TEAM HORI sako氏完全監修 HORIの新作アーケードスティック『ファイティングエッジ3』を買ったのでいじってみた
ガジェット通信 / 2012年6月4日 21時0分
『リアルアーケードPRO.3 Premium VLX』や『リアルアーケードPro.V3 SA』など様々なアーケードスティックを発売してきたHORIから新たなアーケードスティックが発売された。その名も『FIGHTING EDGE3(ファイティングエッジ3)』。国内外でゲームシーンの第一線で活躍しているTEAM HORI sako氏の完全監修となっており、現在の格闘ゲームの頂点に立つ人が使いやすいアーケードスティックを目指して作ったのがこの『ファイティングエッジ3』である。新企画のユニットも採用されており、これからのアーケードスティックの新基準となりうるスティックである。筆者の私物ではあるが、せっかくの逸品なので紹介していきたい。
※文中の画像、ボタン表記はPS3版
●洗練されたスタイル 抜群の安定感
天板はアクリル板となっており、従来のアーケードスティックの一番の悩みで、頭を抱えたプレイヤーも多いであろう“塗装はげ”の心配が全くない。アクリルなので指紋等は気になるが、クリーニングクロスも同梱されているので、ゲームが終わったらキレイに拭くよう心がければ問題ない。また、天板上には余計なボタンが付いておらず
○、△、□、×、L1、R1、L2、R2、PSボタン
のみとなっている。スタートボタンとセレクトボタンはタッチパネル式になっており、プレイに一切影響しないのも嬉しい点。
背面にはUSBケーブルとクリーニングクロスを収納できるようになっている。なくしやすいクリーニングクロスを収納できるのはありがたい。また、USBケーブルBOXの脇に今は当たり前となった、ケーブルを通せる穴も開いているので、ゲーム機本体につないだままBOXを閉じることができる。
裏面には大型のゴムマットが取り付けられており、ゴム足のアーケードコントローラーで“ひざ置き”した際のように、太ももが痛くなることもない。製品自体の重さが従来のアーケードスティックよりも少し重めに作られているため、テーブルや床置きでも抜群の安定感で、多少力強くレバーを操作してもビクともしなかった。
●新規開発レバーユニット 『隼(はやぶさ)』
本製品用のレバーで採用されている『隼』はHORIの新規開発ユニットとなっている。
従来のスティックレバーユニットと比較し、『隼(HAYABUSA)』は5~15%の入力荷重の軽減を行い、よりクイックな入力が可能となりました。
と言うようにレバーの抵抗が本当に少なく、感覚的な言い方で恐縮ではあるが「軽い」というのが第一印象。ニュートラルに入れた際の遊び、がたつきがないのでよりクイックな反応となっている。
従来のアーケードスティックのユニット構造はカムとハウジングの接点が全面で受ける形となっており、消耗が激しく、がたつきや故障の原因となっていた。『隼』は“Vカットハウジングカム構造”を採用しており、カムとハウジングの接点が“点”となっているので、抵抗が少なく、摩耗が少ないため耐久性も高いユニットとなっている。
●ファイティングモードとボタンアサイン機能
最近のアーケードスティックで多く見られるのがSTARTとSELECTを無効化するモード。本製品も『ファイティングモード』として搭載されており、ファイティングモードにすると両サイドのLEDが青く光る。このモードにしておくことでオンラインでのネットワーク対戦や大会時のボタンの誤作動がなくなる。
この『ファイティングエッジ』最大の特徴といっても過言ではないのが“ボタンアサイン機能”である。アーケードスティックのボタン配置は通常ゲーム内で行うが、本製品はスティック自体のボタン配置を自由にできる。
『ニコニコ生放送』、『GODSGARDEN』や『TOPANGAリーグ』などで大人気の『スーパーストリートファイター4 AE(以下スパ4)』でこのボタンアサイン機能が大活躍する。むしろスパ4専用機能といってもいい。なにがそんなにすごいのかというと、セレクトボタンの配置もいじれること。「ゲームでセレクトってそんなに使わないからいらないような……」と思う方も多いであろうが、この『スパ4』に関して言うと“辻式”と呼ばれるテクニックがある。ものすごく大雑把に言うと、“辻式”というのは「ボタン同時押しした際にパンチ<キック、小<中<大の優先順位となる特性を生かして1フレーム(1/60秒)分の猶予を発生させるテクニック」のこと。
『スパ4』で利用されるこの“辻式”だが、弱パンチだけは“辻式”が使えなかった。正確に言うと「使えるがものすごく、不可能なくらいやりづらい」という事だった。しかし、弱パンチよりも優先順位の低いセレクトボタンを盤上のボタンに設定することで通常の“辻式”と同じ、いわゆる“辻コパ”が使えるようになった。1フレームを競う格闘ゲームでは、この上なくありがたい機能である。
設定の仕方は非常に簡単で
・CNFボタンをピッという音がするまで長押し
・音がしたら割り当て先のボタンを押しながらレバーで割り当て元のボタンを選択
・割当先のボタンを離してもう一度CNFボタンを音がするまで長押し
以上。とても簡単である。筆者も試しに□ボタンにセレクトを設定してみたが、ものの30秒ほどで設定できた。変更後の設定は『ファイティングエッジ』内に保存されるのでゲームの電源を切ったり、ケーブルの抜き差しを行なってもそのままプレイできる。これであなたも買ったその日から“辻コパ”の使い手に。
『ファイティングエッジ3』は『HORISTORE』限定での販売となっており、4次予約が5月31日に終了し、現在はPlayStation3用、Xbox360用共に売り切れ、次回入荷未定となっている。もし予約受付の再開をしたら購入を検討してみてはいかがだろうか。
ファイティングエッジ3 PlayStation3版
http://hori.jp/products/multi/fighting_edge/PS3_index.html
ファイティングエッジ3 Xbox360版
http://hori.jp/products/multi/fighting_edge/360_index.html
<ファイティングエッジ3 製品仕様>
製品名:ファイティングエッジ3
本体価格:1万9800円(税込み)
対応機種:PlayStation3 Xbox360
製品内容:コントローラー×1 クリーニングクロス×1
寸法:全長 約475mm 奥行き 約285mm 高さ(レバー含む) 約115mm
重量:約3.5kg
ケーブル長さ:約3m
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