日本でゲームのプロリーグが発足か!? "eスポーツ JAPAN CUP"
ガジェット通信 / 2012年6月25日 2時30分
第2回"eスポーツJAPAN CUP"が「日本eスポーツエージェンシー株式会社」主催の元、2012年6月23日、24日原宿クエストホールで12時から開催されたので取材に行ってきた。そもそも"eスポーツ"とはなんだ、という声も多いだろう。『eスポーツ』はエレクトロニック・スポーツの略で、ゲーム上で行われる、かなりシリアスな競技だ。90年代後半から海外では大規模な賞金が掛かったイベントが複数開催され、プロプレイヤーが続出し、eスポーツという単語が浸透していった。
現在では世界各地でPC関連メーカー等がスポンサーになり、プロチームやプロリーグが存在し、日本以外では何億円という賞金が掛かる大会もあり大ブームになっている。日本でも認知度はかなり低いが唯一のフランチャイズチームが存在する。全国から各地域を代表し、日本一を今大会で競い合うのだ。競技されるゲームは『FIFA12 ワールドクラスサッカー』『STAR CRAFTⅡ』『鉄拳6』この3種目。各チームには4人のプレイヤーが所属し、『鉄拳6』のみ女性専門部門があり、一人一タイトルずつ、競技をしていく形となる。意外とびっくりしたのが選手層。ゲームといえばオタクというイメージを持っている人が多数だと思う。
しかし今では可愛い女の子が『鉄拳6』をプレイして、しかもプロプレイヤーになっている。特にに今大会に出てくる女性陣は皆可愛いくて美人だ。オタク文化と呼ばれていたゲームは変わりつつあるのだ。男性人にもイケメンが多く、多くの女性ファンが駆けつけており、会場は熱気に包まれていた。その中でも筆者が一番得意な『RTS』(リアルタイムストラテジー)のパソコンゲーム『STAR CRAFTⅡ』に注目してきたぞ。
このゲームはミネラルという資源を集め、軍隊を作り、敵を殲滅するのが目的だ。聞いただけでは簡単そうに思えるかもしれないが、かなりの操作量と戦術眼が必要となる。どこで資源をとり、拠点をどこに決め、どのような兵士を作り、どこからいつ攻めるか。全てがリアルタイムで進み、何十もいる兵士を常に動かさなければならない。プレイ時にはすごく集中力を必要とする。一つのミスが命取りとなるくらいシビアに作られており、世界中ではこのゲーム初日だけで180万本、3ヶ月で450万本を売り上げた超超人気タイトルだ。
海外の"eスポーツ"でも一番多く扱われているタイトルだ。
今回は『GAMES okinawa』(沖縄)所属、"西村直紘"選手VS
『東京ストロベリーフィールズ』(東京)所属、"楠本翔"選手の決勝模様をお送りする。試合は2本先取形式で行われ、両者均衡し、お互い1本ずつ取った最終戦…...。
資源を取る地帯に防御施設を作り、慎重に進めて行く西村選手。偵察もこまめに行い、相手が何をやっているのかを常に把握する。一方、楠本選手は、自分が作ろうとした拠点に西村選手の兵が現れ、拠点を建てれず、逆にそこに拠点を作られピンチな形に。徐々に兵を両者作り、いつでも戦闘が出来る状態へ移行していく。西村選手が封鎖気味にマップをコントロールし、空中から襲う作戦を進めていくようだ。一方楠本選手は亀のように固く陣地を作り、いつでも来いといわんばかりに待ち構えているが、西村選手がそれを見透かしているのか、徐々に兵をおびき寄せつつ一気に空中から襲う形に。それに対抗しきれず楠本選手があえなく降参。グッドゲームとなった。西村選手は対戦相手に賛辞を贈り、どっちが負けてもおかしくなかったと語っていた。
優勝した西村選手には協賛会社から色々な賞品と賞金10万円をもらい、初優勝ということで感極まっていた。
優勝インタビューでは、『STAR CRAFTⅡ』はまだ日本ではそんなに根付いてないかもしれない。世界では爆発的に人気なのだが、先駆者としてこれから先どんなことを思っているかと聞かれ、かなりカッコイイ事を言っていたぞ!
西村選手「今大会優勝したので、今後その名に恥じないようにこれからも一層精進していきたいと思います。やはり、日本にも強いプレイヤーがいるんだと、世界に知らしめたい。そしてeスポーツ JAPAN CUPで優勝したプレイヤーはやっぱり強いなと、言われるよう自分の腕を磨こうと思います。」
スタークラフトは未プレイの私だが、展開が非常に熱く、取材ということを忘れてしまいそうなくらい、この会場の空気に呑まれそうになった。是非とも皆、この生で見る素晴らしいプロの動き、熱い言葉、目頭が熱くなる瞬間を会場で体感してほしい。次回は9月と12月に開催される予定だ。今後も継続的に開催されるそうで、本当にプロリーグ発足に向けて皆さん頑張っていらっしゃるようだ。今回この会場に来て、私は日本にプロリーグができるというイメージが想定できた。今後とも動向に注目したい。
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