坂ノ上茜「愛ちゃんの純粋なハートが周りの人たちも変えていくんです」 主演作『愛ちゃん物語』の主人公像を語る
ガジェット通信 / 2022年8月4日 18時30分
俳優・バラエティ番組出演と幅広く活躍している坂ノ上 茜さん主演の映画『愛ちゃん物語』が現在、全国順次公開中です。『歴史から消えた小野小町』(17)がカナザワ映画祭や東京学生映画祭で話題となった大野キャンディス真奈監督の長編初監督作品で、毒親パパと2人暮らしの16歳の愛ちゃんが、他人との交流を経て成長していく⼈間賛歌ムービーです。その愛ちゃんを好演した坂ノ上さんにお話をうかがいました。
■公式サイト:https://aichan.atemo.co.jp/ [リンク]
●16歳の愛ちゃんを演じてみていかがでしたか?
![](https://rensai.jp/wp-content/uploads/2022/08/aichan_main.jpg)
愛ちゃんは、役作りが難しかったんです。突飛な作風で非現実的な要素もあり、どう演じればいいのかと思ったのですが、わたしも楽しいことが好きなので、そういう部分は似ていて。後々思ったことにはなるのですが、元々近いものがあったということなのかも知れないなと思いました。
●最初は友だちもいない孤独だった彼女ですが、人との出会いで彼女も変わり、みんなも変わっていく物語が素敵だと思いました。
![](https://rensai.jp/wp-content/uploads/2022/08/aichan_sub2.jpg)
最初は内気なところもあるのですが、根っこの明るさですよね。楽しいことが好きな明るい子で、素直な性格なんです。ある日聖子さんと出会い、好奇心が強くなっていって変わっていく。でも彼女が変わることで、周りも変わっていく。そういう存在ですよね。彼女自身が純粋なハートを持っているので、愛にあふれた子の出現でそれが伝染していくんです。
●愛ちゃんは、大野キャンディス真奈監督の投影なのでしょうか?
最初は本当に難しいと思っていたので、監督を見て参考にしたところはあります(笑)。撮影中は「自由に踊ってー!」みたいなアドリブも多かったので、そういうのびのびした感じは、愛ちゃんだったのかも知れませんね。自由な分、大変でしたが、今となってはいい経験だと思っています。
●世代が近い者同士の、一緒に戦っているような経験は貴重ですよね。
![](https://rensai.jp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_5903f2.jpg)
作品を作ることの大変さを改めて学びましたね。当たり前のことが当たり前じゃないというか。普段パッと衣装が出て来るとか、自分の見えないところで大勢の人たちが動いているわけですよね。なので、もっとわたしも意見を出してもいいかも知れないと思いました。わたしも作品を作っているのだから、自発的に、主体性を持って動くことの大切さを学びました。
●モノ作りの基本や本質は、さまざまな役割を経験することが分かるものかも知れませんよね。
![](https://rensai.jp/wp-content/uploads/2022/08/aichan_sub1.jpg)
これは同世代の現場だったからこそできたし、必要なことだったなと、それは教えてもらいました。なかなか経験したくても、もうできないだろうなと思います。大変でしたけど、結果的に映画が公開に至って、いい感じに転がっていって、すべてが無駄じゃなかったなと思いました。
●今日はありがとうございました!最後にメッセージをお願いします。
![](https://rensai.jp/wp-content/uploads/2022/08/aichan_poster.jpg)
登場人物、それぞれの愛がありますよね。何かひとつでも引っ掛かればうれしいですし、そうでなくても「なんだか可愛かったよね!」と言ってくれるだけでわたしは満足です(笑)。よろしくお願いします!
![](https://rensai.jp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_5889f2.jpg)
■ストーリー
愛ちゃん16歳、毒親パパと2人暮らし
人との出会いで世界が変わる!キュートな現代の成長譚
愛ちゃん(16)は、仕事人間であり毒親の父、鉄男に過度に束縛され、自由を知らずに成長した。
父とは一緒に食事もせず、メールだけの仲。
友達もおらず、オシャレも知らない愛ちゃんは、
ある日偶然、聖子さんと出会う。
文化も生活も異なる2人は、
一緒に過ごすなかで
家族のようで友達のような関係になっていく。
しかし、聖子さんにはある秘密があって…
普通って何?家族って?愛って?
ひとりぼっちだった愛ちゃんが見つけた「♡」とは?
全国順次公開中
※タイトルの『愛ちゃん物語』の「物語」の後ろには、本来ハートマークが入ります。
(執筆者: ときたたかし)
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