元トップアスリートで夜ごと億単位のギャンブルを仕切る美女……その驚愕の人生とは?『モリーズ・ゲーム』:映画レビュー
ガジェット通信 / 2018年5月11日 19時0分
芸能界、経済界、スポーツ界などで世界の頂点に立つ超大物セレブたちを集め、桁違いのかけ金が動く秘密のポーカーゲームを開催し続けたことで、自らも伝説的な存在となった女性モリー・ブルーム。しかしある日ついにFBIに捕まり、その栄光も地位も財産も全て失ってしまいます。ポーカーのルールすらも知らなかった彼女が、夜ごと億単位のギャンブルを仕切るようになって10年、逮捕された時はまだ30代半ばだったというこの波乱万丈な物語、驚くことに正真正銘の実話なのです!
現在公開中のアメリカ映画『モリーズ・ゲーム』は、モリー自身が書いてベストセラーとなった同名回顧録(モリー・ブルーム著『モリーズ・ゲーム』越智睦訳/ハーパーBOOKS)を原作とした、名脚本家アーロン・ソーキンの初監督作品。ソーキンといえば『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞脚本賞を受賞していますが、『マネーボール』や『スティーブ・ジョブズ』など、実話ベースの脚本を手がけたら当代随一と言っても過言ではありません。
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原作はモリーの生い立ちに始まり、女子モーグルで全米3位になったほどの経歴を持つ彼女が、なぜ巨額の金が動くギャンブルの世界に身を投じたのかを、自身の言葉で振り返りながら、大勢の人との出会いと別れを経て、破滅に至るまでの経緯が克明に描かれます。いっぽう映画では、原作の結末では不明のままだった判決や、逮捕後のモリーの心境、裁判を迎えた彼女なりのけじめのつけ方なども細やかに描写し、原作には出てこない弁護士との交流にも焦点をあてるなど、オリジナルな脚色がされています。
主人公モリーを演じるのは、今最もかっこいい女優としてシャーリーズ・セロンと一、二を争うほど大人気のジェシカ・チャステイン。『女神の見えざる手』に続き、その美しさのみならず、凛としたたたずまいと内に秘めた強さにはほれぼれするばかり。そしてこの映画で最も心を打たれるモリーの矜持を、彼女は見事に観客に伝えています。
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そんなモリーを支える弁護士は、スーツ姿も断然素敵なイドリス・エルバ。父親役にはケヴィン・コスナーと、脇もがっちり固められていますが、もう一人、絶対に要チェックな人物がいます! それはマイケル・セラ演じる、通称”プレイヤーX”。彼の演じる役は今でも大活躍中のハリウッドの超有名セレブなのですが、この映画では意図的に名前が伏せられています。ですが、原作では彼とその友人の超大物俳優たちもばっちりと実名で載っているのです!
映画でもびっくりしますが、原作だけにしかないエピソードの数々にはひたすら驚くばかり。著者の人柄なのか、原作はけっして暴露本ではなく、むしろかなり抑えて書かれた印象のノンフィクションなので、それでもこれだけは書かずにいられなかったんだろうなあ・・・とかなりの衝撃を受けることは間違いなしです。映画が先でも本が先でもどちらでも大丈夫な本作、驚愕の事実を知りたい方は、ぜひ両方ともお楽しみください。
【書いた人】♪akira
翻訳ミステリー・映画ライター。ウェブマガジン「柳下毅一郎の皆殺し映画通信」、翻訳ミステリー大賞シンジケートHP、月刊誌「本の雑誌」、「映画秘宝」等で執筆しています。
『モリーズ・ゲーム』
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