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人類の進化は枕の進化? 人間はなぜ枕を使うの?

ガジェット通信 / 2018年4月13日 12時30分

専門店もあったり、柔らかさや高さ、素材など、寝具で一番こだわりを持って選んでいるのは「枕」という人も多い。ではなぜ、人は枕を使うのか答えられるだろうか?

素朴な疑問に答えるNHK新番組『チコちゃんに叱られる!』が、4月13日よりスタートする。レギュラー放送に先駆け、4月7日に放送された直前スペシャルでは、人がなぜ枕を使うのかという疑問を取り上げた。枕を使う理由には、他の動物とは違う人間の進化が大きく関係していた。

枕を使う理由を一言で言うと「ヒトが二本の足で歩くから」

二足歩行になって骨格が変化! 言語を操ることも可能になった

東京大学総合研究博物館の遠藤秀紀教授によると、地球上で直立二足歩行をしているヒトならではだと説明する。

ヒトは約440万年前に猿から猿人へと進化し、直立二足歩行を始めるが、進化前の猿は木の上で生活していた。木の上では、枝から枝に手を伸ばしたり、落ちないようにバランスをとるなど、とても繊細な暮らしぶりを要求されるため、運動神経と感覚が研ぎ澄まされた結果、段々と二本の足でバランスよく動けるようになった、というのが現在考えられている進化の過程だという。

直立二足歩行になり、骨格が変化。特に重い頭を支えるため、上からの圧力を分散できるるように背骨がS字になった。

また、直立二足歩行になったことにより、両手が自由に使えるようになる。さらに、直立したことで喉頭が落ち込み、のどの奥の空間が広がってより複雑な音を出すことが可能になり、言葉を話せるようになった。

手を使った複雑な作業、そして言葉を使ったコミュニケーションなどが、脳を刺激し、脳(頭)が大きく発達する。

しかし、直立二足歩行によって、からだ全体の形が変化。四足歩行の動物の主な寝方は、気道の関係で、前かがみ、うつ伏せ、横向きなど。ヒトは変化した体の構造のせいで頭を横に向けなければならないなど、うつぶせ寝がしづらくなってしまった。そこで自然と仰向けに寝るようになったようだ。

仰向けに寝ると、今度は後頭部と地面に隙間が生まれる。その違和感を解消するため、枕を使用し始めたのだ。約400年前の猿人の頭蓋骨の化石と一緒に、枕のような石が発見されたという報告も。

現在は、さまざまな材質の枕や抱き枕、オーダーメイドの枕まである。直立したことで言葉を話せるようになったなど、驚きの人類の進化とともに、枕も進化し続けてきたのだ。

NHK新番組『チコちゃんに叱られる!』4月13日(金)放送スタート

毎週金曜午後7時57分/再放送 毎週土曜 午前8時15分

http://www4.nhk.or.jp/chikochan/

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