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『映像研には手を出すな!』大童澄瞳先生「電子版と紙版の販売日をずらしても意味ない」に賛同多数! 「買う気持ちが萎える」「ヘビーユーザーほど電子版なのでは?」

ガジェット通信 / 2018年6月23日 18時0分

『Amazon Kindle』が2012年に日本版ストアと端末を発売するようになって以来、かなり定着してきている電子書籍。インプレス総合研究所の『電子書籍ビジネス調査報告書』によると、2016年度の電子書籍市場規模は2278億円と前年比約25%増。特にマンガは1617億円と市場シェアの80%以上を占めています。一方で出版科学研究所の同年調査では紙の出版物推定販売金額は約1兆3700億円で、特にマンガ単行本は前年比約12%減となっており、電子化への移行が進んでいることが見てとれます。

そんな中、小学館の『月刊!スピリッツ』で『映像研には手を出すな!』が連載中の大童澄瞳先生(@dennou319)が次のように連投ツイート。

「電子版と紙版の販売日ずらしたところで、書店にも出版社にも作者にもなんの意味もない。むしろ悪い影響しかない。」と、ワシは小学館の中でいつも言っています。

ワシの主張は「そもそも電子書籍を買う人間はもはや紙媒体の読者層とは別れている。電子版を遅れて出したところで、痺れを切らし 先行する紙媒体を買う電書派の総数は 紙媒体全体の売り上げからすると無視できるレベルの数であって、電書読者に発売日の油断やミスを誘う事で起きるマイナス効果が大きい

これには「買う気持ちが萎える」といった声や「買い忘れの可能性が生じるのでは」が集まっていたほか、「紙だと本屋に並んでいないことがある」「SNS上でのネタバレが流れて買う気をなくす」といった指摘も寄せられていました。

あるユーザーは次のようにツイート。

電子書籍版発売日に買うつもりだったのに、勢いで読み損なったから、買うの忘れてたとか、電子書籍版発売前に我慢出来ずに漫画喫茶で読んで、なんとなく買わなかったせいで初動データ上がらずに作家が続編かけなかったとかあったら辛い

また、別のユーザーはマンガ好きほど電子版に移行していることを指摘。

漫画3000冊ぐらいあったのを完全に電子に移行しました。

ヘビーユーザー程置き場所に困って電子に切り替えていると思います。

全ての本の発売日を把握するのは困難なので、本屋を巡回して発売してるのを電子で買うのですが、発売日がズレると買い忘れて、そのまま買うのをやめてしまいます。

さらに、紙版の発売が早いことで違法ダウンロードが増えているのでは、といった意見も。

紙の書籍の売上を上げるために紙媒体だけ発売日を早めるなんてことしたら無駄に紙媒体への敵意をまねくし、紙からスキャンされたネットの違法アップロードを探されてしまうんじゃねえの・・・電子書籍の強みはすぐ読めて物理的な場所をとらないの2点が特に強いのだし。

「単に電子書籍派の読者への意地悪」といった意見もあった紙と比べて電子版の発売が遅れる問題。同日発売を求める声が多数上がっていましたが、「内情は外野が思う以上に単純ではなく複雑」と大童先生は補足した上で、「小学館の謝恩会で社長が電子書籍頑張るといつも言っているので期待しています」と述べています。いずれにしても、書店の数は2017年5月時点で12526店と、1999年から2017年までに9770軒が閉店していることを見ても、紙から電子版へという流れは時代の趨勢。各出版社は電子版ユーザーへの対応が一層求められていくのではないでしょうか。

※画像は『Twitter』より

https://twitter.com/dennou319/status/1007947714288541696 [リンク]

―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

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