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フライト中のマスク着用はやはり必要!? CDCがベトナム航空国際便の新型コロナクラスター追跡レポートを公開

ガジェット通信 / 2020年9月20日 8時0分

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で、旅客機内でのマスク着用についてのトラブルが起きていますが、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のレポート『Transmission of Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2 During Long Flight(長時間飛行中のSARS-CoV-2の伝播)』によると、2020年3月2日のベトナム航空ロンドン・ハノイ間で起きたクラスターを調査。16人の感染者のうち、12人がビジネスクラスの乗客で「座席の近接は感染リスクの増加と強く関連していた」と結論。当時は空港や機内でのマスクの着用が必須ではなく、対策として「マスクを義務的に着用し、機内や空港で手指衛生と咳エチケットの実施が比較的簡単な手段」とされています。

このロンドン・ハノイ間の10時間のフライトをしたベトナム航空57便には、乗組員は合計16名、乗客は201名が搭乗。そのうち21名がビジネスクラスでした。この調査では、ビジネスクラスを利用した27歳のベトナム出身の女性実業家を「ケース1」と特定。彼女は2月中にイタリア・フランス・イギリスに滞在し、搭乗前に喉の痛みや咳の症状があったといいます。

この便では「ケース1」と2席未満と推定された2メートル以内の座席の乗客11人の陽性を確認。2席以上離れた1人と、エコノミークラスの2人、乗組員1人も感染しています。

このレポートでは「1人の症状のある乗客が、フライト中にビジネスクラスの少なくとも12人の乗客に感染させたことを強く示唆している」「関連するケースが確認されたすべての人の潜伏期間は、飛行のタイミングと重なる」としており、国や航空会社に「厳格なスクリーニングおよび感染防止対策が必要」と結論づけた上で、マスクの着用、手指消毒、咳エチケットの徹底の有効性を示唆。同時に真ん中の席を空けるなどの対策は「不十分」としています。

長時間の陽性者との接触による感染リスクが改めて示されたこのレポート。フライト中のマスク着用などの対策が必要だという根拠になり得る研究といえるのではないでしょうか。

Early Release – Transmission of Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2 During Long Flight(CDC)

https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/26/11/20-3299_article [リンク]

―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』

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