刑事ドラマ好き注目! 古畑任三郎、杉下右京、両津勘吉に青島…刑事ドラマの“階級”は意外な設定
ガジェット通信 / 2022年6月14日 15時0分
どうも特殊犯罪アナリストの丸野裕行です。
今回はドラマや映画などの登場人物で、誰が一番偉いのか? 登場人物の階級について現役警官のT氏(49歳)に聞きながら、解説していきたいと思います。意外にも偉かったあの人とは?!
・シリーズ警察とは?
https://getnews.jp/search/%E4%B8%B8%E9%87%8E%E3%80%80%E8%AD%A6%E5%AF%9F
『太陽にほえろ!』メンバーのほとんどが巡査
丸野(以下、丸)「いったい誰が巡査扱いになるんですか?」
T氏「ドラマ『太陽にほえろ!』の萩原健一さんが演じたマカロニ刑事や松田優作さんのジーパン刑事、渡辺徹さんのラガー刑事などは警察学校上がりでノンキャリアの《巡査》となります。その他、『西部警察』で体を張って活躍していた舘ひろしさんが演じているポッポ(鳩村)や寺尾聡さん演じるリキ(松田)、峰竜太さん演じるイッペイ(平尾)なども巡査です。『古畑任三郎』の西村雅彦さん演じる今泉慎太郎ももちろんペーペーの巡査ですよ」
丸「殉職までしているのに!」
T氏「ええ。現場のど真ん中に入ればそんなものですよ。私も知り合いの巡査を何人か看取っています。そんなに人数がいるわけではないですが、それだけ危険を伴う仕事だということです」
丸「日々危険と隣り合わせのお仕事なんですね、警察というのは」
両津勘吉はそれよりも上の階級だった
T氏「それよりも上の階級になると、《巡査長》になりますね。巡査長で代表的なところでいうと、『踊る大捜査線』シリーズのいかりや長介さんが演じた和久さん(和久平八郎)ですね。その他には『こちら葛飾区公園前亀有派出所』の両津勘吉も巡査長になります」
丸「えっ! 両さんって巡査長だったんですか!」
T氏「そうなんですよ。両さんは実は巡査長。あれだけ遊んでいて、上司に睨まれて、巡査長になれたのは奇跡に近いですね」
丸「世界観がよくわからないですね」
T氏「その上が《巡査部長》です。『あぶない刑事』の鷹山(舘ひろしさん)と大下(柴田恭兵さん)はここになります。あとは『はぐれ刑事純情派』の安浦刑事(藤田まことさん)もこの階級ですね」
丸「あぶないのに、巡査部長なんですね! はぐれているのに巡査部長なんですね!」
青島と古畑は同列?!
T氏「実は『踊る大捜査線』の青島刑事(織田裕二さん)と、すぐにトリックを見破る古畑任三郎(田村正和さん)は同じ《警部補》なんですよね。それにフジテレビで人気を博した雪平刑事(篠原涼子さん)も同列の階級です」
丸「どんな判断基準で決まっているんでしょうかね?」
T氏「まぁ、ドラマの世界ですから。あとは『ストロベリーナイト』の姫川刑事(竹内結子さん)なんかも階級は同じです。そのうえは《警部》になります。『相棒』の杉下右京(水谷豊さん)、『BOSS』の大沢刑事(天海祐希さん)は同列です。意外なところでは、『太陽にほえろ!』の藤堂(石原裕次郎さん)も警部扱いですね。でも『西部警察』の木暮役では《警視》に昇格しています」
丸「なるほど。他にドラマで警視役という肩書はありますか?」
T氏「ありますよ。『臨場』で内野聖陽さんが演じた鑑識課班長の倉石は警視になります。ノンキャリアから一大出世したとノンキャリ組からは称賛の声が上がっていました。実際に話もリアルですし、まだご覧になっていない方には観ていただきたいですね」
さらに上!警視正のキャラクターとは?
丸「さらにその上の階級は何になるんでしょうか?」
T氏「《警視正》ですね。『BOSS』の竹野内豊さんが演じる野立は警視正ですね。その他にも、ユースケ・サンタマリアさんで映画化もされた『交渉人・真下正義』さんは、東大卒の生粋のキャリア組です。すぐに警視正に登りつめました。実は同列なのが、湾岸署署長の神田(北村総一朗さん)なんですね。これは驚きです」
丸「そうなんですか、知らなかった! その上は?」
T氏「《警視長》です。大きな事件が起これば、必ず本店(警視庁の意味)が出てくる。そこで陣頭指揮を執るのが警視長です。『踊る大捜査線』でいえば、沖田(真矢みきさん)ですね。もちろんすべての人がそうではありませんが、経験値が低いのに怒鳴ってばかりいる、元首相でいえば菅直人のような存在ですね」
丸「なるほど、わかりやすい。その上は?」
《最強の階級》とは誰だ?
T氏「最強の階級は《警視監》ですね。『相棒』でいえば小野田(岸部一徳さん)、『踊る大捜査線』でいえば室井(柳葉敏郎さん)になります。玉木宏さん主演の『桜の塔』でいえば荒牧(段田安則さん)が警視監という役職になりますね」
T氏の話によると、その上は《警視総監》になるといいます。なかなか不思議な警察組織の階級とドラマとの相関でしたが、これらを知っておけば、刑事ドラマはさらに楽しくなるのではないでしょうか?
(C)写真AC
(執筆者: 丸野裕行)
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