栗山千明インタビュー SNSは「今は気軽に呟ける」 事務所独立も「自分で全部チャレンジしてみたいと思ったから」リスタートの一年を述懐
ガジェット通信 / 2021年4月13日 8時0分
女優の栗山千明が、日本の「食」を支える農業や漁業という第一次産業を応援するためにスタートした映画『種まく旅人』シリーズ第4作目、『種まく旅人~華蓮のかがやき~』に主演した。栗山にとってはシリーズ第2作目に続いての出演で、愛着のあるシリーズとなる。石川県金沢市の伝統野菜である加賀れんこんを題材に、後継者不在に悩む農業の現実や、農業で活躍する女性たちを描くューマンストーリーだ。
栗山は今年の3月で独立して一年を迎え、開設した公式Twitterも「まだ慣れないですね(笑)」と照れながらも、当初のような緊張は解け、比較的気軽に利用していると笑顔で話す。新しいスタートを切って一年。人気女優の現在の心境を尋ねた。
■公式サイト:https://tanemaku-tabibito.jp/ [リンク]
■ストーリー
大学卒業後、大阪・堺市で銀行マンとして働く山田良一にある日、故郷の金沢でれんこん農家を営む母から「父親(竹市)が脳梗塞で倒れた」と電話が入る。父、竹市が倒れたことにより、畑を引き継ぐか売却か二択を迫られる良一。結婚を考えている恋人、凜のこともあり、なかなか決断できない。戸惑いながらも父に代わって畑へと向かう良一の姿に、不安と苛立ちを募らせる凜。一方、農林水産省かられんこん農家の視察として神野恵子が金沢へとやって来るのだった。
●今作では、石川県金沢市の伝統野菜でもある「加賀れんこん」が題材ですが、れんこん畑での撮影はいかがでしたか?
初めての体験でした。バラエティ番組でたまに足を取られたり、畑で転んでしまう映像を観たことはありましたが、実際に体験することは初めてでした。ほかのキャストの方たちは事前に練習する時間があったそうなのですが、わたしは農林水産省の人間を演じるということもあり、撮影初日の本番直前に入ったため、ほぼドキュメンタリーのような状態でした(笑)。
●もしかすると、素のリアクションが映像に映っているかもしれませんね!
「これか!」という感じは顔に出ていたかもしれないですね(笑)。つま先から泥に入るといいと共演の平岡祐太君がコツを教えてくれたので、それほど時間がかからずに歩けるようにはなりました。ずっと同じ場所に立っていると、足が抜けなくなるんです。なので少しずつでも前に歩いてると、抜けなくなることはない。どうしても撮影だとその場に止まっている時間もあり、いざお芝居のタイミングで足が抜けなくなることもあるので、常に足踏みをしている状態でしたね。
一歩足を前に出すだけでも大変で、その状況で農家の方が働いている事実は本当に大変だなと思いましたし、大変だからこその楽しさも感じることができました。
●シリーズ2作目に続いて農林水産省で農業の活性化に向けて頑張る主人公・神野恵子役ということで、回数を重ねているので想い入れも強いのではないですか?
本当に彼女のような気持ちで撮影に参加していました。ドキュメンタリーのような感覚でも撮っていたと思います。金沢で撮影させていただいて、現地の方々にご協力いただいているなかで、街の空気なども体感しながら、観た人にちゃんと伝えられるようにしたいと思いました。それは前回もありましたが、今回はより強く感じました。
●その金沢の魅力とは何でしょうか?
もちろん食や人も魅力がいっぱいなのですが、駅前の近代的な感じもありつつ、ちょっと行くとのどかな景色が広がっているんですよね。時間があれば、もっと観光がしたいなと思いました。夜景がきれいな場所もあるんですよ。
●ご自身の公式Twitterでも金沢の方たちへの感謝をコメントされていましたが、ちょうど開設して一年ですよね。SNSを始めていかがでした?
まだ慣れないですね(笑)。最初はツイートすることが怖かったんですよ。文字や内内容が間違えていないか、炎上するような変なことを言ってないか、一個一個にすごく緊張していたのですが、今はそういう意味では気軽に呟けるようになったかなとは思います。それでもTwitter本来のつぶやきが習慣になるには、もう少し時間がかかりそうです(笑)。
映画の撮影から約1年半、、、久しぶりに金沢を訪れました!今年は特に、金沢にご縁を感じております。学生時代の友達が今、金沢に居てお仕事の現場で再会でき、今日も会えました(^^)嬉しい1日♪金沢の皆様ありがとうございましたm(_ _)m#種まく旅人〜華蓮のかがやき@tanemaku_movie pic.twitter.com/yZf17qmw3L— chiaki kuriyama 栗山千明 (@chiakikuriyama_) February 15, 2021
●解禁前の情報なども仕事柄ありますからね。
そうですね。この仕事をしていると、まだ出せない情報や撮影現場で写真を撮っても解禁前ですぐにツイートできないこともあるので、緊張しちゃいます。でもリプライでリアクションがあるのがうれしくて、続けていけそうです。
●ファンのみなさんとの、ある意味交流の場でもありますからね!
今までは舞台の公演などじゃないと、どういう方が観てくださるのかわからず、そのリアクションもわからなかったのですが、Twitterは文字だけですが、「見てるよ!」などと一言でもいただけると、ちゃんと観てくださっている方たちがいることがわかり、それが日々の励ましになるといいますか、元気をもらうことが多いです。
●次に新しくやってみたいことはありますか?
それはまだ探し中です。事務所の退所も何かやりたいからではなく、自分で全部チャレンジしてみたいと思ったからなんです。今までは支えてくれた事務所がやってくれていたことを、自分でもちょっと勉強したい気持ちが強くなったんです。なので何か始めたい段階はまだですね。具体的なことはこの先考えていくつもりです。
●それを踏まえると、今の自分の中の課題って何でしょうか?
単純にお芝居の技術力もそうですが、発言力をつけたいです。ツイートする時もそうですし、こういうインタビューでも適切な言葉がパッと出てきたり、自分の感覚を言葉で表現することが難しかったりするので、言葉の使い方を上げていきたいです。それはお芝居にも通じると思っていて、セリフを言う能力にも関係するので、そこを高めていきたいです。もっと言葉を知っていれば、こういう取材でも最適な言葉がパッと出てくるじゃないですか。そういう風になりたいなと思いますね。
●さて神野恵子役としては、次はどの野菜を探究したいでしょうか?
わたしはお野菜がけっこう好きなほうなんです。今回、れんこんの収穫の大変さ、いい意味の大変さを知ったので、次回があるなら大変な野菜をやりたいです(笑)。
撮影=オサダコウジ
全国順次公開中
(執筆者: ときたたかし)
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