『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』プレイレビュー 「いざ尋常に……勝負!」

ガジェット通信 / 2012年5月18日 15時0分

●再生せよ、この混沌(こんとん)たる世界を……

2012年4月5日、待ちに待った『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』が発売された。いや、待ちに待ったという表現ではあまりにもありきたりなゆえ、あえて言おう!

「抱き締めたいな、ガンダム!」(出典:『機動戦士ガンダム00』 グラハム・エーカー)

いやはや、失礼、テンションが上がってしまいお見苦しいところを出してしまった。何を隠そう、筆者は『スパロボ』に関しては据置機シリーズの大半をプレイしており、このZシリーズも『スパロボZ』、そして前作『第2次Z 破界篇』も堪能した身である。それゆえに、今作のプレイは楽しみにしていたところであり、まさかこのようにレビューを書くことになるとは思っていなかった。やはり私とスパロボは、

「運命の赤い糸で結ばれていたようだ」

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●くっくっく、圧倒的じゃないか、この作品は。

さて、本作は“スパロボシリーズ生誕20周年記念作品”と銘打たれているだけあり、このシリーズの要である登場作品の多さには、感嘆の息が漏れてしまうほどである。以下に、参戦作品を列挙してみよう。

■第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇 登場作品

・無敵超人ザンボット3

・無敵鋼人ダイターン3

・無敵ロボ トライダーG7

・宇宙大帝ゴッドシグマ

・宇宙戦士バルディオス

・太陽の使者 鉄人28号

・六神合体ゴッドマーズ

・戦闘メカ ザブングル

・装甲騎兵ボトムズ

・装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー

・装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ

・装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ

・超時空世紀オーガス

・機動戦士Zガンダム

・機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

・新機動戦記ガンダムW

・機動新世紀ガンダムX

・∀ガンダム

・機動戦士ガンダムSEED DESTINY

・機動戦士ガンダム00

・超獣機神ダンクーガ

・獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ

・マクロス7

・マクロス ダイナマイト7

・マクロスF

・劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~

・真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日

・真マジンガー 衝撃! Z編

・地球防衛企業ダイ・ガード

・THE ビッグオー

・オーバーマン キングゲイナー

・超重神グラヴィオン

・超重神グラヴィオンツヴァイ

・創聖のアクエリオン

・コードギアス 反逆のルルーシュ

・コードギアス 反逆のルルーシュ R2

・天元突破グレンラガン

・劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇

・劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇

・交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい

注1)『機動戦士ガンダム00』は『2nd Season』が新規参戦。

注2)『劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~』、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』は機体のみの参戦。

なんと、全40もの作品が登場しているのだ。もちろん、メインストーリーの進行上、軸になる作品とそうでない作品があるのだが、それでもファン垂涎(すいぜん)のラインアップであることは間違いない。『スパロボZ』からの継続参戦キャラクターたちも、前作より存在感が上がっておりその点でも楽しさは倍増されている。

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●『スパロボ』は単なるキャラゲーか……否!

さて、ここまで読んでくれた方ならこう思うかもしれない。

「原作が好きな人が楽しむキャラゲーなんじゃ……」

その指摘は、たしかに合っているように思えるが、誤っているともいえる。

なぜなら、筆者自身、上記作品の中で見たことがあるのは、わずか2、3作品程度なのだ。一見するとキャラゲーに見えて、間口が狭そうに感じるが、プレイしてみると実に間口の広さを感じさせるのが『スパロボ』なのだ! ひとつのシリーズが20年も続き、本作もすでに30万本の売上を記録しようとしている(4月25日時点)ことが、その裏付けと言っていいだろう。

アルト

●システムまわりの快適さはシリーズ最高!

