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生々しく喜怒哀楽をぶつけ合う“GUCCI家の人々”があまりにも痛快『ハウス・オブ・グッチ』:映画レビュー

ガジェット通信 / 2022年1月11日 17時0分

2022年1月14日より公開となる、映画『ハウス・オブ・グッチ』のレビューをご紹介します。

『エイリアン』『ブレードランナー』、そして昨年公開の『最後の決闘裁判』で新たな金字塔を打ち立てたことも記憶に新しいリドリー・スコットがGUCCI一族の崩壊における闇と光を描く。主演はレディー・ガガ。アダム・ドライバー、アル・パチーノ、ジャレッド・レト、ジェレミー・アイアンズも名を連ねるなんて、期待するなというのが無理な話だ。

1978年、ミラノ。父が営む運送業で経理を手伝うパトリツィア・レッジャーニ(レディー・ガガ)はGUCCIの創業者の孫で弁護士を目指すマウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)と知り合い、積極的にアプローチ。やがてふたりは結婚する。上昇志向の強いパトリツィアは徐々に支配的になり、GUCCI一族はどんどんほころび始めていく。

世界屈指のハイブランドとして知られる華麗なGUCCI一族を取り巻く物語ではあるが、登場人物それぞれの欲と個性がデフォルメされた人間ドラマが繰り広げられる。GUCCI家が本作に対し、「侮辱的で正確さからかけ離れている」と抗議したのにも納得。本作で描かれる、富と名声と権力に目がくらみ生々しく喜怒哀楽をぶつけ合うGUCCI家の人々はあまりにも痛快なのだ。

『ハウス・オブ・グッチ』の魅力は、ガガ演じるパトリツィアの俗物的で成り上がり根性丸出しの表情にあるとも言えるし、アダム・ドライバー演じるマウリツィオの育ちが良く闘争心のない出発点から徐々に特権を貪るようになる表情の変遷にあるとも言えるし、アル・パチーノ演じるGUCCIの実質上のトップであるアルド・グッチの得意満面且つ仰々しい表情にあるとも言えるし、ジャレッド・レト演じるアルドの息子で何かとバカにされているパオロのファニーで夢見がちな表情にあるとも言える。

そういった役者陣の秀逸な演技が織りなす人間ドラマに、ゴージャスでハイクオリティなファッション/アート/インテリアといった要素が混ざり合い、ひとつひとつのアイテムに込められた制作者/所有者の熱量までもが匂ってくるという、実に多層的で人間臭い見応えのある作品だ。

【書いた人】小松香里

編集者。音楽・映画・アート等。ご連絡はDMまたは komkaori@gmail~ まで

https://twitter.com/komatsukaori_

https://www.instagram.com/_komatsukaori/

監督:リドリー・スコット 

脚本:ベッキー・ジョンストン、ロベルト・ベンティベーニャ

原作:サラ・ゲイ・フォーデン『ハウス・オブ・グッチ 上・下』(実川元子訳、ハヤカワ文庫、2021年12月刊行予定)

製作:リドリー・スコット、ジャンニーナ・スコット、ケヴィン・J・ウォルシュ、マーク・ハッファム

出演:レディー・ガガ、アダム・ドライバー、アル・パチーノ、ジャレッド・レト、ジェレミー・アイアンズ、サルマ・ハエックほか

原題:HOUSE OF GUCCI

北米公開日:2021年11月24日(水)

配給:東宝東和 

(C)2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.  

公式サイト:house-of-gucci.jp

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