NASA、中国本土の二酸化窒素(NO2)量が一目でわかる衛星画像を公開 武漢閉鎖以降に大気汚染が劇的に改善
ガジェット通信 / 2020年3月2日 18時30分
アメリカ航空宇宙局(NASA)は、中国本土の二酸化窒素(NO2)量を捉えた衛星画像を公開しました。
https://twitter.com/NASAEarth/status/1233509689985511424
![](https://rensai.jp/wp-content/uploads/2020/03/nasasatelite01.jpg)
汚染監視衛星が撮影した画像がこちらです。左が1月1~20日までの画像で、右が2月10~25日までの画像。自動車、工場、発電所などから排出される二酸化窒素の量が可視化され、目に見えて減少していることがわかります。
![](https://rensai.jp/wp-content/uploads/2020/03/nasasatelite02.jpg)
中国国内で二酸化窒素の減少が始まったのは、新型コロナウイルスの発生地となった湖北省武漢市。こちらの画像は、上段が2019年1~2月間の武漢市の二酸化窒素量で、下段が2020年同時期のもの。2020年1月下旬の春節及び武漢閉鎖以降は黄色いエリア(二酸化窒素量が多い)がほとんど消滅しています。
NASAの担当者は、「これほど広い範囲で劇的に二酸化窒素量が減少したのは初めて。中国各地で新型コロナウイルスの感染拡大を最小限に抑えようとしているから、この結果は驚きではない」と話しています。
新型コロナウイルスの感染拡大予防策の副作用として二酸化窒素のような有毒ガスが減少したとのことですが、普通の状態に戻れば二酸化窒素の量がまた増えていくというのはなんとも皮肉な話です。
※画像:Twitterより引用
https://twitter.com/NASAEarth/status/1233509689985511424
※ソース:
https://earthobservatory.nasa.gov/images/146362/airborne-nitrogen-dioxide-plummets-over-china
(執筆者: 6PAC)
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