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パリミキが翌日納品のオーダーメイド遠近両用メガネ「24G」を2月から発売へ 短納期を実現した専用工場“シャミールジャパン TOKYO”はこんなところ

ガジェット通信 / 2020年1月29日 17時0分

利用者の見え方に合わせた完全オーダーメイドになるため、一般に納期が1週間以上かかる遠近両用メガネ。“パリミキ”“メガネの三城”を展開する三城は1月29日、オーダーメイドの遠近両用メガネを翌日納品するサービス「24G(トゥエンティフォー・ジー)」を2月10日から開始することを発表しました。翌日納品という短納期を実現したのは、最新設備をそろえた東京・葛西の専用工場“シャミールジャパン TOKYO”。ガジェット通信は正式稼働直前の同工場を取材してきました。

工場を案内いただいたのは、パリミキ 商品開発 プロダクトマネージャーの梶谷政志さん。ロジスティクスビルの1室を使った工場にはコンパクトでクリーンな機械が並び、工場と言うより企業や大学の研究室のようなイメージです。この中に、レンズの研磨、コーティング、フレームの枠入れのすべての工程がカバーできるのだそう。

同工場は、イスラエルに本社を置き、世界22か国に展開するメガネレンズメーカーのSHAMIR社との提携により開設したもの。SHAMIR社の工場は、主に「レンズ工作機械のメルセデス・ベンツ」と呼ばれるドイツ・Satisloh社の工作機械を導入、小型化された設備とレンズを個別に加工する工程の採用により、省スペースな工場を設置できるのが特徴です。需要地の近くに工場を設置できるので、輸送の時間とコストを削減し、さらに加工時間を短縮する技術により短納期を実現します。

24Gの遠近両用メガネは、イスラエルから輸入した半完成品の状態のレンズを工場で加工して製作します。イスラエルからの輸入品と言っても、素材はパリミキが指定したものを使用した特別仕様。

半完成品のレンズは、ブロッキングと呼ばれる工程で加工用の土台に装着されます。

続いて土台に装着したレンズを、必要な度数にするためにフリーフォームジェネレーターと呼ぶ機械で切削加工します。従来の同型機の3分の1という小型サイズ。

切削されたレンズは研磨工程へ。コーティングを施す前段階として、表面をきれいに磨き上げます。

レンズを傷から守るハードコートの工程を経て、真空の状態でコーティング膜を蒸着するマルチコートの工程へ。マルチコートの工程は通常5時間かかっていたところが、この機械では10分に短縮しています。

コーティングが施されたレンズは、加工用の土台から切り離して洗浄されます。レンズと土台の接着には環境や自然に優しい接着剤を使用するため、有害な廃棄物は出ない仕組み。

レンズを枠入れする工程は、一般にはメガネ店が担当しますが、シャミールジャパン TOKYOではスポーツ用フレームなど特殊な形状のフレームに合わせた加工などの工程にも対応可能。

枠入れ用の工作機械は、イタリア製で「レンズ工作機械のフェラーリ」と呼ばれる機械を導入。

「イスラエル企業の製造技術」「外国製の工作機械」と、一見海外の技術が目玉のように見えますが、24Gの製品には「日本流の品質へのこだわりがある」と梶谷さん。前述したように、レンズの素材はブルーライトカット、調光など機能に合わせて日本メーカーのどの素材を使用するかを細かく指定しているそうです。さらに、工場には三城の社員が駐在し、最終検査基準は同社の品質基準を満たしているかどうかをチェック。製品は「三城基準を徹底している」(梶谷さん)と胸を張ります。

24Gのメガネは、東京都内のパリミキ指定店舗で2月10日から受注を開始。その後関東、全国へと順次展開を予定しています。

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