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「名乗るほどの者ではない」と去ろうとするも…… 女児を助けた新日本プロレスのグレート・O・カーン選手に警察が感謝状授与

ガジェット通信 / 2022年4月4日 16時45分

新日本プロレスの『UNITED EMPIRE』でリングの支配を目論むグレート・O・カーン選手が、2022年3月29日夜に東急東横線・目黒線武蔵小杉駅構内で泥酔した61歳の男性から迷惑行為を受けていた10歳の女児から助けを求められ、男性を取り押さえることで検挙に寄与したとして、神奈川県警中原警察署より感謝状が授与されました。

事件は、母親がトイレに行き、女児が一人で待っている時に発生。会食の帰りで「駅の店舗でスイーツを買って改札に入った」ところで事件に遭遇し、「最初は親子喧嘩だと思った」というオーカーン選手ですが、女児から「助けてください!」と声をかけられて、男性の手を払い片手で差してホールド。女児はトイレに逃げ、駅員が到着するまでの間、ポリシーを曲げて丁寧に男性と「話をして落ち着かせた」と話します。駅員や警察官が来た後も、女児に対して「怖かったな。パンケーキ食べるか?」と話しかけたといい、「この事件を少しでも忘れられるような会話に努めたつもりじゃ」といいます。

泥酔者を取り押さえたことについて、「もし暴れて殴ってくるようなことがあっても、例え凶器を持っていようが、余でなくても新日本プロレスのレスラーならば全員できる」と語ったオーカーン選手ですが、「幼子や母親、加害者の男性のケアまでできるのが、そこらへんの愚レスラーと違う所以じゃ」と誇ります。

去り際に母親から「お名前だけでも」と請われ、最初は「名乗るほどの者ではない」と貴種らしい奥ゆかしさで謝絶したというオーカーン選手ですが、その場にいた警察官から「名乗ったほうがいい」と促されて素性を明かし、「プロレスを見て、強い人間を目指して欲しい」と語ったといいます。

感謝状を大坪剛志中原署長より授与されたオーカーン選手は、「新日本プロレスには新日本プロレスのルールがあり、社会では社会のルールがある。余は自分の正義を貫いたまでじゃ」と語り、「余はたまたま一度きり平和を守ったが、警察の方々は毎日やられることだ。本来(感謝状を)もらうような大したことをしたつもりはない」とガラにもなく(?)謙遜しましたが、「良いことをすれば良いことが返ってくる、ということを知らしめたのは誇らしく思っておる」と懐の深いところを見せました。

2022年4月9日の両国国技館大会で、YOSHI-HASHI選手・後藤洋央紀選手が持つIWGPタッグベルトへ、ジェフ・コブ選手をパートナーに挑戦するオーカーン選手。「チャンピオンベルトよりも誇らしいもの(感謝状)を持っているが、(プロレスでも)宝物を手に入れようと思っておる」と意気込み、最後に「告知せい!余の命令である」と詰めかけた報道陣に要求するのを忘れませんでした。なお、前哨戦となる2022年4月4日後楽園大会は『ABEMA』『新日本プロレスワールド』で無料配信されます。

新日本プロレスワールド

https://njpwworld.com/

新日本プロレス「HYPER BATTLE’22」(ABEMA)

https://abema.tv/channels/fighting-sports/slots/9JEC9w5e3r4pV5

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