高杉真宙インタビュー 『バイプレイヤーズ』は「フィクションでありながら、役者の気持ちを代弁してくれている」
ガジェット通信 / 2021年4月13日 17時0分
2021年1月より放送されたシリーズ最新作、ドラマ「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」では、今までのバイプレイヤーズの規模を大きく越え、若手からベテランまで100人を超えるバイプレイヤーが集結。 そして、本シリーズ初の映画化となる映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』が4月9日(金)より全国公開となります。
田口トモロヲさん、松重豊さん、光石研さん、遠藤憲一さんの「元祖バイプレイヤーズ」はもちろん、日本映画界を担うバイプレイヤー達が大集結している本作。高杉真宙さんは、濱田岳さんが制作する自主映画のスタッフとして、参加しています。本作出演のお気持ちや、撮影現場について、お話を伺いました!
――本作楽しく拝見させていただきました!まず、本作に参加してのお気持ちを教えていただけますか?
高杉:役者の一人としてこの中に入れるというのは、本当に嬉しかったです。元々拝見していましたし、皆さんがスーツ姿で並んでいるポスターがカッコ良いなあと思っていたので、自分もスーツで撮影させてもらえてテンションが上がりました。
フィクションではあるのですが、役者の気持ちを代弁してくれているというか、「そうだよな〜」とか「撮影ってこういう事あるよね」って思う所がたくさんあって。俳優だけではなくて、照明さんや音声さんなどの動きもあって、感動するシーンじゃなくても感動しちゃうというか。そういう部分もあって、いつか出演してみたいなと思っていました。
実際に「元祖バイプレイヤーズ」の皆さんとご一緒すると、やはり感慨深いものがあって、松居監督からは「負けないように、とにかく頑張れ!」と言われていました(笑)。
――映画にはさらにすごいメンバーが集結していますよね。
高杉:とてもたくさんの人が出演されていて、台本をめくってもめくっても名前が出てくるんですよね(笑)。映画でも「バイプレイヤーズ」らしい、撮影の裏側を見せていく部分もあって面白いなと思いました。
――ご一緒したり、完成した映画を観て、特に印象的な役者さんはいらっしゃいますか?
高杉:北村一輝さんがすごく印象的でした。ちらっとお会いしただけだったのですが、その日はすごく猛暑だったので、時代劇衣装はすごく大変だったと思うんです。このキャスティングで撮った「宮本武蔵」は本当に観てみたいですよね。
――どの作品のパロディも面白くて、本当に観てみたいものばかりでした! 高杉さんが演じるのが「高杉真宙」というのも本作の特徴だと思うのですが、実際に演じてみていかがだったでしょうか。
高杉:「高杉真宙役」ということで、役名で呼ばれないのはすごく不思議な感じがしました。ちょっと気を抜くと、素の自分でやっちゃいそうで恐いというか。映画の中の「高杉真宙」は、撮影現場の僕よりも、普段の僕の方に近いかなと思いました。ちょっとフラフラしているところというか(笑)。話し方も(普段の)僕にソックリだったので。あそこまで先輩にツンケンしたりはしないですけどね。
芳根さん以外はご一緒させていただくのが初だったのですが、休憩中に色々僕の事を聞いてくれたり、色々な話が出来て楽しかったです。もしかして本人役だったからここまで仲良くなれたのかなとも思います。
――「濱田組」はとても良い雰囲気だったわけですね。
高杉:映画作りのシーンもやっていてすごく楽しかったです。僕がまだ10代の頃、学生映画に出させてもらった事があるので「あの時の皆さんはこんな感じだったのかな?」なんて思いました。大変な事もたくさんあると思うんですけど、純粋に良いなって思ったんですよね。僕もそういう(映画制作の)学校に入っていたら、やっていたのかな?とか。
――もし「高杉組」を作るならどんな映画を作りたいですか?
高杉:『グーニーズ』とか大好きなので、ああいう冒険モノを作れたらなって思いますね。でも、僕はそういう制作側の才能って全然無いんですよ! 本当にすごい皆さんが集まって映画って作られているんだなと思うので。なので、もし参加する事になったとしたら助監督とか。サポートする側をやってみたいです。
――本作は映画作りの楽しさも大変さも詰まっている物語になっていますよね。
高杉:そう思います。役者もスタッフさんもみんな心から楽しんでいるからこそ、同じゴールに向かって進めて、こんな楽しい作品が作れたのだと思います。明るく、優しい気持ちになれる作品ですので、ぜひご覧になっていただきたいです。
――最後に高杉さんがお好きな、バイプレイヤーズが印象的な作品があれば教えてください。
高杉:『シング・ストリート 未来へのうた』(2016)が好きで。主人公のお兄ちゃんの演技が本当に素晴らしいんですよね。お兄ちゃん視点での物語も観たいくらいです!
――私も『シング・ストリート 未来へのうた』すごく好きなので共感です。ぜひ映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』をご覧になった後には、『シング・ストリート』も観ていただきたいです。今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!
『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』
【関連記事】映画『バイプレイヤーズ』田口トモロヲ・松重豊・光石研・遠藤憲一インタビュー「同じ病棟の入院患者みたいな関係」
https://getnews.jp/archives/2985475
撮影:周二郎
(C)2021「映画 バイプレイヤーズ」製作委員会
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