『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』と『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に同じ優しさと希望を感じた
ガジェット通信 / 2022年12月18日 11時0分
想像を超える奇跡の物語と、魔法のように美しい映像によって、数々の驚きと感動を贈り続けてきたディズニー・アニメーション・スタジオ。2023 年には設立100周年という節目を迎える同スタジオが、『ベイマックス』で知られるドン・ホール監督と共に新たに贈るのは、アクション・アドベンチャー超大作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』。現在大ヒット上映中です。
【ストーリー】伝説的な探検家の息子でありながら、冒険嫌いの農夫として愛する妻と息子とともに静かに暮らすサーチャー・クレイド。そんなサーチャーが家族とともに冒険の旅に巻き込まれ辿り着いたのは、見たことがない幻想的な世界──生き物のように動く不思議な大地や、キラキラと光を放つ未知の生命体があふれる、“もうひとつの世界<ストレンジ・ワールド>”だった。
この謎に包まれた世界は、いったい何なのか? そして、なぜサーチャーたちの命を狙ってくるのか? 旅の終わりには、これまでの常識を覆す《衝撃の真実》が待ち受けていた…。
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筆者がこの作品を試写で拝見してしばらく経つのですが、なかなか「ネタバレ無し」でレビューを書くことが難しく、「これは言っていい?」でもだめだよな…の繰り返しをしていました。個人的に近年観た様々な映画の中でも最もネタバレ避けが難しい作品であったと思います。なので、極論を言うと「実際に観に行ってほしい!」という言葉で終わってしまうのですが、先日『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を鑑賞した際に、『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』と映画の魅力、優しさが共通しているなと感じました。
それは、「父子(家族)の関係性」と「違う世界への敬意」です。
『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』で主人公たちが訪れた“もうひとつの世界”と、『アバター』における“惑星パンドラ”。どちらも主人公側(観客側)からすると、そちらが異世界側になるわけですが、向こう側からするとこちらが異世界になります。2作品とも最初は「こちらが開拓するのだ」という気持ちで踏み込んでいきますが、次第にそれは間違っていたと気付きはじめます。これは私たちが生きる現実世界でも起こっていることで、もともとそこにいた人や動物を追い出してしまったり、自然の恩恵を受けている人間たちが自然を汚してしまったり、私自身反省をすることが多いです。
2つの映画では、主人公の息子たちが未知の世界での出会いに敬意をはらって、親しみをもたらしていることがとても印象的でした。そして、父親も最初は息子に反発しますが、次第に受け入れていきます。大人になるとどうしても固定観念が生まれて、新しく出会うものに拒否反応が出てしまうこともあります。でも先入観の無い若い世代はどんどん新しい環境に順応して、上の世代に色々なことを教えてくれる。映画を通して、未来に希望を感じることが出来たことが本当に良い鑑賞体験でした。
エンターテイメントとして楽しみながら、大切なことを知ることが出来る『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』。ぜひ劇場に急いで。
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