さて、肝心のゲームシステムだが、いわゆるターン制のシミュレーションとなっている。

1.出撃ユニットを選択

2.自軍フェイズ移動・攻撃→敵軍フェイズ移動・攻撃

3.目標達成

4.インターミッション(ユニット改造・キャラクター養成)

大まかな表現ではあるが、この繰り返しでシナリオを進めていくことになる。

※スパロボ経験者に向けて話すと、前作に引き続き、今回も“小隊制”の概念はなく、ユニットを持て余しがちではある。だが、その点は前作以上の豊富な分岐ルートによって、活躍の場を設けることで、解決としている。

操作性に関しては、文句のつけようがないほどに洗練されている。携帯機であることを意識したクイックな操作性・レスポンスは、手に取ればすぐに感じてもらえるはずだ。戦闘シーンのスキップも、戦闘開始前のON/OFF選択に加え、戦闘開始後も“□ボタンによる部分的スキップ”“×ボタンによる完全スキップ”を備え、戦果を早く確かめたいときには極めて有効な機能となっている。

※メディアインストールに対応しており、インストールすることによりロード時間を短縮し、より快適なプレイが可能になる。できれば、メモリースティックに空きを用意してインストールしておこう。インストール容量は約1.3GBくらい。

正太郎

●この戦闘シーンは、君の視線をクギ付けにする!

『スパロボ』の醍醐味(だいごみ)は、なんといっても戦闘シーンのド派手なアニメーションだろう。アニメに準拠したBGMとパイロットの台詞と共に、原作を再現した戦闘が表現される。今回はPSPという携帯機でありながらも、戦闘シーンは正統な進化を遂げており、思わず見入ってしまうものとなっている。必殺技や決戦兵器の類は相当に気合の入った演出となっており、思わず、

「この気持ち、まさしく愛だ!」

となってしまうが、基本兵装も侮るべからず。ビームサーベルやミサイルポッドの表現も、各機こだわりを感じさせるものとなっており、飽きさせない工夫が随所に施されている。

筆者が個人的に好きなのは、“援護攻撃”のシーンだ。援護攻撃とは、このスキルを持つ者に隣接したユニットが敵に攻撃した際、援護機体が追加の一撃を加えるというものだが、これが実に面白い。メイン機体のBGMが流れる中で行われる援護攻撃は、作品のクロスオーバー感を強く得られるのだ! 『マクロスF』の“星間飛行”に乗せて出てくるキリコはなかなかにシュールなものである。

キリコ

●未経験者・経験者ともに満足出来る完成度

さて、そろそろ本稿をしめくくっていこう。ここまで本作の良い点を挙げてきたが、難点もあるにはある。未経験者や前作未プレイの人にとっては、専門用語の多用に面食らうことだろう。これによって、世界観の理解はなかなかに難しくなっている(これは、今作に限らず『スパロボ』の宿命なのだが……)。しかしながら、今作では専門用語には用語辞典が設けられ、簡易に参照することができるようになっている。内容も、うまくまとめられているため、さっと流し読むことができるのは良い点だ。

また、スパロボ経験者にとっては、難易度が気になるところだろう。今作はちまたでも言われているように、中々に歯ごたえのある難易度になっている。命中・回避がシビアになっているというと、往年の『スパロボF・F完結編』を思い出させるが、連続ターゲット補正によって、単騎での突貫が難しくなっていることを考えると、今作のほうがハードな側面もある。SRポイントと呼ばれる熟練度指標も、より取得が難しくなっておりチャレンジしがいがある。パイロット養成や機体改造を縛っていけば、相当な難易度となることだろう。

筆者はシナリオ20ぐらいまで進めた身ではあるが、プレイ時間はすでに15時間を超えている。だが、シナリオのクリア度合でみると15%も達していないのではないだろうか。週末を遊びつくすにはまさにうってつけのタイトルと言えよう。『スパロボ』ははじめてという方々、また、歴戦のスパロボ熱血ゲーマーの方々にもぜひ手にとってプレイしてみてほしい。以上、読んで下さった皆様、ありがとう。今後もよろしく。

「ご期待にはお応えしよう、しからば」

文責:モリ君

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プラットフォーム:PSP(PlayStation Portable)

ジャンル:シミュレーションRPG

発売日:2012年4月5日

メーカー希望小売価格:7330円(税込)

PS Storeダウンロード版価格:7330円(税込)

プレイ人数:1人

CERO:『B』(12歳以上対象)

公式サイト:http://www.suparobo.jp

(ゲームレビュアー:モリ君)



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