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「not lovin’ it!」 久しぶりに見たドナルドさんは十字架刑に処せられていました……

ガジェット通信 / 2019年1月15日 15時0分

マクドナルドのドナルドさん、10年くらい前にテレビCMで「ランランルー!」とかやってたきり姿を見かけなくなったなーと思ったら、イスラエルの美術館で磔刑にされた姿で発見されました。その姿が数百人規模のデモ隊を動員しちゃったりなんかして、相変わらずの宣伝力を発揮しているみたいです。

先週金曜日、イスラエルのハイファ美術館が企画した“聖品”展に展示されていたドナルドさんのある彫刻像を巡って、現地のキリスト教徒数百人が抗議デモを行い、一部が美術館に強行突入しようとして警官隊と衝突。投石するデモ隊に警官隊が催涙ガスやスタングレネードで応戦し、複数の負傷者と逮捕者の出る騒乱に発展しました。

デモの発端となったのは、フィンランドの芸術家、ヤネイ・レイノネン氏の「McJesus」と題した彫刻作品。キリストの代わりにマクドナルドのマスコットキャラクター、ドナルドさんが磔刑にされている高さ165cmほどの作品です。グローバル化した消費社会における宗教と信仰の役割をテーマにした展示会に、“バービー人形風のキリスト像”などと共に昨年8月から展示されていました。

先週木曜日、イスラエルのミリ・レジェブ文化・スポーツ相は、キリスト教団体から何件もの深刻な不満の声が寄せられているとして、この作品の撤去を要請する書簡を美術館側に送り、「芸術的な抗議行動の手段として神聖な宗教シンボルを軽んじることは違法であり、そのような作品を公共の文化施設に展示することはできない」との見解を示しました。同日には火炎瓶が博物館に投げ込まれるなど抗議行動は激化し、ついには数百人規模の大規模デモを招いてしまったということです。

これまで個々の作品についての説明文を添えるのは拒否してきたハイファ美術館でしたが、この抗議行動を受けて、宗教団体とハイファ市との間で、不快感を与えるかもしれない作品のあることを示す注意書きを入り口に設置することで合意。同時に、「訳の分からない芸術であっても、暴力沙汰にしてはならないし、尊重されなければならない」と呼びかけました。

動画:Food Activists Kidnap & Behead Ronald McDonald(YouTube)

https://www.youtube.com/watch?time_continue=20&v=6b6pqFugjJs[リンク]

ヤネイ・レイノネン氏はブランドアイコンを借りて資本主義を風刺する作品を発表してきた芸術家、というよりも活動家。2011年には「食糧解放軍」を名乗ってヘルシンキのマクドナルドからドナルド像を盗み、アルカイダ・スタイルで“処刑”するパフォーマンスを公開したことも。他には、ドナルドさんが座禅を組んだ「McBuddha」とか、ファッションブランド「LV」「YSL」のロゴ入り墓石などもあったりして、風刺の対象は全方位に及んでいます。

画像とソース引用:

https://www.timesofisrael.com/arab-christians-in-violent-clash-with-police-in-haifa-over-mcjesus-sculpture/

https://www.hma.org.il/eng/Exhibitions/6236/Sacred_Goods

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