【TGS2012】大学対抗!! 『ぷよぷよ学生王決定戦』がすごーく熱い!!
ガジェット通信 / 2012年9月25日 21時30分
9月23日東京ゲームショウで行われた、『ぷよぷよ学生王決定戦』。大学の『ぷよぷよ』サークルに所属する猛者達が、最も強い学生“ぷよらー”を目指して幕張メッセに集結した。
※全ての画像が表示されない方はガジェット通信をご覧下さい。
各大学サークルから代表者8名が選ばれ、3本先取のトーナメント形式で戦っていく。今回出場する選手のほとんどが輝かしい経歴を持っており、『SEGAチャンピオンシップ』や『ぷよぷよ!! ニコニコ動画CUP』はたまた、『ぷよぷよフェスタ優勝』等々、8人中5人が優勝及び準優勝経験を持っている。
今回の大会で使用するソフトは『ぷよぷよフィーバー for Windows』で、クラシックルールを採用しており、難易度は中辛。使用するデバイスは、キーボード、コントローラー、アーケードスティックの中から好きなデバイスを選んで戦う。デバイスは選べるが、何か一つに偏ると筆者は思っていたのだが、意外とバラけており、キーボード4名、コントローラー2名、アーケードスティック2名と様々だ。ではここで今回戦う選手を紹介しようと思う。
東京大学所属 くわーてぃ選手
早稲田大学 けんろう選手
デジタルハリウッド大学 時斗選手
新潟コンピューター専門学校 @すず選手
工学院大学 みろく選手
法政大学 しぐぅ~選手
早稲田大学 あきゅあ選手
千葉工業大学 みず選手
以上の8名。有名大学から出場する選手が多く、やはりぷよぷよは頭を使う人が強いのかと再認識させられる。この大会は選手だけでなく運営側も学生主体で、『eSPA(eスポーツ学生連盟)』主催で行われた。
まず、ぷよぷよの達人と言われる人たちの戦い方は、どんな選手も相手がどこで巨大な連鎖をぶつけてくるかを予想しながら、選手もぷよを積み上げていく。両者の手の内は当然ながら常に見えている状態なので、両画面を常に両者が、神経を張り巡らしながら見ている。
相手が今何連鎖ほどできるのかを、次に落ちてくるぷよをみて、仕掛けられるのかを判断する。「行ける! 」と、思った瞬間積み上げたぷよを消して連鎖させ、相手がもう返せないというところまで徹底的にぶちこむのだ。仕掛けられたほうは、落ち着いて自分の最大限返せる連鎖を試みるのだが、限られた数秒で脳ミソをフル回転させて考えなければならないし、間違えて変なところに落としてしまえば瞬く間に終わってしまう。
ぷよぷよ初心者でも理解しやすい試合がいくつかあったため、ピックアップして紹介してみようと思う。まずは早稲田大学同士の戦いとなる、けんろう選手とあきゅあ選手の試合を見てみよう。
●一発で決めるタイプ ぷよを消すタイミング
まずは積み上げる形。お互い仕掛けることなくどんどんぷよを積んでいく。
けんろう選手は特に手痛い邪魔もされずに上の方まで積むことができたので、ぷよを消していく。
赤いおじゃまぷよが見えるだけでちょっと気が遠くなってしまうのに、更にそれを凌ぐ星ぷよも見える。ここまで来ればもうアウト。
あきゅあ選手側は、ほとんど消しても返せるか返せないかわからないレベル。あわあわしている間に、自分のぷよが上部分に詰まってしまい、自滅してしまった。最終的にけんろう選手は最終的に13連鎖まで続いたが、連鎖を続かせるのは意外と簡単らしい。それよりも、どこでぷよを消すかが一番の勝敗のカギだという。
消すタイミング一つで勝敗が変わる瞬間がこちらだ。先ほど苦戦していたあきゅあ選手だが、けんろう選手に先に13連鎖を叩き込む。負けじとけんろう選手も12連鎖叩き込むが残るおじゃまぷよの量が段違い......。同じ13連鎖、もしくは、14連鎖しても返せるか返せないか微妙なところ。ベストな瞬間で自分のぷよを消すのが勝敗を握るカギとなる。
●刻むタイプ
かといって自分のベストなタイミングでぷよをいつでも消せるわけじゃない。相手は常に見ているので、おじゃまぷよを相手に1列でもを刻んで放りこむ形でも勝利は得られる。実際の例をみてみよう。
けんろう選手あきゅあ選手共に、バツマークの付近までぷよを積み上げている。ここにぷよが到達した瞬間にゲームオーバーになるため、お互い、1列でもおじゃまぷよを放り込みたいところ。
ここでしっかり相手をみていたあきゅあ選手は2連鎖をすぐさま叩き込む。
けんろう選手、たった2連鎖に手も足もでなくなってしまい、ここでゲームオーバー。すごく悔しいに違いない。こんなハイレベルな攻防が続くが今まで紹介した試合はなんと1回戦。2回戦3回戦と更にハイレベルな攻防が続く。
●あっという間に決勝戦
ぷよぷよの戦いというものは居合い切りのようでもあるし、格闘ゲームのコンボの決め合いという形にも見えなくもない。とにかく、決まれば一瞬で終わってしまうのだ。1試合だいたい40秒ほどで終わり、大会の進行はサクサク。会場に集まった人たちも画面に目が釘付けで、あれよあれよという間、約1時間ぐらいですぐに決勝戦になってしまった。
決勝戦は早稲田大学あきゅあ選手VS法政大学しぐぅ~選手との対決。
あきゅあ選手は自分から仕掛けてペースをつかもうとするものの、しぐぅ~選手は決勝戦以外の試合でも、自分から仕掛けるよりも、カウンター気味に、相手が何連鎖するのかを一瞬で見極め、そこから自分にできる最大限の連鎖を返していく。両者一本ずつ先取し、お互い実力は均衡した様子。
カウンターが成功しなければあきゅあ選手の勝利、成功すればしぐぅ~選手の勝利という、分かりやすい形で試合はどんどん進んでいく。
だが、試合は均衡せず、第三試合のしぐぅ~選手の三連鎖から、あきゅあ選手はしぐぅ~選手が攻めて来るとは思わなかったのか、動揺し崩れていく。
ペースを一気につかんだしぐぅ選手はここからカウンターと、細かい刻みをうまく使い分け、5対3で見事勝利!!
しぐぅ~選手は優勝者として今の気持ちはどうかと、マイクを向けられると、「今日は友人達とコスプレもしてきて、是非優勝したいと思いました! 最高です!」 と、照れながら優勝者コメントを残していた。
『ぷよぷよ』という気軽にプレイでき、共感しやすいゲームも、日本限定であるが『e-sports』として大学生を中心に浸透しているようだ。eSPA(eスポーツ学生連盟)は学生ながらも、こういう大きな大会を年に1回ほど開いていく模様。国内において、e-sportsの普及を学生の立場から盛り上げようと頑張っているのが、目に見えてわかった。進行も非常にスムーズで女性や子供にも配慮ある解説進行を取り組んでおり、数多く行われた東京ゲームショウ各大会の中で、わかりやすさ、楽しみやすさ、という点では一番の成功を収めていた。
※一部画像は Ustreamから引用
http://www.ustream.tv/recorded/25629952/theater[リンク]
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