若貴を育てた東中野最強の町中華“十番”の『サーティーライス』とは?
ガジェット通信 / 2019年4月7日 12時0分
全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。このところテーマにしているのが、“町中華”の食べ歩き。町中華とは町中に佇む個人経営の中華屋さんのことで、こういったお店は店主の高齢化が進み、後継者探しも難しく、そもそも自分の代でお店を閉めようと思っているところも多数ある。昭和から平成になり、今年は新元号・令和にも変わる。“町中華”が日本の懐かしさの象徴となってしまう日も近いと思うと居ても立っても居られなくなり、改めて食べ回っているのだ。
今回ご紹介するのは東中野の昭和31年創業の老舗「十番」。昭和31年といえば有名人では桑田佳祐、佐野元春、長渕剛、鈴木雅之など数々のミュージシャンが生まれた年である。そんな頃から変わらず東中野で中華鍋を振るっているお店だ。なんと明大中野時代の若貴も通い詰めたお店だそう。
まずはビールに焼餃子。餃子は餡がしっかり詰まっていて、野菜は粗めの切り方でいいアクセント。いきなり旨い。さすがである。
チャーシューを頼むと分厚いのがどどんと出てきて、何とその下には野菜炒めが敷いてあり、一度で二度美味しい。この時点で既に虜になっている私。
そして気になったメニューは『サーティーライス』。サーティーっていうと「30」と思いきや、“沙茶”という中国の香辛料のことだそうだ。
少し辛めに仕上げた中華丼なのだが、野菜にまとわる沙茶のタレ、たまりません。まさにビールの進む中華丼だ。
ここでラストオーダーだったので、慌てて麺を頼むと、サービスで小さなチャーハンが出てくる。ふわっとパラッと炒めたチャーハンで美味しい!
ラストは若貴も大好きだったという『ジャージャーメン』。太麺の上にモヤシとニラの炒めが乗っていて、その上に挽肉の辛味噌ダレがかかる。ワシワシと野菜と麺を食べながら肉味噌を絡めていく。『サーティーライス』もそうだが、一体感が凄い。どれが欠けても許されないまとまった美味しさだ。
本当に何を食べても美味しい。現在は二代目、三代目でお店を回しているが、初代おかみさんは102歳で現役だそうだ。お店とともに元気でいてほしい。
まさに最強の町中華。ぜひお立ち寄りいただきたい。
十番
東京都中野区東中野3丁目7−26
03-3371-0010
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(執筆者: 井手隊長) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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