、鮒ずしとチーズをサンドしただけのシンプルなものなのだが、これがまた絶妙なマリアージュ。鮒ずしの若干クセのあるコクと酸味がチーズと合わさり独特の……洋風でしかないお洒落な味わいになっているのだ。生臭みはまったくない。白ワインと合わせれば2~3本ペロリといただけそうな逸品だ。
【BIWAKO DAUGHTERS】
所在地:滋賀県野洲市菖蒲230
TEL:090-2101-8604
オフィシャルサイト:http://www.biwakodaughters.jp/
野洲市でグルメスポットをハシゴしてお腹一杯になった後は竜王町へ。
なんだかロマンティックな町名だが、これは竜神が祀られる雪野山、鏡山という二つの山に囲まれていることからついたものらしい。近江牛の発祥地、米どころとして知られる農村地帯だ。
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道の駅、『アグリパーク竜王』はその南部の丘陵部に所在する。ただの道の駅ではなく季節によってイチゴ、さんらんぼ、桃、ぶどうなどさまざまな果物、野菜の収穫体験や動物とのふれあい体験ができる一大アミューズメントパークになっているのだ。
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喫茶コーナーでは地元産の食材にこだわった軽食やスイーツもいただける。
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予約が必要だが近江牛のバーベキューというのもあってそそられる。ちょっと休憩にはもちろん、丸一日遊ぶにもおススメのスポットだ。
【アグリパーク竜王】
所在地:滋賀県蒲生郡竜王町大字山之上6526番地
TEL:0748-57-1311
オフィシャルサイト:http://www.biwa.ne.jp/~aguri-p/index.html
最後に訪れたのが湖南市。
琵琶湖に注ぐ最大の河川である野洲川が流れ、国道1号とJR草津線が走る旧甲賀郡の要衝だ。
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ここには近年、歴史マニアや地元の受験生に注目されているスポットがある。その名も『三雲城址』。16世紀から17世紀まで滋賀県南部を支配した六角氏の重臣、三雲氏の居城だ。
六角氏はともかく三雲氏ともなるとまったくメジャーな存在とは言えないが、NHK大河ドラマ『真田丸』で藤井隆さんが演じた猿飛佐助のモデルが三雲氏の一族かもしれないということで一部に認知が急上昇しているらしい。
登城口からかなり険しい山道を5分ほど登ると、当時としては先進的だった石垣などの遺構や、”落ちそうで落ちない巨岩”ということで受験生がありがたがっている八丈岩にたどり着く。
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足元にはほんのわずかな支えしかないのに何百年もこの威容を保っているのだから自然って不思議だ。八丈岩からは野洲川やふもとの街並みが一望でき、ちょっとした戦国武将気分が堪能できる。
【三雲城址】
所在地:湖南市吉永
TEL:0748-71-2157(湖南市観光協会)
今回ご紹介したのはけっして派手なスポットではないが、いずれもその土地ならではの味わいにあふれていた。旅とはけっして人気ランキングに載るような名所めぐりがベストではない。聞いたこともない、行ったこともない土地での素朴なオンリーワンの風景や出会いが心に染みわたる……それが本当の旅の醍醐味ではないだろうか。
そういう意味では滋賀県には妙な手垢にまみれていない無垢の名スポットがたくさん残っている。都会の日常に疲れ「旅がしたいな……」と思い立った方には是非おススメしたい心の故郷だ。
※一部画像は『公益社団法人 びわこビジターズビューロー』オフィシャルサイトより
https://www.biwako-visitors.jp/niji-shiga/ [リンク]
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