『THE BATMAN-ザ・バットマン-』「バットマンに焦点を当てたドキュメンタリーを観ている様な感覚も」レビュアー:テラシマユウカ(GANG PARADE)
ガジェット通信 / 2022年3月4日 17時0分
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』が、3月11日より公開。「バットマン」シリーズ最新作となる本作は、バットマンとなって2年目の、青年ブルース・ウェインの姿を描いた狂気と感情が爆発する謎解きサスペンスアクション。ヒーロー映画史上最もスキャンダラスなバットマンの嘘が暴かれる物語です。
本作のレビューを、10人組グループ「GANG PARADE」のメンバーであり、大の映画好きであるテラシマユウカさんにいただきました!
◆『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の公開をとても楽しみにされていたそうですが、どの様な部分に期待をしていましたか?
2020年の『TENET テネット』公開からロバート・パティンソンの今後の出演作品に更に注目していた所での今作の主演ということもあって、彼が演じるバットマンは一体どの様にしてゴッサムシティと向き合うのだろうか?とドキドキが止まりませんでした。
また、ノーラン監督のダークナイトシリーズのシリアスな雰囲気漂うバットマンが一番好みだった私にとって、今作は解禁されていく予告からバットマン史上最高にダークで謎めいた空気を感じ、撮影風景のほんの一コマからも見てとれるロバート・パティンソン演じるブルース・ウェインの心に深い闇を抱えた様な眼差しに鑑賞前から心を奪われ期待に胸を膨らませていました。
◆それをふまえて、実際に映画をご覧になっていかがだったでしょうか。
暗くどっしりと重厚なミステリーは観客をゴッサムシティに深く入り込ませる力があり、3時間という時間を忘れ、どうかこの時間が終わらないでいてと願ってしまうほど。
モノクロかと見紛う程に彩度を落とされた映像は彼の心の深い闇をのぞいているかの様であり、これまでのバットマンの歴史をまた新たに塗り替える、バットマンに焦点を当てたドキュメンタリーを観ている様な感覚もありました。
ひとつひとつ全てのシーンで拘り抜かれたカメラアングルや演出は、戦闘シーン、ブルース・ウェインの表情、闇にまみれた街、隅々までファンの期待を軽々と超えてくる映像に圧倒され続けます。
◆ロバート・パティンソンのバットマンの印象について教えてください。
今にも闇に堕ちていきそうな絶望感と消えてしまいそうな儚さを絶妙なバランスで持ち合わせていて、決して彼から目を離してはいけないと思わせてくれる哀愁が漂っています。
バットマン史上最も優しくゴッサムシティへの地元愛に溢れていて、未完成な部分もまた愛らしく思えてくる様な人間味のあるバットマンでした。
ガジェットもレトロで現実離れしすぎていないところもまた魅力的で、本当の強さや優しさとは何かを教えてくれる。
苦悩や正義と悪が入り混じった、不器用だけれど、信じられないくらいに美しくかっこいいブルース・ウェイン/バットマン像に、シアターをでて現実世界に戻った後も消化しきれないくらいに魅了されてしまい、歴代の中でもトップに躍り出るくらいに好みでした。
◆バットマン(ブルース・ウェイン)以外に気になったキャタクターはいますか?
今作はより”リアルさ”を追求した作風になっているので、ヴィランである社会に見捨てられた存在のリドラーは、より身近で苦しみを直に感じる皮肉的な存在であるような気がします。
リドラーの狂信的な己の正義を貫く犯罪と、バットマンの個人的な復讐心による社会正義。そんな双方の正義と悪に分かれることになった違いや、根底にある共通性は紙一重であり、憎み切ることができないキャラクターです。
そんなヴィランがいることで、傷つきながらも社会の人々に寄り添う道を選んだバットマンの正義もひしひしと感じます。
◆テラシマさんの、バットマン作品との出会い。好きなシリーズなど。
DC作品は数が多く、どこから飛び込めばいいのか入り口が分からずにいる期間が長くなってしまっていたのですが、クリストファー・ノーラン監督に出会ったことをきっかけに彼の作品を観漁っている中でダークナイトシリーズのバットマンに出会いました。
そこからDC作品を観始め、様々な作品を通してバットマンのビジュアル、人間性、戦う理由など人物像を知り魅了されていきました。
やはり、初めてダークナイトを観た時の衝撃が忘れられず1番好きなシリーズです。
◆これから映画をご覧になる方に、どんな部分をオススメしたいですか?
雨や夜のシーンが多く、ロバート・パティンソン演じる新バットマンの凄惨なまでの闇をその目に捉える為にも、とにかくDolby cinemaなどといった映像と音響を贅沢に浴びられる設備の整った劇場で味わい尽くすことをオススメしたいです。
重低音が身体中に響き渡り、内臓から『THE BATMAN-ザ・バットマン-』を堪能できること間違いなしです。
◆テラシマユウカさんTwitter
https://twitter.com/YUYU_GANG
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
2022年3月11日(金)全国公開(全米:2022年3月4日)
監督:マット・リーヴス 脚本:マット・リーヴス、マットソン・トムリン
キャスト:ロバート・パティンソン、コリン・ファレル、ポール・ダノ、ゾーイ・クラヴィッツ、ジョン・タトゥーロ、アンディ・サーキス、ジェフリー・ライトほか
https://www.instagram.com/dcjapan/
(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC
この記事に関連するニュース
-
『ザ・バットマン』続編、脚本完成!2025年に撮影へ
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年9月24日 10時28分
-
9月21日の「バットマンの日」はムービープラスとカートゥーン ネットワークで映画&アニメ三昧!
IGNITE / 2024年9月19日 22時30分
-
ムービープラス×カートゥーン ネットワーク合同企画 9/21(日)【バットマンの日】を記念して、世界を代表する人気ヒーロー「バットマン」の映画とアニメを特別編成!
PR TIMES / 2024年9月19日 13時45分
-
「ザ・バットマン」スピンオフドラマにバットマンが登場しない理由
映画.com / 2024年9月2日 18時0分
-
【109シネマズプレミアム新宿】昨年大好評の企画が再び!バットマン85周年『ダークナイトトリロジー』35mmフィルム特別上映 実施決定
PR TIMES / 2024年8月29日 15時15分
ランキング
-
1ワイヤレスイヤホンに発煙や焼損のおそれ…… メーカーが部品の無償交換実施「誠に申し訳ありません」
ねとらぼ / 2024年9月27日 20時17分
-
2「憔悴しきっており」 「ラブライブ!」声優・菅叶和が活動休止 「虹ヶ咲」キャストの誹謗投稿リポストは“乗っ取りの可能性大”と事務所説明
ねとらぼ / 2024年9月27日 19時41分
-
3これは長湯確定! ニトリで買える“1990円”のお風呂用トレーがコスパ抜群で最強だった
ねとらぼ / 2024年9月27日 8時15分
-
4スマートフォンのストレージ足りている? 足りなくなったらどうしている?:読者アンケート結果発表
ITmedia Mobile / 2024年9月27日 19時9分
-
5インテルブースは「Core Ultra 200V搭載ノートPC」と「謎のCPU用マザーボード」など見どころたくさん
ITmedia PC USER / 2024年9月27日 20時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください