キャッシュレス決済を売りにしていた『Amazon Go』店舗が現金受け入れへ 「経済的差別とエリート主義」との批判を受けて

ガジェット通信 / 2019年4月15日 12時0分

あれほどコンビニ革命だなんだともてはやされていたのに……。Amazonが運営する実店舗『Amazon Go』で、現金決済の受け入れが始まることになりそうです。

『Amazon Go』はネット通販最大手のAmazonが運営する実店舗。最新のAIやセンサー技術を駆使したレジ決済なしの無人コンビニとして、2018年1月にシアトルに1号店がオープンしました。

動画:Introducing Amazon Go and the world’s most advanced shopping technology(YouTube)

https://www.youtube.com/watch?v=NrmMk1Myrxc

万引きしているようにしか見えない、衝撃的なデモ映像。スマートフォンの専用アプリに表示されるQRコードをかざして入店し、棚の商品を手に取るとアプリ上のバーチャルカートに商品が追加され、そのままゲートを通って店外に出るだけで会計が完了する仕組み。店内に張り巡らされたカメラやマイクなどのセンサー類とAIが来店客の行動を追跡し、バッグに商品を入れたり、また棚に戻したりといった行動も見逃しません。

レジ待ちのない画期的なコンビニとしてデビューした『Amazon Go』ですが、このところアメリカでは各地でキャッシュレス化の流れに「待った」をかける動きが目立っています。

先月、フィラデルフィア州では、ほぼすべての小売業者に対して現金決済を義務付け、キャッシュレス店舗を事実上禁止する法案を可決しました。都市住民の26%が貧困線以下の生活を送る同州では、キャッシュレス店舗は銀行口座やクレジットカードを持てない人たちを差別することになるというのが大きな理由です。同様の法案はニュージャージー州でも可決。また、『Amazon Go』が2店舗を展開するサンフランシスコ市でも、具体的に同店を意識したキャッシュレス禁止法案が議論されています。法案を提出したブラウン議員によると、移民が多い同市ではアフリカ系とヒスパニック系世帯の半数が銀行口座を持っていないそうです。

キャッシュレス化は「経済的差別とエリート主義」であるとの批判を受けて、Amazonの上級副社長はキャッシュレス以外にも「追加の支払いの仕組み」を導入することを表明。広報担当者も「現金の受け入れる方向で取り組んでいる」と語ったと伝えられています。

画像とソース引用:『YouTube』及び『cnbc.com』より

https://www.cnbc.com/2019/04/10/amazon-exec-tells-employees-that-go-stores-will-start-accepting-cash.html[リンク]

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