レース鳩が史上最高額の1億5800万円で落札される 中国人の新たな爆買い対象に
ガジェット通信 / 2019年3月20日 17時0分
聞いた人は皆、鳩が豆鉄砲を食らったような顔になってしまうに違いない。
鳩スポーツ愛好家コミュニティのPIPAが主催したレース鳩オークションで、“Armando”と名付けられた1羽の鳩に125万2000ユーロ(約1億5800万円)の値が付けられ落札された。それまでの約4700万円を大きく更新する史上最高値となった。
3月4日に始まったオンライン入札にはアメリカ、南アフリカ、ベルギー、中国、オランダなどから多くのバイヤーが参加。鳩オリンピックを含む世界の3大会で優勝経験があり「レース鳩のルイス・ハミルトン」との呼び名もあった“Armando”には、開始数分後には3800万円を超える値が付き、最終日となる18日の朝には6700万円に。最後の1時間は2人の中国人バイヤー同士が競り合い、最終的に1.5億円にまで跳ね上がった。同時に出品されていた“Armando”の血を引く7羽のレース鳩たちも、平均約270万円で引き取られた。
中国では近年、中流層以上の間で鳩レースの愛好家が急増。北京だけで少なくとも10万人の鳩レース愛好家がいるとみられている。数万ドルの賞金が出るレースもあり、ほとんどのギャンブルが違法とされている中国本土で唯一の合法的な賭けのできるレースというのも人気の理由だそうだ。
伝書鳩を起源とする鳩レースは、鳩の帰巣本能を利用し、巣から最大1000kmも離れた場所で放した鳩が巣に戻るまでにかかった時間から1分間のスピード(分速)を割り出して速さを競うレース。途中で道を見失ったり、タカなどの猛禽類に襲われるなどして無事に戻れない鳩も多く、1000kmのレースの帰還率は1割程度だという。
画像とソース引用:PIPAニュースリリースより
https://www.pipa.be/en/newsandarticles/news/update-armando-sold-1252000-euro-total-revenue-joel-verschoot-auction-2400000[リンク]
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