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GalaxyFold発売! ここで過去の“変態端末”3機種を振り返りましょう

ガジェット通信 / 2019年10月25日 16時0分

2019年10月25日、auから、Android搭載の折り畳みスマホ「GalaxyFold(SCV44)」が発売されました。

GalaxyFoldといえば、“画面がシームレスな折り畳み式”である点が特に注目されております。振り返ってみると、一般向けに発売されたAndroid搭載の折り畳み端末といえば、これ以前にも3つほど出ており、いずれも「変態端末」としてファンから親しまれております。

今回は、それらの折り畳みスマホ3端末を紹介していこうと思います。(GalaxyFoldの記事も後ほどお送りします)

SONY Tablet P

プロセッサー:Tegra2(デュアルコア)

RAM:1GB

ストレージ:4GB

OS:Android3.2 → 4.0

ソニーから2011年10月28日に発売された、2画面折り畳み式タブレット。画面が上下2枚に並ぶDSのような持ち方が基本スタイルです。

画面は、5.5インチの1024×480液晶を2枚搭載。比率は19.2:9で、21:9ほどではないものの、当時としては相当な縦長です。2枚合わせれば、1024×960の6.8インチになります。

マザーボード等は下画面側に搭載されており、カメラは上画面側の背面にリアカメラ、前面にフロントカメラがついています。

映画やゲームなどのエンターテイメント重視のデバイスで、Androidバージョンと名前から分かる通り、扱いはタブレットです。しかし、折り畳めばコンパクトになり、VAIOのPシリーズみたいな無理をせずとも、ポケットに余裕で入るサイズになります。

画面を内側に折り畳む機構となっており、ヒンジを途中まで曲げて、ノートパソコン風に使うこともできます。

アプリの表示形式は、1画面に16:9で表示、1画面いっぱいに表示、2画面を使っての全画面表示の3つから選べます。

ミニアプリという、ウィンドウ表示できる専用アプリを使って、通常のアプリの上に重ねて表示できるため、左画面に通常アプリ、右画面にブラウザ等のミニアプリを表示させ、疑似的に画面分割のように使うこともできます。

しかし、あくまで「2つの画面を合わせて1画面として扱うこと」に重点が置かれています。

3G搭載のモデルではドコモのSIMを差してのモバイルデータ通信ができます。実は、ドコモショップに持ち込んでのSIMロック解除が可能だったりします。

画面を閉じているときには、画面は一切見えず何の操作もできないため、スマホの場合ではこの機構は不便かもしれません。これは、タブレットならではの機構とも言えます。しかし、逆に言えば画面を保護できるという利点でもあり、これは後記のスマホに欲しい点です。

ドコモ MEDIAS W (N-05E)

プロセッサー:Snapdragon S4 Plus(デュアルコア)

RAM:1GB

ストレージ:16GB

OS:Android4.1

NECカシオモバイルコミュニケーションズで開発され、ドコモから2013年4月18日に発売された2画面折り畳みスマホ。NECといえばこの端末の前にも、企業向けに「LifeTouch W」という2画面折り畳み式Android端末を出しておりました。

画面は、4.3インチの540×960液晶を2枚搭載。比率は16:9で、2枚合わせれば1080×960の5.6インチになります。

画面は外側に折り畳む機構となっており、折り畳んでいる時はメイン画面側だけ表示され、普通のスマホとして使うことができます。

スマホということで、折り畳んでいる時の表面積はiPhone6ぐらいに収まっており、かつ重量も183gと、手になじみやすいちょうどいい大きさです。

マザーボード等もカメラもサブ画面側についており、カメラは折り畳んでいる時にリアカメラとしてそのまま使えます。フロントカメラの類はなく、自撮りする際は、ひっくり返すか画面を広げる必要があります。

画面を開いたときは、左右別アプリを表示するモードと、2画面を使っての全画面表示モードを切り替えられます。ただし、右側で使えるアプリは、ブラウザやアルバム等、限定されたものになります。

この機種のユーザーは、スペックの低さが悩みの種だったでしょう。1か月前に出たMEDIAS X(N-04E)は、プロセッサのコア数もRAMの容量も倍でした。「何かをしながら何かをする」ことに特化したこの端末には、ハイスペックが望ましいのですが、与えられたのは当時としてもミドルクラスのものでした。

