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「作り方が非常に秀逸」 映画『決算!忠臣蔵』原作者・山本博文先生が完成作に太鼓判!

ガジェット通信 / 2019年11月26日 10時0分

誰もが知っている「忠臣蔵」という題材を、おカネの面から実現可能か描いていく予算達成エンターテインメント、映画『決算!忠臣蔵』が公開中です。江戸の庶民たちは赤穂浪士たちによる吉良上野介への仇討を超熱望するも、討入りに必要な予算は現代で言う95,00万! はたして彼らは【予算内】で、一大プロジェクト【仇討】を、無事【決算】することができるのかどうかを描く、ある種斬新な視点で贈る涙と笑いの娯楽作です。

そこで原作者の東大教授・山本博文先生に映画の感想をうかがいました。

●有名な題材ではありますが、時代劇の枠にとらわれない喜劇であり、人間ドラマでしたよね?

そうですね。非常に面白く、そしてうまく作って頂いたなという印象でした。最初は吉本興業さんも 協力いただくということで、相当お笑い要素が入ると思っていましたが、全体を通して観るとわりとしっとりと仕上がっていて、そういうお笑いはなく、とても良かったなと思います。

●その意味でも予想外でしたが、先生の完成形の予想はありましたか?

一応私なりの希望はありましたが、非常によく仕上げていただいたと思います。武器を調達するためにお金がどんどん減っていって、しかもその場面で残金がカウントされ、さらに予想外の予算を使うシーンもあり、作り方が非常に秀逸だなと思いました。

●討ち入りをする人たちがお金のことを気にするんだと、まったく思いもしなかった視点が興味深かったです。

討ち入りは、それぞれ義があって行われるものですが、2年近く我慢してから討ち入るためには、そこには生活するための経済力的な裏付けがいるわけです。その点を立体的に書きたいということが原作の目的のひとつだったので、そこに注目してほしいですね。

ただ他の藩に比べると、赤穂藩はかなり裕福な藩でした。だから藩の財産を全部処分した後に余ったお金もあり、それぞれに退職金を払って、なおかつプールできるお金があった。それは赤穂藩の特色ですね。

●忠臣蔵のような時代劇と言うと、武士の生き様や討ち入りなどのロマンチックな要素が濃いイメージですが、そういうものをバリバリひっぺがしたリアル時代劇は新鮮でした。

そうですね 『超高速!参勤交代』のような 多少コミカルな時代劇は出てきたと思いますね。それまではお金とかあまり関係なくて、命の奪い合いみたいな時代劇が多かったですよね。

●一人のファンとしては、どう観ていたのですか?

原作を書いていた頃は随分前なので特に意識はしていなかったですが、ただ今言われたような映画を観るにつけ、まあお金の面から忠臣蔵を見るというほうも内心面白いよ、とは思っていました(笑)。

●今日はありがとうございました。最後にメッセージをお願いします。

この作品で言うと単に討ち入りという気持ちだけではなくて、そういう生活に苦しみながらも、そういう気持ちを持ち続けた人たちがいる、そういう側面にも注目してほしいですね。やっぱり過去のことなので生活のことまであまり目に入ってこないけれども、実際過去の人も生活していたわけで、そういう考え方が影響してくるわけです。そういうものを含めて乗り越えた、ということを理解してみてほしいです。

映画『決算!忠臣蔵』

製作:「決算!忠臣蔵」製作委員会

監督:中村義洋

出演:堤真一、岡村隆史、濱田岳、横山裕、妻夫木聡、荒川良々、竹内結子、西川きよし、石原さとみ、阿部サダヲ

2019年/日本

配給:松竹

映倫区分:G

(C) 2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

公式サイト:https://chushingura-movie.jp/

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(執筆者: ときたたかし) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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