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『ペット2』でカッコよすぎる犬のルースターを演じた内藤剛志さんに聞く「人間も動物も”個”なのだから知らない事の方が多い」

ガジェット通信 / 2019年7月26日 21時30分

2016年の夏を席巻した映画『ペット』は、飼い主が留守にしている間、ペットたちは何をしているのだろう――? 誰もが一度は考えたことがあるペットたちの裏側の日常をユーモラスに描く物語と個性豊かで愛くるしいペットのキャラクターたちが話題となり、全米公開時にはオリジナル・アニメーション映画史上最高の全米オープニング興収、そしてイルミネーション作品史上No.1全米興収を記録。日本においても『ジュラシック・ワールド』を超え、ユニバーサル・ピクチャーズ作品史上No.1初日興収を叩き出した、待望のシリーズ最新作『ペット2』が7月26日(金)から全国公開となります。

前作から引き続き、犬のマックス、デューク、ギジェット、ウサギのスノーボールなどが大活躍するほか、魅力的な新キャラクターも登場。厳格で冗談が通じないが、深い優しさを持つ犬「ルースター」は物語の中で重要な変化をもたらします。

本国ではハリソン・フォードが声を演じたルースター。日本語吹替版では、動物好きとして知られる、俳優・内藤剛志さんが渋くカッコよくルースターに命を吹き込んでいます。内藤さんへ作品について、愛猫のエピソードについて、色々とお話を伺いました。

――映画大変楽しく拝見しました! ルースターはとてもカッコいい新キャラクターですが、内藤さんはどの様な魅力を感じましたか?

内藤:犬でありながら、とても深い考えや人生の哲学を持っていて、男らしくて可愛らしくて、ある意味完璧なキャラクターというか、全て持っているキャラクターだと思いました。なので最初は照れがあったのですが思い切り演じてみようと。

――内藤さんのルースター、とても素敵でした。

内藤:ありがとうございます。顔が見えないので、僕にとっての、皆さんにとっての「理想」をやりきれる事が出来たかなと。本国のハリソン・フォードさんのお芝居は素晴らしいし、素敵な声ですし、「朴訥だけど強い」というルースターをちゃんと声だけで表現されていて。さすがだなと思いました。ハリソン・フォードさんというと、誰もが知る映画スターですけれども、その知名度に頼るだけではない、正確なキャラクターへの理解とお芝居がすごいなと。

――アフレコの際にはどんな事を意識されましたか?

内藤:ルースターの「牧場で暮らすカーボーイ」の様な犬という設定は、なかなか日本で暮らしていると想像出来ないので「サムライ」を意識して演じてくださいと、配給の方に言われました。声は最終的に本国でチェックされるので、彼らが「サムライを感じる」様なお芝居をしようと意識しました。

――ルースターは佇まいも素敵ですが、強い信念ももっていますよね。

内藤:『ペット』の1作目は友情がテーマだったと思うのですが、2作目は勇気がキーワードとなっていて、勇気って自分の中に無いと思い込んでいても絶対あると思うんですね。本当に必要な時にそれを発揮することが出来る。そして、マックスはもちろん、他のキャラクターも映画の始まりからラストにかけて、すごく成長しているんです。飼い主のいない所で頑張る動物達の活躍と成長をしっかり見ていただきたいです。

――内藤さんは愛猫家として知られていますが、映画『ペット2』の世界観の様に、「自分がいない時、猫は何をしているんだろう?」と想像することはありますか?

内藤:やっぱり考えますね。印象的な出来事といえば、2011年の東日本大震災が起こった時に、僕と家内は外にいて、でもマンションのエレベーターが止まっているので、20数階を階段で駆け上がったんです。無事に部屋に入ったら、2匹とも固まっていて。僕たちの姿を見たらずーっと鳴いていて。普段はほとんど鳴かないのですが、「怖かった」と訴えている様な感じで。猫って普段は人間がいなくても平気なんだろうなと感じるんですけど、やっぱり飼い主の事は信頼しているんだろうなって。

後は記憶力が良くて、ギターが倒れて大きな音がして怖かった思い出があるので、もうギターには近づかないとか。倒れたのは10年以上前の事なのにずっと覚えているんでしょうね。そう考えると、本当に動物って不思議で、僕たちが知らない事の方が多いのだと思います。「知らない事の方が多い」って思っている方が良いのだと思います。人間も動物も”個”なのですから。

――ルースターの言葉に色々気付かされる様に、猫や動物に学ぶ事も多いですよね。

内藤:僕は60年以上生きてきて、昔からずっと動物と暮らしているので、当然何度も死に対面しています。どの動物も最期まで生きようとする力がすごいんですね。人間ってよく「何の為に生きているんだろう」と考えたりしてしまうけど、そうじゃなくて、生を受けたら死ぬまで生きるんだと。「生きる為に生きるのだ」と、動物を見ていると教わりますね。いつか死ぬのだから、一生懸命今を生きようと。映画の中で、ルースターがマックスに勇気を教えて、マックスが変わっていきますが、ルースターも一生懸命生きているんですよね。動物の姿を借りて、人間に素晴らしいメッセージを伝えてくれる。

――楽しみながら考えさせられる作品でもありますね。

内藤:僕みたいに動物が好きな人は、「動物と話してみたい」「鳴いている時、何を話しているんだろう」って絶対思うと思うんです。『ペット2』はその願望が叶うというか、見てみたかった世界を見れる映画なので、思い切り楽しんでいただきたいですね。先ほど言った様に人間が教わるメッセージもたくさんつまっているのですが、何よりもエンターテイメントとして楽しいので、ぜひ多くの方に観ていただきたいです。

――今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!

『ペット2』

https://pet-movie.jp

(C)Universal Studios.

―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

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