そのため、RAMの足りなさに悩まされ、アプリの反応の悪さに悩まされ、さらには初期ファームウェアのストレージアクセスによる10秒ほどのフリーズにも悩まされ、「あぁ、もっとスペックが高かったら…」と感じたことでしょう。

スマホとしては、折り畳んだときに表にも裏にも画面があるという「全面急所」仕様で、下手に扱うとすぐ画面を傷つけたり割ったりしそうなことが難点です。

なお、NECはこの3か月後に出したMEDIAS X(N-06E)を最後に、スマートフォンの開発を中止してしまいました。

ドコモ M (Z-01K)

プロセッサー:Snapdragon 821(クアッドコア)

RAM:4GB

ストレージ:64GB

OS:Android7.1.2 → 8.1

ZTEで開発され、ドコモから2018年2月9日に発売された、2画面折り畳みスマホ。MEDIAS W(N-05E)から5年、折り畳みスマホが帰ってきました。

画面は、5.5インチの1080×1920液晶を2枚搭載。比率は16:9で、2枚合わせれば2160×1920の7.2インチになります。

Android7.0から、2つのアプリを同時に表示する「分割画面モード」を、OS標準サポートするようになりました。この機種もその恩恵を受け、ついに夢の「任意アプリ同士の2画面同時表示」が可能になりました。「SNSアプリとブラウザ」、「バーコード決済アプリとクーポンアプリ」、「ポケモンGOとドラクエウォーク」など、自由な組み合わせができます。

画面を開いたときには、1画面表示、2画面全画面表示、2画面別アプリ表示、2画面ミラー表示の、4つの表示モードを切り替えられます。2画面ミラー表示では、端末をへの字に折り曲げて、向かい合った者同士で動画を視聴したりできます。

MEDIAS W(N-05E)と比べると、一回り大きくなりました。また、マザーボード等やカメラはメイン画面側に搭載されています。

スペックについては、プロセッサは当時最新の1つ前といえどもハイエンドのもので、RAMも4GBと十分にあるため、2つのアプリを同時起動しても快適に使えます。

問題点といえば、カメラがメイン画面側にしかついてないことでしょう。外の風景など、リアカメラとして撮影する際、いちいち画面をひっくり返さないといけません。ポケモンGOのARモードを使う際は特に悲惨で、ボールを投げる時に裏面にひっくり返し、ボールに入ったら表面にひっくり返し、ボールから出た時はまた裏面にひっくり返し…と、外でこれをやってるとシュールな光景になります。

画面については、端から端までガラス加工されており、ただでさえ「全面急所」な仕様なのに、さらに扱いに気を付けないといけなくなりました。サイズも大きく、重量も226gと重く、落としたら悲惨なことになりそうです。常用するなら、専用カバーが無いと怖いですね。

ZTEはこの端末を出した後、アメリカから制裁を受けるという災難に見舞われ、この機種についても製造を一時中断したりと、散々な目に逢いました。

騒動が一段落した後には製造も再開され、中古価格も落ち着いたため、GalaxyFoldが出てくる現在では「安価な折り畳みスマホ」として、再度注目を浴びる存在となりそうです。

そして、GalaxyFold上陸へ

時代は、「2画面を並べて1画面にする時代」から「1画面を折り畳む時代」へ。切れ目がなくなり、画面を広げた際の境目がなくなったことで、アプリ分割画面モードの時に画面サイズを変えられたりと、利便性がさらに向上しました。

最新技術をふんだんに使い、スペックも現行のハイエンドでRAMもストレージも大盛りな分、価格も約25万円と結構高く、一般人にはまだ手が出しにくい価格です。

しかし、このGalaxyFoldを皮切りに、折り畳み画面搭載端末が次々に登場し、価格も下がっていけば、折り畳みスマホは一般化していくかもしれません。

GalaxyFoldは、折り畳みスマホが「変態端末」から「普通の端末」となる未来を創造する。そんな端末となりそうです。

文章:おふがお

写真:オサダコウジ

―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

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