トランプ大統領を辞めさせる方法:アメリカ合衆国憲法を読む(舛添要一オフィシャルブログ)
ガジェット通信 / 2018年9月27日 13時0分
今回は『舛添要一オフィシャルブログ』からご寄稿いただきました。
トランプ大統領を辞めさせる方法:アメリカ合衆国憲法を読む(舛添要一オフィシャルブログ)
トランプ大統領は、大統領としての資質に欠ける。その言動はヒトラーに似ている。世界を混乱に陥れるこの指導者をどうすればホワイトハウスから追放できるか。
アメリカ合衆国憲法の条文を読んでみよう。
第一は、弾劾である。アメリカ憲法第2条4節では、「大統領、副大統領、およびすべての合衆国の文官は、反逆罪、収賄罪またはその他の重罪および軽罪について弾劾され、かつ、有罪判決を受けたときは、罷免される」と定めている。
ロシア疑惑などで有罪になれば、これは可能である。ウォーターゲート事件で追い込まれたニクソン大統領は、弾劾の前に自ら辞職した。ロシア疑惑の捜査が進む中、大統領側近たちが司法取引で真実を暴露しつつある。今後の捜査の行方が注目される。
第二は、副大統領や長官(閣僚)の過半数が大統領の職務遂行不能を議会に申し立てる場合である。ローゼンスタイン司法副長官が、この手を使おうとしていたと、ニューヨークタイムズが報じている。
憲法修正25条第4節は、「副大統領、および執行各部の長官の過半数または連邦議会が法律で定める他の機関の長の過半数が、上院の臨時議長および下院議長に対して、大統領がその職務上の権限および義務を遂行することができない旨の書面による申立を送付するときは、副大統領は直ちに大統領代行として大統領職の権限および義務を継承する」と規定されている、
ニューヨークタイムズが伝える通りの動きが司法副長官を中心に本当にあったとすれば、トランプ大統領に対する危惧の念は政権内部にも広く共有されていることが分かる。
執筆: この記事は『舛添要一オフィシャルブログ』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2018年9月26日時点のものです。
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