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ディストピアミステリー『人数の町』立花恵理さんインタビュー「“知る”事と“考える”事をしないと、この映画の様になってしまう」

ガジェット通信 / 2020年9月4日 8時0分

衣食住が保証され快楽をむさぼることができる謎の町を舞台に描くディストピアミステリー『人数の町』が9月4日より公開となります。主演は中村倫也さん、監督・脚本は、松本人志さん出演による「タウンワーク」のCMやMVなどを多数手がけ、本作が初長編監督作品となる荒木伸二さんが務めます。

【ストーリー】

借金取りに追われ暴行を受けていた蒼山は、黄色いツナギを着たヒゲ面の男に助けられる。その男は蒼山に「居場所」を用意してやるという。蒼山のことを“デュード”と呼ぶその男に誘われ辿り着いた先は、ある奇妙な「町」だった。 「町」の住人はツナギを着た“チューター”たちに管理され、簡単な労働と引き換えに衣食住が保証される。それどころか「町」の社交場であるプールで繋がった者同士でセックスの快楽を貪ることも出来る。 ネットへの書き込み、別人を装っての選挙投票……。何のために? 誰のために? 住民たちは何も知らされず、何も深く考えずにそれらの労働を受け入れ、奇妙な「町」での時間は過ぎていく。 ある日、蒼山は新しい住人・紅子と出会う。彼女は行方不明になった妹をこの町に探しに来たのだという。ほかの住人達とは異なり思い詰めた様子の彼女を蒼山は気にかけるが……。

本作で映画初出演となったのが、女優・モデルとして活躍する立花恵理さん。中村さん演じる蒼山に「町」のルールを教える謎の美女役として存在感を発揮しています。今回は立花恵理さんご本人に、映画出演の感想など作品についてお話を伺いました。

――映画楽しく拝見させていただきました。立花さんは本作で謎の美女・緑を演じていますが、挑戦してみていかがでしたか?

立花:オーディションで役をいただいたのですが、緑がクールな印象の役柄で、私も話さないとツンとして見られたりする事もあるので、雰囲気を見てくださったのかなと思います。クランクインする前に監督と制作のスタッフさんと打ち合わせをさせていただいて、緑がどういうキャラクターかを一緒に考えていって。緑って強いキャラクターなんですけど、感情を爆発させるタイプでは無い印象で。内側に感情を秘めている女性に見える様に意識しました。

――映画初出演という事で、他の現場との違いも感じられたのではないでしょうか。

立花:今もまだ演技の経験は多く無いのですが、『人数の町』の撮影をしたのが去年の5月でさらに経験が無くて。映画に出てくる「町」は福島県にある廃ホテルを利用しているのですが、地方に出向いて泊まり込みで撮影をするという経験も初めてで。私は12日間福島での撮影があって、ハードなスケジュールではあったのですが現場の雰囲気はとても和気藹々としていて、合宿みたいな感じもありました。すごく雰囲気が良い中で、映画の撮影に挑戦させていただけてありがたかったです。

――共演された中村倫也さんの印象を教えてください。

立花:飾らない方だと思いました。良いゆるさをお持ちの方で、考えている様に見せないけど、強い意志を感じました。いつも優しくて、すっと気がつく方なので。今回の蒼山というキャラクターも、他の個性豊かなキャラクターの中ではナチュラルな自然体な役でありながら、色々な事を考えているという人物だったので。それを自然に演じられていてさすがだなと思って見ていました。

――石橋静河さんはいかがでしたか?

立花:しーちゃん(石橋さん)は私の一つ下で年齢が近いのですが、すごく大人っぽくて。意志の強さを感じるけど、ツンとした強さじゃないし、しなやかな優しさもあって、美しいなあと思いました。見た目だけじゃなくて、中身からもその美しさが出ているなと。撮影で使ったプールが、宿泊も出来るプールだったので、撮影待機中はしーちゃんにヨガを教えてもらいながら一緒にやっていました。

――この『人数の町』はディストピア作品でありながら、町の仕組みが現実にもありそうな怖さがあり、そこが見どころだなと感じました。

立花:そうですよね。脚本を読んだ時に、ありそうで無い様な世界観で、キャラクターの個性もそれぞれ本当に強くて。日本の映画にはあまり無い雰囲気の作品で、独特の世界観だなと。現実と非現実の間というか。

――「現実と非現実の間」すごく分かります。

立花:こういう町がもしかしたらあるかもしれないし、町が無かったとしても同じ様な事はどこかで起きているかもしれないし。現実の日常に潜んでいることだなと思いました。この町に暮らしている人たちには自分の意思が無くて、用意されたものをそのまま受け入れている、与えられて、それだけという。実際の生活でも社会の仕組みを知って、自分たちで行動しない限りコントロールされるだけになっちゃうし。「知る」事と「考える」事をしないと、『人数の町』みたいな世界になってしまうなと感じています。

――立花さんのインスタグラム(https://www.instagram.com/tcbneri/)を見て、動物の数値規制の事をシェアされていましたね。私も動物が好きで関心を持っている出来事だったので。

立花:ご覧いただいてありがとうございます。そういった社会での出来事をSNSでシェアしたり、意見を書いたりするのって最初は恐いなと思っていて、なかなか出来なかったんです。でも、動物の数値規制の事は私も他の方のSNSで知ったので、私がシェアする事で私の様に新しく知る方が増えるかもしれないと思って投稿しました。こうした意見や考えを書くのって身構えてしまうし、勇気のいることだと思うのですが、自分でちゃんと考えて行動していかないとダメだなと感じたので。

――とても素敵だと思います。『人数の町』はエンタメ作品でありながらそういった事を考えるきっかけをくれますよね。今日は貴重なお話をどうもありがとうございました!

『人数の町』

https://www.ninzunomachi.jp/

立花恵理さんインスタグラム

https://www.instagram.com/tcbneri/

撮影:周二郎

(C)2020「人数の町」製作委員会

―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

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