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[ネタバレ有] 好奇心がコンプライアンスに勝つ番組『今田×東野のカリギュラ』シーズン2“最終回”の収録現場に行ってきた!

ガジェット通信 / 2018年11月23日 19時0分

唐突ですが、こんな企画、あなたは地上波で見たことがありますか?

・モザイク無しで狩猟・解体の一部始終を見せる

・自分の親が詐欺にかかるか検証する

・父親にハニートラップを仕掛ける

・理由があって地上波に出せない人を出す

・火だるまになったまま空を飛び、飛距離を競う

・ホームレスのクイズ王決定戦

・男性経験が異常に豊富すぎる女性のトーク

・芸人自慢の嫁を風俗店のリストに載せて人気を検証

・自作自演のドッキリを自分に仕掛ける

昭和の番組ではこれに勝るとも劣らない企画がいくつかありました(恐ろしい時代です)。しかし近年はこんな番組、まぁ、ありませんよね。

Amazon Prime Videoがオリジナルコンテンツとして配信する『今田×東野のカリギュラ』(以下、カリギュラ)は、2017年に開始した“ありえない企画ばかりを集めた番組”です。前述に羅列された企画はすべて『カリギュラ』で配信された企画の一部なのです。

そんな番組だからこそ『カリギュラ』冒頭ではこんな注意書きもキッチリ流れます。そのくらいにガチで作り込まれています。

※当番組は、番組の性質上、ご覧になられる方によっては一部不適切と感じられる場合がございます。予めご了承の上、お楽しみ下さい。

MCは今田耕司さん東野幸治さん。むちゃくちゃだった頃のテレビ最先鋒に居た二人が、“禁止されるほど試したくなる心理現象”に従った企画を案内します。

『カリギュラ』は2018年8月にシーズン2(パート1)の配信をスタートし、2018年11月23日(金)からシーズン2の最終話を含むエピソード9話から18話まで(パート2)が配信となりました。

ガジェット通信は、この「シーズン2・最終話収録」に完全密着取材を行いました。

最終回にふさわしい過激な内容、余すところなくすべてレポートしたいと思います。

※本記事は、配信されている『カリギュラ』シーズン2最終回の内容をすべてレポートしています。ここからあとはネタバレの内容となっておりますので、ご留意ください

▼▼ココから先、ネタバレを含みます▼▼

連れてこられたのは関東某所の採石場

2018年10月某日。都内からマイクロバスに乗って筆者は関東のとある場所に運ばれてきました。

周囲は山しか見えない荒涼とした風景が広がるばかり。場所によってはケータイの電波も危ういこの場所で、いったい何が行われるのでしょうか……。

着いたのは採石場。ひんやりとした晩秋の空気。崖の下には湖が広がっています。足場の悪い周囲を番組の制作スタッフが慌ただしく駆け回っていました。

そこの崖、近づいたら死ぬからね!

危険地帯にはロープが張られる現場でそんな注意を受けながら、切り立った場所のテントに歩みを進めると、『カリギュラ』で見慣れたあのソファが置いてありました。

「今日はよろしくお願いしますー!」

張りのある声とともに、今田さん、東野さんが登場。今日の収録は『今田・東野 世界へ飛ぶ ~The phoenix to the world~』なのです。

パート2では『人間火の鳥コンテスト2018』と題し、火に包まれたまま滑空をし、その美しさと飛距離を競う企画が行われました。

※『カリギュラ』シーズン2パート1 エピソード2話にて配信

シーズン2最終話となる今回、「バラエティの火を絶やさぬよう、タレントや芸人自らが火だるまとなり飛ぶ」というこの企画に、MCである今田×東野が参加

さらにこの収録では炎に包まれた車を今田さんが運転し、車のボンネットから火だるまの東野さんが滑空するというあまりにも体を張りすぎる内容が予定されています。無事に収録は済むのでしょうか……。

お二人の濃すぎるインタビューの様子は、別記事にノーカットでまとまっています

[ネタバレ有] 『ごっつ』世代必見!今田×東野が語った『カリギュラ』最終回に“体を張る”理由

https://getnews.jp/archives/2095524

OP収録、入念なリハーサル

インタビューを終えるや、二人はすぐに収録開始。オープニングシーンの撮影です。

アンディこと安東弘樹アナウンサーにより、今回の企画主旨が説明されます。

そしてケンドーコバヤシさんや、いとうまい子さん、後藤祐樹さんなど「カリギュラファミリー」達からのメッセージVTRを見ながら今田さん、東野さんともに爆笑。

安東アナが「Amazonプライムに入っていない」ことを二人から責められつつも、ここから具体的な“火の鳥の飛行”について説明。

安東アナ「今田さんが考案した方法で、東野さんが火の鳥になります」

東野さん「俺が火の鳥になりたいとは言ったけど、今田さんが考案したというのは聞いていないです」

今田さん「ひがしのり飛ばすなら、もっと迫力いれなければ、ということでクルマ自体にも火をつけようかなと」

今回は車ふくめ、“炎の塊”が湖に向かって走っていくようです。すると東野さん「ちょ、ちょっとまって。もう、『君の名は。』やん!」(一同爆笑)

東野さんは燃えさかる隕石から生まれる火の鳥となれるのか。和やかな雰囲気でオープニングの収録は終了しました。

ここから次のシーンの撮影、そしてリハーサルとなります。

いざ車と対面

次のシーン撮影にかけては、今田さんが運転する予定の車、そして東野さんの“衣装”を確認。ウィングの付いた車の上で「飛ぶ」イメージを東野さんが確かめます。

東野さん「こうでしょ、こう飛んで、そして渋谷の交差点行って『ハロウィン盛り上がってるかーい?』って(笑)」

※収録は10月31日に行われました

引火させ運転し、車を止め、飛ぶ、車から脱出する、という手順を何度も確かめます。

今田さん「で、脱出してサニー千葉さんばりに転がって脱出する、と」

上空では番組でもおなじみのドローンがテスト飛行を行い、「H2O」と大きく書かれた放水車も待機しています。

火だるまで登場

収録中「なんかガソリン臭い現場だなぁ」と思ってはいたのです。爆破するのだからまあ当たり前かと思っていると、突然、火だるまの男が二人登場

叫ぶ出演者たち。

火はすぐに消され、煙の中から出てきたのは、とろサーモン久保田さんと平成ノブシコブシ吉村さん

「これつけたままタバコ吸おうな、とか言ってたけどとてもとても!!」あまりの熱さに二人とも動転気味。

今田さん東野さんともに、間近で見た最初の炎に驚きを隠せません。次は自分たちがこれに包まれるのか、と。

「前回、灯油だけでやったんですが今回はガソリンも混ぜました! と嬉々としているスタッフに言われて!」

「一瞬で燃え上がりますよ! 一瞬です!」

身をもって体験した二人の言葉がリアルすぎです。そして、パネルを交えた次のコーナーに移ります。

「今のテレビに出ている二人はこんなんじゃなかった! 生ぬるすぎる! このままではバラエティやテレビはダメになる!」

“街ぶら”や“クイズ番組”、“健康番組”、“番宣番組”など今田さん、東野さんが最近登場しがちな番組を紹介しながら「燃やしちまえ!」と叫ぶ久保田さん吉村さん。「いやいやいや、大事やねんて!」

「こっちは○○○に○○○入れながらやってんのや」

「街ぶらやったら○○の○○○切ってそれ持って食べながらリポートせえ(笑)」

「できるか!!」

「今田耕司はもうクイズ番組は出ません! 聞いてんのか! ○○テレビ!」

「営業妨害や!(笑)」

これ本当に配信されるのかな……というようなギリギリの発言も数多くありました。

現場スタッフの爆笑も交えたそんなやりとりを繰り返しながらも、刻々と“本番”が近づきます。

そして緊張の“本番”―― 衝撃で暗転する視界

日没。今田さんと東野さんは何度も何度も入念に車の練習を繰り返します。停車する位置が問われるため、ギリギリのタイミングを計ります。

安東アナや久保田さん、吉村さんがその様子を見守ります。

「あー、手前だったかな」

「今のタイミングバッチリ!」

「あかんねん、リハーサルで100点出しちゃうとな」

「そうなんですよね」

今田さん東野さんの練習を見ながら、祈るような表情で語り合う3人。

走行のタイミングがつかめた頃、いよいよ本番となります。

衣装をまとい直した東野さん、ひたすら“飛ぶ”イメージトレーニングを繰り返しながら現場へと足取りを進めます。

筆者は最前でスタンバイ。

すごい爆発があるので、くれぐれも気を付けてください

スタッフの方に念を押され、本番収録を待ちます。

東野さんの顔には引火防止のジェルも塗られ、最終シーンの収録がスタート。

クルマ、そして東野さんの衣装にもまんべんなく液体火薬がかけられました。

消火班も二酸化炭素のガスが出るのをもう一度確認。

現場の緊張感がピークに達するのを感じます。

着火!

東野さん、今田さんの掛け声とともに、いよいよ着火!

車から火の手が一気にあがり、離れて見ているこちらに熱を帯びた空気があたります。

東野さんの全身に火が回ると、車は即スタート。何度もリハーサルで見ている数秒の工程が、実際に火が上がるだけでとても長く感じます。「こんなに燃えていて、大丈夫なのか」と。

走り出し、そして完璧な位置で停車。

飛んだ!! 見事なジャンプする東野さん。

完璧な火の鳥だ! すごい!―― そんなことを思いながらシャッターを切った直後、凄まじい衝撃が筆者の側頭部に!

東野さんが飛び込んだ湖とは反対側、車のスタート位置でものすごい爆破が行われたのです。

一瞬、視界が本当に真っ暗になるほどの衝撃。瞬間に撮影した写真からも、そのすごさが伝わるかと思います。

すぐに駆け寄る消火スタッフ。車のドアが開けられるも、なかなか人が出て来ません。焦りながら見ていると、助手席からアクションスターのように転がりながら今田さんが脱出!

撮影前インタビューで彼が話していたサニー千葉さんとその姿がダブりました。

崖下で行われたあの爆発では周囲の草に引火!

「(火が)付いてる! 付いてる! 消して!

すぐさま放水が行われ、慌ただしくもテキパキと消火活動が行われます。

東野さんが上がってこない!

「あれ、ひがしのり上がってきてない? 大丈夫?」そろそろ上がってきてもいいであろう時間が経つも、東野さんの姿が見えず、今田さんが心配そうな声を上げます。

東野さんの安否確認に、現場にまた緊張が走ります。夜の湖をのぞき込んでも、その姿は確認できません。

「東野さんは?」「東野さんどう?!」スタッフの声が飛び交います。

「うわーー!!」 上がる歓声。

湖から上がる東野さんを発見! 現場に安堵の空気が流れました。すぐさま、東野さんに駆け寄る今田さん。

「ちゃんと飛べてた??」

きちんと良い画が撮れているか、まずはそこが気になる二人。即座にVTRでチェックし「爆発やばい!」「飛べてる! 飛べてる!」と一安心。

「今田さん、この脱出の時、ちょっとチャラけてはりましたよね?」「アホか! 必死や!」

安心した一同がVTRで振り返りつつ、エンドシーンの収録が続きます。

空には祝福するかのような花火が何発も打ち上げられました。

こうして二人の体を張った収録は無事に終了。日本のバラエティの火は、見事、守られる結果となりました。

今回、『カリギュラ』ロケを密着取材し、“新たな面白さ”のために現場全体がどれだけ真剣なのかを知ることとなりました。ベテランが培ってきた面白さを、別の形で体現する表現者たちの迫力と努力が詰め込まれたこの番組。

改めて『カリギュラ』の番組コンセプトを読み返した時、また違った重みを感じられるのではないでしょうか。

地上波放送では、禁止された企画書の数々―

マニアックすぎて視聴率が見込めない。コンプライアンス的にNG。くだらな過ぎる。

しかしそんな禁止された企画書には宝が埋もれているはず―

一度は闇に葬りさられた企画がここで蘇る

※現場でのインタビュー記事はこちらからどうぞ

[ネタバレ有] 『ごっつ』世代必見!今田×東野が語った『カリギュラ』最終回に“体を張る”理由

https://getnews.jp/archives/2095524

■Amazon.co.jp: 今田×東野のカリギュラ | Prime Video

https://www.amazon.co.jp/caligula

(C) 2018 YD Creation

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