有料メルマガはブロガーの成長を止める~有料メルマガに頼らない私の方法
ガジェット通信 / 2012年8月29日 18時0分
今回はかさこさんのブログ『つぶやきかさこ』からご寄稿いただきました。
■有料メルマガはブロガーの成長を止める~有料メルマガに頼らない私の方法
「アルファブロガーとか言われてた人のメルマガって、一線退いた芸能人のその後のディナーショーみたいなもんでしょ? 嫌すぎるよねw」という伊藤直也さん @naoya_ito のコメントが話題となっているという。
私もほぼ同意見で、メルマガにすることによって、特定読者しか読めないクローズドなものにしてしまうのは、ブロガーの成長性を止めてしまうと思う。
だからこそ、もはや成長が見込めない“一線退いた芸能人”が、昔の名前で売ってますみたいな形で、余生の足しにするために、コアなファンだけを集めて、バカ高い価格でなんとか食いつなぐという方法は有効なのだと思う。
まだ無料メルマガならともかく、最近流行の物書きの有料メルマガは縮小均衡に陥り、成長性を止めてしまうだろう。
もしブログなら、面倒なメルマガ登録などもいらず、お金を支払う必要もなく、誰もが自由に読めるから、その記事なり内容なりが素晴らしければ、ツイッターやフェイスブックであっという間に拡散し、多くの読者を獲得することができる。
実際に私も記事をメルマガにすることなく、オープンなブログにしたおかげで、昨年は「サラリーマンは自営の気持ちがわからない」が、1万6000以上リツイートされ、一時アクセスは10万を突破した。
今年、講演やオフ会を度々開催しているが、私を知ったきっかけは上記の記事がリツイートで回ってきて、それ以来、毎日読むようになりました、とファンになってくれる人も多い。
フォロワーもこの記事をきっかけに、多分4000人ぐらい増えたのではないか。
さらにこの記事をきっかけに、出版社から声がかかり、写真集「戦う場所」を今年出版。次回作も制作中だ。
でももしこの記事がメルマガだったら?
私をもとから知っているコアなファン数百人しか、目に触れることはなかっただろう。
新たにファンを獲得することができなかっただろう。
ましてや出版社から声がかかることもなかっただろう。
今年もある記事が大きな話題となり、BLOGOSにも記事が転載されるようになった。
今まで「かさこ」を知らない人が、オープンなブログによってより多くの人に、知られるきっかけを得たわけだ。
だからまだ成長途上の物書きやブロガーは、目先の小金ほしさに有料メルマガなんかするべきじゃない。
デメリットが多すぎると思う。
有料メルマガでも十分メリットがあるのは、
1:もはや一線を退いた物書き
(藤原新也氏の有料ホームページなど)
2:日本中誰もが知っている圧倒的知名度がある人
(ホリエモンなど)
3:文章を本業にしている人ではなく、アイドルやタレント、アーティストなど。
(ファンクラブ会報的位置づけ)
4:情報商材系のものを扱っている人
ぐらいじゃないかと思う。
でもここで大きな問題がある。
じゃあ物書きが無料で記事を提供したらどこで収入を得るのかと。
1:著書
2:雑誌やWebなどの連載
3:講演
などが考えられる。
でも上記3つの収入を得る上でも、ブログは無料オープンにして知名度を上げた方が、断然、上記の仕事は入りやすくなるだろうし、その分、買ってくれる人も増えるだろう。
ただ1~3だけでは不安定であることは間違いない。
しかも普段、無料で書いている記事の対価とは、別の労力・時間を割かなければならない。
多分2~3年後には課金制の「いいね!」ボタンみたいな機能ができて、この記事を読んでよかったと思う人が「いいね!」を押すと、10円入るとかそんな仕組みが当たり前にはなると思う。
でもまだ過渡期。
そこで私が今年5月から力を入れ始めたのが、アマゾンのアフィリエイトだ。
アフィリエイトというと聞こえは悪い。
それは内容が粗悪であやしげな、高価な情報商材や商品を売りつけるといったイメージがあるからだろう。
実際、そういうことで生計を立てているブロガーもいるのだろうが、そんなことやってたら信用を失う。
私の場合のアマゾンのアフィリエイトとは、別に私が勧める商品を買う必要はない。
ただ私のリンク先からアマゾンにとんで、自分が望む好きな買い物を通常通りしてもらえれば、私のところに定価の2~4%程度の手数料が入ってくるという仕組み。
別にそのせいで高い値段になるわけでもないし、私のところに何か個人情報がもれるわけでもない。
最近、驚くべきほどアマゾンの商品ラインナップが広い。
そして安い。
DVDやCDなんか新発売のものはものすごく値引きされていることが多いし、本は新品でも中古でもどちらでも買える。
最近はデジタル機器も結構安いし、コピー用紙、机、椅子など事務用品をアマゾンで買うこともある。
また、おむつなんかも私はアマゾンで買ってる。
だっておむつってわざわざ店に行って買いに行ったら、持って帰るの面倒じゃないですか。
しかも消耗品だからどんどんなくなる。
でもアマゾンなら翌日郵送してくれる。
こんな便利なものはない。
別に私はアマゾンの回し物ではなく、ただ便利だから利用しているだけ。
みなさんもそうだと思う。
私は毎日ブログ記事を無料でアップする。
メルマガと違って誰もが読める。
読んだついでに私のブログからアマゾンにとんで買い物する。
それによって私は無料記事の対価というか、記事の取材費用や活動費用が捻出できる。
とってもいい仕組みだと思う。
5月からはじめて多分何人かの方が協力していただいているようで、だいたい今は月1万円ぐらいアマゾンのアフィリエイト収入がある。
もっと多くの人が協力してくれたら、記事を有料化する必要もないし、またみなさんに無料でお配りするフリーマガジン「かさこマガジン3」(多分3ヵ月後ぐらいに発刊予定)の費用の足しにもなります。
(印刷で20万、デザインで5万、配送で15万、全部で約40万円ぐらいかかってます)
「かさこマガジン」については、「無料でもらって申し訳ない。せめて配送料だけでも払わせてください」という人も多いので、「gumroad」などを使って、希望者の方に少額決済でも簡単にできる仕組みを導入しようかとも考えてますが、まあそれはそれで面倒といえば面倒なので、もし「かさこさんの記事が役立った」「かさこマガジンもらったお礼に」と思ってくださる方がいれば、毎回ブログ記事の最後に貼ってある、アマゾンのリンクを使っていただけると助かります。
(ブックマークにそのリンクを登録していただいても大丈夫です)
またこの方法が私でうまくいけば、他のブロガーにも応用できるのではないかと。
私は多くの人に読んでもらいたいから記事を書いている。
それがメルマガか有料メルマガみたいに、読者数が減ってしまうなんて本末転倒だ。
でもお金がかかる面もあるので、アマゾン・アフィリエイト方式が、私にも読者にも負担がかからない、現時点では最良の方法ではないかなと思います。
※あくまで現時点での話で、ネット環境やハード機器、時代環境、私の立場などが変わってくれば、私も将来的に有料メルマガなどをする可能性はあります。
※メルマガ、有料メルマガ自体の方法を否定するものではまったくありません。
執筆: この記事はかさこさんのブログ『つぶやきかさこ』からご寄稿いただきました。
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