『エンパイア・オブ・ライト』 撮影監督はアカデミー賞ノミネートのロジャー・ディーキンス! 前作『1917』との違いは「もっと静謐で、画に余白を感じる撮り方」
ガジェット通信 / 2023年2月17日 16時30分
現代映画界&演劇界が誇る名匠サム・メンデス監督が満を持して、5度アカデミー賞®作品賞を世に送り出したサーチライト・ピクチャーズとタッグを組んだ最新作『エンパイア・オブ・ライト』が2月23日(木・祝)より公開となります。
サム・メンデス監督が初の単独脚本に挑み、「最も個人的な思いのこもった作品」と明かす本作は、第80回ゴールデングローブ賞で主演のオリヴィア・コールマンが主演女優賞(ドラマ部門)にノミネート、第76回英国アカデミー賞では英国作品賞、助演男優賞マイケル・ウォード、撮影賞ロジャー・ディーキンスの主要3部門にノミネート、そして第95回アカデミー賞ではロジャー・ディーキンスが撮影賞にノミネート!さらには、「胸が張り裂けるほど、愛おしい映画。メンデス監督の最高傑作。(VANITY FAIR)」、「オリヴィア・コールマンの忘れがたい、キャリア最高の演技(/FILM)」、「大スターの風格、コールマンの驚くべき偉業。(DEADLINE)」と先んじて公開を迎えた海外のメディアからも大絶賛されています。
撮影監督は、本作でアカデミー賞ノミネートのロジャー・ディーキンス。前作『1917』との違いは「もっと静謐で、画に余白を感じる撮り方」絵のような美しさを感じさせる、爽やかなビーチでのデートを捉えた本編映像が到着しました。
https://www.youtube.com/watch?v=A-ZTY4B4yjg
舞台は1980 年代初頭のイギリス。厳しい不況と社会不安のなか、心の病を抱えながら映画館で働く主人公ヒラリーが、前向きで心優しい青年スティーヴンに出会い、生きる希望を見出そうとしていく姿を描いた本作。今回到着したのは、心が通じ合ったヒラリーとスティーヴンが二人でバスに乗ってビーチへとデートに出かける本編シーン。当時イギリスで誕生した、音楽や文化、政治を変えた、黒人/白人が共存する2トーン スカ・ムーヴメントの代表的なバンドのひとつである“ザ・スペシャルズ”の「ドゥー・ナッシング」による心地よいサウンドをバックに、青々とした草原の一本道を走る赤い二階建てバスを捉えた壮観な景色から映像はスタートします。貸し切りの二階席でひっそりと手をつなぎ、互いに笑顔をみせながら二人が向かったのはひとけのない美しいビーチ。周りに誰もいないにも関わらず恥ずかしさからバスタオルで身体を隠しながら着替えようとするヒラリーと、全くなにも気にすることなく一瞬にして真っ裸になるスティーヴン。年齢や人種、さらには性格と、自分には持っていない価値観や経験を持ったお互いの姿に憧れ、惹かれ合った二人の仲の良さが垣間見えるワンシーンとなっています。
まるで絵のような壮観なシーンが印象的な本映像ですが、撮影監督を務めたのはこれまで『ショーシャンクの空に』や『ファーゴ』、『ノーカントリー』といった名作の数々で撮影を担当し、またサム・メンデス監督とは『007 スカイフォール』や『007 スペクター』などを経て、『1917 命をかけた伝令』以来の5度目のタッグを果たした巨匠ロジャー・ディーキンス。アカデミー賞のノミネート常連撮影監督として知られ、本作でも第95回アカデミー賞の撮影賞にノミネートされており、今作で魅せる映像美にも注目が集まっています。
メンデス監督が手掛けた脚本を読んだロジャーは「これはまるで小説のようだと思った」と語り、「サムはドキュメンタリー風ドラマのように、手持ちカメラで撮ることも検討したけれど、全編手持ちカメラで動きながら撮った『1917 命をかけた伝令』の反動か、本作はもっと演出の入った、落ち着いた取り方がふさわしいと感じていた。もっと静謐で画に余白を感じる撮り方だ。」と前作との差別化を意識しながら画作りをしていったことを明かしています。その言葉にある通り、劇中では海辺の街の壮大な空と海や、使われなくなった広々とした劇場フロアをはじめ、景色や空間を活かしたロジャーの遊び心溢れるシーンが次々と登場します。ロジャーは「マーゲイトで撮ったことでこの映画にリアリティが出た」と撮影を振り返っており、物語の舞台であり、実際にロケ地としても使用されたイギリス・マーゲイトでの撮影から生まれた本作ならではの詩的な映像の数々に目が離せません。
また本シーンで流れる“ザ・スペシャルズ”の「ドゥー・ナッシング」の歌詞は同バンドの黒人ギタリストであったリンバル・ゴールディングが手掛けたもの。軽快なリズムに乗って、当時の社会不況なかを生きる若者の思いを綴った本楽曲はスティーヴンのリアルなキャラクター性を映し出す要素にもなっています。当時多感な10代を過ごしていたメンデス監督の絶妙な音楽チョイスにもあわせてご注目を。
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