簡単なのにうますぎる「ラク速レシピ」誕生のきっかけは? 著者・五十嵐ゆかりさんに聞いてみた

ガジェット通信 / 2020年1月28日 8時2分

ラクに速く、美味しい料理が作れたら最高!

Twitterで25万フォロワー超えの料理研究家、五十嵐ゆかりさん著書の「ラク速レシピ」が扶桑社より1月16日より発売。

ラク速レシピ誕生のきっかけや、ツイッターで人気レシピの開発のコツなど著者、五十嵐ゆかりさんにお話を伺ってみました。

ラク速レシピ誕生のきっかけは「食パンチーズドッグ」レシピの反響

――― 「ラク速(はや)」というレシピはいつ頃に、始めたのですか?

五十嵐ゆかりさん:昨年の3月の終わりごろ、「食パンチーズドッグ」レシピをTwitterでご紹介したところ、その際にモーメントに取り上げてくださって。それがきっかけで17万「いいね」がついたんですよね。

それまでは「ラク速」にこだわらないレシピだったのですが、「食パンチーズドッグ」が拡散いただいたことで、SNSで喜ばれるのはこういったレシピなんだなぁ、と。

それで思ったのがTwitterで料理を紹介する上では、若い方も多いですし、忙しい方が役に立つレシピをご紹介しよう、と思いました。

ラク速レシピ開発で重視してるのはユーザーさんの声「どこに悩んでいるんだろう」「どんなレシピだったら嬉しいだろう」「エンタメ性」

――― Instagramはどのような使い方をされているのですか?

五十嵐ゆかりさん:Instagramも、今はユーザーさんが「ラクに早く美味しく」を求めている方も多くて。以前だったら「Instagram=お洒落」だったのですが、ユーザー層が増えたことによって、より生活に取り入れやすい提案が求められるようになってきたな、という実感はあります。Twitterで投稿したレシピ投稿をInstagramでまとめています。レシピを探しやすくしてます。

―――こういうレシピは降りてくるのですか。

五十嵐ゆかりさん:読者さんという対象がいるというところからスタートしているので「ラクに早く美味しく作りたい」という人達って「ハンバーグ食べたい!」と思ってもなかなか平日忙しいと作れないよね? → じゃあ、平日の忙しいときでも作れる料理を作ろう、とレシピを書き出しています。ですので、結構レシピ作りはロジカルにやっています。

ユーザーさん達が「料理をする上でどこに悩んでいるんだろう」「どんなレシピだったら嬉しいだろう」あとは「エンタメ性」とこの3つをレシピ大事にしています。

――― へええ!

五十嵐ゆかりさん:「食パンチーズドッグ」が反響のあった際、Twitter社のモーメントのカテゴリで「エンタメ」枠に入っていたんですよね。それで、あ、料理ってエンタメなんだぁ、と。

人気レシピはラク速すぎる「平日バーグ」「チンするだけの肉豆腐」「炊いたら豚丼」

――― そのほかにもツイートがワイワイ盛り上がっていたレシピはありますか?

五十嵐ゆかりさん:なんでもラクな料理は名前に「平日」ってつけていますね。「平日でもできちゃうよ」と。

ハンバーグとかも、形を整えることすらせずにレンジでチン。タッパーにひき肉を詰めて、レンジでチンしたやつを切り分けるだけです。

「平日バーグ」は作ってくださった方が多くて。「平日そんなハンバーグ作ってらんないよ」って方も、これならできる!……と。投稿して3時間以内に作ってくださった方もいらして。

あとは「チンするだけの肉豆腐」でしょうか。

――― チンするだけなのですね。

五十嵐ゆかりさん:煮込まなくても、レンジで味が染みて美味しいですね。通常、肉豆腐のレシピでは、豆腐を切ると思うんですけど、私のレシピは切らなくても美味しいものは極力切らないようにしていて。

料理は、実は切ることにかける時間が多いんですよね。この肉豆腐も豆腐は切らずに。ほかの食材も、もやしとかお肉とか、そのまま使える食材を選んで、切る手間を省いてすぐ作れるという風にしています。

野菜炒めも手軽にみえて、切る手間が結構かかるのですよね。

――― やはりSNSはレンジレシピが人気ですか?

