「飲めるが、あまり飲まない」「シラフでいることが好き」 シーザスターズ発表の「飲み方トレンド予測 2021」でノンアルや低アルが好まれるトレンドが明らかに
ガジェット通信 / 2020年12月4日 17時0分
シーザスターズは12月2日、同社が実施した「働く人の飲み方の傾向に関する調査」の結果から作成した「飲み方トレンド予測 2021」を発表。特に若い世代に“ノンアル”や“低アル”が好まれるトレンドが明らかになりました。調査はパート、アルバイト含め現在働いている20代~60代の男女597名を対象に、2020年11月20日から24日に実施したものです。
「あなたはアルコール飲料を飲みますか」という問いに対して、「飲めるが、あまり飲まない」(42.5%)という回答が「よく飲む」(40.4%)を上回り最多に。「飲めない」(17.1%)の回答と併せて59..6%がアルコールを飲むことが少ない、もしくはないということが明らかになりました。
お酒を飲める人の中で、飲む機会を減らす、あるいはなくす傾向はあるのでしょうか。お酒を飲む量を制限したり、断酒した経験について調査したところ、26.6%が「ある」と回答。「ある」と回答した177名に断酒を行った理由を聞いたところ、最多は「健康のため」で74.6%。さらに「出産・育児のため」(15.3%)に続いて、「シラフでいることが好きだから」(10.2%)という回答もありました。
年代別で回答を調べたところ、「健康のため」という回答は年代に関係なく高い比率で回答しているのに対して、「シラフでいることが好きだから」という回答は20代で17.9%とやや多め。飲み方トレンド予測 2021では、お酒が飲めないわけではないが、あえて飲まない人や少量しか飲まない人を指す「Sobar Curious(ソバーキュリアス)」が若者を中心に台頭してきていると分析しています。
複数回答で「夜の食事の際によく飲む飲料」を聞いたところ、「お茶」(52.4%)、「ビール」(38.4%)、「水」(26%)という結果に。ノンアルが主流となっている傾向が見てとれます。これら以外で10%以上の回答を集めた飲料は「酎ハイ・サワー」(22.4%)、「発泡酒」(17.3%)、「炭酸飲料」(16.1%)、「果実酒(ワインなど)」(15.4%)、「コーヒー」(13.4%)、「日本酒」(12.6%)、「焼酎」(12.2%)と7種類もあり、トレンド予測では「飲料・飲み方の“ダイバーシティ(多様性)”がさらに加速」と分析しています。
アルコールが飲めると回答した495名に、複数回答で好きなアルコール濃度についても調査しました。最も多いのは「アルコール濃度3~5%(酎ハイやビール)」で60.8%。続いて「アルコール濃度2~3%(低アルコール/スモールビール)(26.9%)、「アルコール濃度7~9%(ストロング系飲料)」(26.5%)という結果に。
全体ではノンアルや低アルが好まれる傾向の中、飲み会に対する意識も変化しているようです。職場の仲間と集まってオフィシャルに飲むという日本の飲み会文化については、60.8%が「時代にあっていない」「どちらかというと時代にあっていない」と回答。「職場の飲み会のあり方はどうあるべきか」という設問には、「自由参加で強制されない飲み会」が半数を超える56.8%に。続いて「飲み方が強要されない飲み会」(39.2%)、「飲むものが強要されない飲み会」(37.0%)という結果に。職場の飲み会には参加の自由や飲料選択の自由など“自由さ”が求められるという飲み会の“ニューノーマル化”が進むとトレンドを予測しています。
乾杯のドリンクについても自由が求められる傾向があり、調査では半数以上の55.6%が「自由でよいと思う(何でもよい)」と回答。「とりあえずビール」とかつて主流だったビールは29.1%に留まったことから、乾杯ドリンクに自由化が進むと予測しています。
調査結果を受けて、ノンアルコール領域に知見が深い専門家YOILABOの播磨CEOは「昨今はダイバーシティが進みアルハラ等の俗語も生まれ、飲酒の強要や非飲酒者への蔑視は徐々に減ってきているように感じます」として、「今後もこの加速した流れは止まらず、非飲酒が当然の選択肢として許容されるようになるはずです」と今後のトレンドを予測。「飲酒を“選択しない人”が飲酒同様のレベル感で楽しめるモノも増えていくことでしょう」と、今後のドリンク製品のトレンドを分析しています。
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