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FireタブレットはXboxのリモートプレイ環境として有用か 新しい「Fire HD 10」シリーズで検証してみた

ガジェット通信 / 2021年7月9日 21時0分

Androidスマートフォン、iPad、AndroidアプリをインストールできるChromebook……と、自宅にあるあらゆるデバイスにXboxアプリをインストールして、「Xbox Series X」のリモートプレイ環境として利用しています。ですが最近、FireタブレットにインストールできるXboxアプリもXboxのリモートプレイに対応していることを発見しました。知らんかった……。そこで、5月に発売された最新の「Fire HD 10」シリーズを使って、リモートプレイ環境として十分利用できるかどうかを検証してみました。

Xboxアプリによるリモートプレイは、Android/iOS用のXboxアプリをインストールしたスマートフォンやタブレットといったスマートデバイスから、本体にインストールされたゲームをリモートで遊べる機能。デバイスとゲームコントローラーをBluetoothでペアリングするかUSBケーブルで接続すれば、デバイスの画面をディスプレイにしてゲームがプレイ可能。ゲーム機本体はリビングに置いたまま、リビングのテレビ画面を占有せずに別の部屋でプレイできるので、我が家では重宝しています。

FireタブレットはAndroidベースのFire OSを搭載し、アプリをインストールするにはGoogle PlayではなくAmazon独自のAmazonアプリストアからインストールする必要があります。Amazonアプリストアで扱うアプリはGoogle Playと比べて数も種類も限られているので、正直なところXboxアプリをインストールできると思っていませんでした。一方、5月のFire HD 10新モデル発売に合わせて、マイクロソフトがAmazonアプリストアで「Office」や「Microsoft Teams」の配信を開始したり、2021年後半にリリースされるWindows 11ではAmazonアプリストアを経由してWindowsにAndroidアプリをインストール可能にすることが発表されるなど、マイクロソフトとAmazonは連携を深めています。ひょっとしてXboxとFireタブレットも連携できるのでは……と調べてみたところ、リモートプレイが可能なことが判明したという次第。

5月に発売されたFire HD 10新モデルは、CPUは前モデルと同じ2.0GHzオクタコアプロセッサを搭載し、RAM容量を前モデルの2GBから3GBに増強。アプリの起動や処理を高速にしています。10.1インチ 1080pのフルHDディスプレイは前モデルと比べて10%明るくなり、バッテリーは最大12時間の使用が可能。ストレージ容量は32GB/64GBで、microSDカードにより最大1TBまで拡張できます。

Fire HD 10新モデルにインストールしたXboxアプリからリモートプレイを起動してみたところ、Wi-Fi回線の品質に影響されるとは思いますが、滑らかで遅延のないゲームプレイが楽しめました。10インチの大画面は、スマートフォンでプレイする場合と比べて画面内の文字も読みやすく、快適です。前モデルのFire HD 10でもプレイしてみたのですが、たまに画面にブロックノイズが発生したりカクつきが見られることから、RAM容量が2GBの前モデルと3GBの新モデルでは、このようにストリーミングでプレイするゲームでパフォーマンスの違いが表れるようです。

Fire HD 10新モデルでは、さらにRAM容量を4GBに強化したモデル「Fire HD 10 Plus」がラインアップされています。こちらでもプレイしてみたところ、より安定感のある滑らかなゲームプレイが楽しめます。

Fire HD 10 Plusはワイヤレス充電に対応し、別売りのワイヤレス充電スタンドに置くことで充電しながらスマートディスプレイの「Echo Show」のように使用できる点も大きな特徴です。Fire HD 10とタブレットスタンドを組み合わせれば、同じようにスマートディスプレイとして使用できますが、パフォーマンスをアップしてワイヤレス充電もできる“Fire HD 10 Plus+ワイヤレス充電スタンド”の組み合わせは、なかなか魅力的なのではないでしょうか。

今回はXbox本体を持っている前提で、リモートプレイ端末としてのFire HD 10を評価してみましたが、結論としては「RAMは多いに越したことはない」と断言してもよさそうです。現在、日本ではAndroidデバイス向けにプレビュー公開中のクラウドゲーミングサービス「Project xCloud」は、「Xbox クラウドゲーミング」として正式リリースが予定されていて、今後はPCやiOSデバイスでもブラウザでXboxゲームがプレイ可能になります。FireタブレットのSilkブラウザが対応するかどうかは不明ですが、Xbox クラウドゲーミングがスマートデバイス用のXboxアプリに統合されることがあれば、Fireタブレットがクラウドゲーミング端末として活躍する未来が来るかもしれません。今後の動向に注目していきたいと思います。

追記:

読者の方からツイートで情報提供いただきました。海外のクラウドゲーミングサービスが提供されている地域では、Android版「Xbox Game Pass」アプリにXbox クラウドゲーミングが統合されているとのこと。AmazonアプリストアではXbox Game Passアプリも配信されているので、国内で正式サービスが開始した際にはFireタブレットでもXbox クラウドゲーミングが利用できる可能性がありそうです。

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