五十嵐ゆかりさん:そうですね、ツイッターやSNSはレンジ料理が人気の傾向がありますね。レンジかオーブンだったらもちろんレンジ。レンジかフライパンでもレンジですね。

ほかのレシピでしたら、「炊いたら豚丼」もSNSで盛り上がりました。作った私が言うのも何なんですけど、コレ「ほぼ炊き込みご飯じゃん!」というメニューなんですよね。

ご飯の上に具をのせて、炊き込みご飯だったら混ぜるところを上の具をよけて乗せる、という。そうするとすぐ豚丼。

ご飯に味が染みるので、白米より味が染みて美味しい。しかも味付けは焼肉のたれでいいっていう。料理ってアイデア次第で、混ぜちゃえば、炊き込みご飯。乗せちゃえば丼に。

私はとにかく「手軽に」「美味しく」ということを徹底しています。

「レンジでうま塩釜玉うどん」はうどんチンして、材料かけるだけ。「料理作れなくて罪悪感を感じていた」けれど、レシピで「これぐらいの手軽さなら、これならできて救われた」と。テレビのディレクターさんやADさんが作ってくれた、とお伝えいただいたりして。

市販のミルクティーはSNSで人気らしい?

――― SNSで人気のあったスイーツレシピを教えてください。

スイーツは隙間時間にパパッと作れるものを載せています。

ツイッターでも拡散いただいたレシピ「ミルクティーフレンチトースト」なんですが、市販のミルクティーを使ってレンジでフレンチトーストを作ったんですよ。味わいグッと変わるんですよ。SNSはミルクティー人気で。あとコーヒー牛乳あたりも人気ですね。

「ラク速レシピ」著書は定番7割~8割 ずっと使えて作りたくなる本

五十嵐ゆかりさん:今回のメニューは、奇をてらった料理はないんですよね。日常の中にスッと入りこんでような料理をご提案したいな、と思っていて。本1冊買ったのに1回作って飽きちゃった……となると勿体ないな、となっちゃうので。週に1回作って、翌週出てきても飽きない料理という日常に溶け込むようなメニューを日々発信するようにしています。

7~8割が定番系で、2割はちょっと変わり種のメニュー構成にしています。

――― 定番じゃない変わり種メニューはどれですか? 「背徳のたれ飯」?

五十嵐ゆかりさん:このイメージは金曜、週末夜になると悪いものを食べたくなるな、と。

週末くらいパーッとしたいな、と「背徳のタレ飯」を。日曜だと、翌日のことを考えちゃうので、金曜・土曜の夜に。焼肉のタレひとつで。ご飯染み染みで美味しいです。肉なくても焼肉食べてるような。

――― いつもコメントを残される方もいらっしゃるのですか?

五十嵐ゆかりさん:定番系、おつまみ、おやつなど、料理のジャンルごとでコメントをしてくださる方がいらっしゃいます。

――― 常連さんですね。

ガジェット通信読者向けレシピは? 選んでもらった

――― ガジェット通信読者向けレシピを教えてください。

五十嵐ゆかりさん:ユーザーさんどういう方ですか?

――― 例えば、年齢が30~40代男子・PC好き、レンジはある。カレー、肉、ごはんものは好き。とかでしょうか。

五十嵐ゆかりさん:男性ですと、インスタント麺で油そばは反響ありましたね。

これもレンジでチンして湯切りして。夏、暑くても食べられます。男性が「自分な好きなインスタント麺で作って美味しかった」というコメントもいただきました。

――― 女性にオススメありますか? 気力はないけど、料理はしたい……。というような。

五十嵐ゆかりさん:「豆腐ソースのとろふわグラタン」はいかがでしょうか。

ホワイトソースって小麦粉がダマになっちゃって結構ハードル高いのですが、これだったら豆腐をボウルでまぜて、サバ味噌缶使うので材料も少ないですし。オイスターソースで旨みをプラスして。

ラクに早く、でもチープな味にならないように気を使っています。ラクに早くだけども、食べても美味しい、というのはポイントとして置いています。

ほのぼのコメントにほっこり「ゆるゆるとレシピ作りができたらいいな」

――― 今後やってみたいことなどあれば教えてください。

五十嵐ゆかりさん:5月にも作り置きの本を出すので定番系はギュッと詰め込んだので、テーマごとに本を作っていけるといいかな。ラク速がテーマでできることはまだまだあるので、例えば「パスタをラク速」「低糖質」「おやつ」とか。

私自身、レシピ作りがすごく好きで料理家をはじめたので。ゆるゆるとレシピ作りをしながら喜んでいただけたら……。

ゴールがぽたぽた焼きのおばあちゃんみたいな暮らしができたら。そんな思いでやっています。ぽたぽた焼きのパッケージ裏面を見るのが大好きだったので。それぐらいのゆるい感じでやっています。

そのためにも、料理の学びをますます深めていきますし、料理に限らず経営やマーケティング等の学びと実践も深めていきます。

――― レシピ作ってTwitterで絡んでいいですか?

五十嵐ゆかりさん:ぜひ~。

――― ありがとうございました!

詳細情報

扶桑社ムック

出版社:扶桑社

著者:五十嵐ゆかり

税込価格1,320 円 (1,200円+消費税120円)

撮影:千葉 充

人物撮影:ガジェット通信 オサダコウジ

―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

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