『死霊館』シリーズ最新作はウォーレン夫妻のラブストーリー?「映画で扱っている事件がダークなものであればあるほど、愛が際立つ」
ガジェット通信 / 2021年9月30日 17時30分
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』が10月1日より公開となります。世界で最も有名な心霊研究家エド・ウォーレン&ロレイン・ウォーレン夫妻が実際に調査した事件<実話>を基に映画化された『死霊館』から始まり、「アナベル」シリーズや、『死霊館のシスター』(2018年)など、数多くのスピンオフ作品が製作されるほど、全世界で映画ファンを虜にしている「死霊館」ユニバース。本作はそのメガヒットシリーズの7作目にして、メインストーリー「死霊館」シリーズ3作目となる全世界待望の最新作です。
1981年、家主を刃物で22回刺して殺害した青年アーニー・ジョンソンは、悪魔に取り憑かれていたことを理由に無罪を主張する。心霊研究家ウォーレン夫妻は被告人を救うため、姿なき存在を証明するべく立ち上がる…。
ウォーレン夫妻、エドとロレインを演じたベラ・ファーミガさんと、パトリック・ウィルソンのインタビューが到着しました!
――お2人はこのキャラクターを8年間演じてきましたね。「死霊館」シリーズをやる楽しみはどういうことですか?
パトリック・ウィルソン:僕たちは彼らを演じるのが大好きだ。それは一番に、ウォーレン夫妻の結婚が素晴らしいものだからだ。(こういう映画をやるのは)精神的に負担がかかる。肉体的に負担がかかる。スピリチュアルな面的でも負担がかかる。(撮影のために)家族から離れているだけで十分に大変なんだ。でも、僕の人生やキャリアの中で、一緒に仕事をするのが大好きな人々と仕事ができて、これらの映画にはいつもそれだけの価値があるんだよ。
――本作はウォーレン夫妻の間のラブストーリーの要素が多いですよね。
ベラ・ファーミガ:今作のプロットのポイントは、彼らを呪われた家の中から連れ出して、一緒に外に送り出して、悪霊研究家として彼らが何をするのか、ということだったの。ウォーレン夫妻がどれだけお互いを頼っているところを見れるの。
パトリック・ウィルソン:映画で扱っている事件がダークなものであればあるほど、愛やユーモア、エドとロレインのこういう素晴らしいモーメントをもっと登場させることが出来る。特に今作では、実際起きた殺人事件のことを描いているために、映画をこれまでとは違うやり方で現実的なものにしているんだ。他の映画に失礼なことを言うつもりじゃないけど、これは本物の殺人事件なんだ。実在する犠牲者がいる。他の状況では本物の犠牲者がいなかったというわけじゃないけど、ここでは本当に誰かが亡くなったんだ。それがどういうことかというと、映画をまったく違うふうに現実に基づかせる、ということだ。それは、エドとロレインとしての僕たちに、本当に彼らの愛と関係を受け入れさせてくれた。
――パトリックさんがおっしゃる通り、本作は実在の事件を基にしています。あなたたちはこの事件のことを前から知っていましたか?
パトリック・ウィルソン:僕は知らなかったんだ。すべてが僕にとって新しいことだった。70年代に起きたことだけど、アメリカで悪魔的なパニックがある意味盛り上がったんだ。僕はとても興味をそそられた。彼は、5年間だけしか刑務所に行かなかったんだ。人を殺した他の人々と比べてかなり短い刑だよね。。なぜなら、アーニーの手にかかって、男性が死んだことには疑いがないからだよ。
ベラ・ファーミガ:私もこれ(脚本)を読むまで、その事件には馴染みがなかったわ。私も、パトリックが言ったことと同じで、実際に亡くなっている人がいる分、より恐ろしかったわ。私は本物のアーニー・ジョンソンに会う機会があったの。でも私は、こういう映画の本物のキャラクターたちと距離を置くようにしているの。なぜ私が会わないことを選んだのか、それは話せないわ。ただ会わないの。それは、すべての実在する人々に当てはまるわ。訪ねてくるすべての実在する人々と距離を取ろうとしているの。ロレイン以外はね。ロレインとは、心から喜んで会ったわ。でも、すべての他の人たちに会うことには尻込みする傾向があるの。
パトリック・ウィルソン:実在する人物を演じる時に、実際に会うこともあるんだけど、距離を置くっていうことも大切なんだよね。僕たちがやる演技というのは、脚本の目を通してやるんだ。ライターやクリエイターたちが、脚本を書いている時に、彼らと話さないと言っているわけじゃないよ。映画作りがはじまったら、ある意味、船はもう航海に出てしまっているということかな。
――ありがとうございます。ちなみに…お2人が『死霊館』のセットから、記念に持ち帰ったものはなにかありますか?
ベラ・ファーミガ:ええ。私はロレイン・ウォーレンからロザリオ(数珠)をもらったの。そして、それを実際映画の中で使ったわ。そうだったと思う。間違いなく『死霊館』1作目でね。それ以降は、複製を作らないといけなかったけど(笑)。なぜって、それにはかなり圧力がかかっていたの。
パトリック・ウィルソン:あなたがそれを壊したんだと思うよ(笑)。
ベラ・ファーミガ:悪霊が私にそれを壊させたのよ(笑)! あと聖水が入った瓶ももらったわ。薬箱に入れてあるの(笑)。防臭剤の横にね。
パトリック・ウィルソン:僕はいくつかエドからもらった小さなものを持っているよ。あと数珠も持っている。ジュディと結婚した、彼らの義理の息子トニー・スピラがくれたんだ。でも、それぞれのセットからは、何も持ち帰ってないと思う。
ベラ・ファーミガ:物の話ではないんだけど。本作で、個人的にはロレインのサイキックとしての能力を掘り下げて見れる所が好きよ。サイキックが、物や何かに触れることにより、それに関する情報を読み取ることを「サイコメトリー」っていうんだけど、彼女がそれをやるところを見れるわ。
監督:マイケル・チャベス(『ラ・ヨローナ ~泣く女~』)
製作:ジェームズ・ワン(『死霊館』『ソウ』『ワイルド・スピード SKY MISSION』『アクアマン』)ピーター・サフラン (死霊館ユニバース 全作でコラボレーション)
脚本:デイビッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック(『死霊館 エンフィールド事件』『エスター』『アクアマン』)
出演:パトリック・ウィルソン、ベラ・ファーミガ、ルアイリ・オコナー、サラ・キャサリン・フック、ジュリアン・ヒリアード
製作:ニューライン・シネマ 配給:ワーナー・ブラザース映画
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