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アニメに声優じゃなくて俳優を起用する理由は? 松岡茉優の疑問に湯浅政明監督が回答

ガジェット通信 / 2018年9月25日 18時45分

10月25日(木)~11月3日(土・祝)にかけて開催される第31回東京国際映画祭に先駆け、9月25日(火)に都内の会場にてラインアップ発表会が行われた。

本年度の東京国際映画祭アンバサダーに就任した松岡茉優さん、コンペティション部門『半世界』より阪本順治監督、同部門『愛がなんだ』より今泉力哉監督と岸井ゆきのさん、さらにアニメーション特集『アニメーション監督 湯浅政明の世界』より湯浅政明監督が登壇し、映画祭にかける思いを語った。

昨年は主演映画『勝手にふるえてろ』が同映画祭コンペティション部門の観客賞を受賞し、個人としては“宝石のような輝きを放った若手キャスト”を選出する東京ジェムストーン賞を獲得した松岡さん。アンバサダーの任命については、「昨年新設された東京ジェムストーン賞をいただき、せっかく選んでいただいたからには、その賞がもっと華やいだものになるようにとこの1年は邁進してきました。このタイミングでアンバサダー就任はなかなか良い感じで進んでいるんじゃないかと自信がもてました」とコメント。

出演作『万引き家族』が第71回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門の最高賞パルムドールを受賞したことを踏まえ、「(東京国際映画祭の)アットホームな雰囲気や、映画が大好きだぞという人たちが肩を組んでいるような熱量はカンヌにも負けてないと思います」と述べ、アンバサダーとしての初仕事をこなした。

109の国と地域から1829本もの応募があった今年のコンペティション部門。稲垣吾郎さん主演の『半世界』は、「稲垣(吾郎)くんが土の匂いがする役をやったら面白いんじゃないかと考えてオファーして、ほぼ当て書きで脚本を仕上げました」と坂本監督が明かした完全オリジナルストーリーで、40歳を目前にした男3人の視点を通して日々の葛藤や家族・友人との絆、希望を描くヒューマンドラマ。

角田光代さんの同名小説を映画化した『愛がなんだ』は、片思いを徹底的に考察するおかしくも切ないラブストーリーだ。今年のコンペティション部門はこれらの邦画2本を含む全16本で競われる。

『アニメーション監督 湯浅政明の世界』では、『マインドゲーム』『夜明けを告げるルーのうた』『夜は短し歩けよ乙女』など、圧倒的な独創性で国内のみならず海外からも高い評価を受けている湯浅監督の特集上映を実施。

湯浅監督は「こんな作品にも参加してたんだ、いろいろ作ってるんだなこの人、って気付いてもらえると思います。若い時は変わったことをやってやろうと思っていました。最近は皆と感動を共有したい、皆が望むものを作りたい……、そんな変遷を読み取る方もいるかと思います」と述べ、長編映画の他、自選短編集では『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』『スペース☆ダンディ』など、湯浅監督が監督や演出を担当したテレビアニメや短編アニメが上映されることが発表された。

発表会の終盤、報道陣からの質疑に応えていた松岡さんは、突如「私も湯浅監督に質問したいです」と手をあげ、「私たち俳優にアニメのキャストとしてオファーをいただくことがあるじゃないですか。湯浅監督も声優さんだけじゃなく、俳優や歌手の方を採用されることがありますけど、俳優に求めるアニメーション映画への起用理由って何なんですか?」と問いかけた。

湯浅監督は「たぶんネームバリューとかもあると思いますけど……」と前置きしつつ、「やっぱりその人が持ってるものですよね。それが画面に出ると良いなと思います。それがキャラクターにプラスになったり、その人じゃないとできない表現があったり。最初から声が分かっていると絵もそれに合わせて描けるし、その人が持っているパーソナリティとかそういうものが、僕はいちばん欲しいと思っています」と回答した。

今年のオープニング作品は、レディー・ガガ主演、ブラッドリー・クーパーが監督・出演を務めた『アリー/スター誕生』。クロージング作品は、アニメーション版ゴジラの最終章となる『GODZILLA 星を喰う者』。映画祭初日のオープニングイベントでは、各作品の監督・出演者らがレッドカーペットに登場する予定だ。

特別招待作品は以下の通り。

『あまのがわ』/古新舜監督

『えちてつ物語 ~わたし、故郷に帰って来ました。~』/児玉宜久監督

『華氏119』/マイケル・ムーア監督

『ギャングース』/入江悠監督

『PSYCHO-PASS サイコパス Siners of the System Case.1, Case.2』/塩谷直義監督

『jam』/SABU監督

『女王陛下のお気に入り』/ヨルゴス・ランティモス監督

『旅猫リポート』/三木康一郎監督

『ハード・コア』/山下敦弘監督

『パッドマン 5億人の女性を救った男』/R・バールキ監督

『Merry Christmas! ~ロンドンに奇跡を起こした男~』/バハラット・ナルルーリ監督

『ROMA/ローマ』/アルフォンソ・キュアロン監督

第31回東京国際映画祭:

https://2018.tiff-jp.net/

(C)2018「半世界」FILM PARTNERS

(C)2019映画「愛がなんだ」製作委員会

(C)2004 MIND GAME Project

(C)2018 TIFF

―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

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