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宇宙でも作れそうな食材だけで製造した“宇宙食ラーメン”を食べてみた結果! ニュータッチ「凄麺」のヤマダイとユーグレナが開発

ガジェット通信 / 2023年4月17日 11時0分

普段からカップ麺とかコンビニグルメを食べまくっている、B級フード研究家のノジーマです。特にカップ麺はよく食べていて、毎月ランキング記事なんかも書かせていただいてるんですけど、そんな僕でもいまだかつて食べたことのないカップ麺を食べる機会に恵まれたので紹介させてください。

宇宙食ラーメン「2040年サステナブルラーメン」

その名も「2040年サステナブルラーメン」。これは何かというと、月面基地に人間が居住し始めると予想されている2040年代に宇宙でも発育・栽培できる可能性を秘めた食材のみを使用して作ったという“宇宙食ラーメン”。地球で作って宇宙空間に持ち込んだ宇宙食を「宇宙食1.0」、宇宙空間で調理する宇宙食を「宇宙食2.0」と定義するなら、宇宙空間での地産地消を達成できるこちらは「宇宙食3.0」と定義されているそうな。

こちらは藻の一種であるユーグレナ(和名:ミドリムシ)を活用した食品や化粧品の販売などをおこなっている株式会社ユーグレナが企画開発していて、現在試作品を返礼品としたクラウドファンディングに挑戦中とのこと。

その話を聞いた時点では正直「おーん、なるほどなあ」ってくらいの関心しかなかったんですけど、なんと開発にはニュータッチ凄麺シリーズでおなじみのヤマダイ株式会社がガッツリと協力しているというじゃないですか……! まだまだ知名度は低いかもしれないけど、凄麺シリーズはマジで全部とんでもなくウマいからな!!

そんなヤマダイさんと共同開発ってことで期待値はガンガンズンズングイグイ上昇。ユーグレナさんに無理を言ってお願いし、試作品をひとつだけお送りいただいてしまいました。ありがとうございます!

「2040年サステナブルラーメン」を作って食べてみた!

というわけで、試作品が先日手元に届いたので調理スタート。プラスチックのフタが採用されているのはなかなか珍しいですが、開けてみると中には見慣れた感じのかやく、粉末スープ、調味油の小袋が入っていました。

ところが麺はちょっと違う雰囲気。かなりの細麺で表面にはうっすらとオブラート状のものが付着している気がします。

こちらの小麦は小麦でも生命力が強く、化学肥料や農薬に頼らなくても高品質な生産が可能という「カムット小麦」が原料で使用されていて、一般的な小麦に比べてビタミン、ミネラル、タンパク質などの栄養価も高いのだそう。

ここに粉末スープとかやくを開けて熱湯を注ぎます。粉末スープはいつものカップ麺のものと見た目はまったく変わりませんが、かやくはちょっと見たことのない食材が使われていそうですね。

緑色の物体は「ウチワサボテン」というサボテンの茎の部分。暑さや乾燥などに強いので砂漠化や土壌侵食の防止にも利用されているそうで、緑黄色野菜と果物の両方の栄養素を含んだスーパーフードとしても注目されているのだそう。

チャーシューっぽい物体はユーグレナ入りの大豆ミート。宇宙でも培養可能とされる微細藻類ユーグレナを加えているので栄養も満点です。

そして熱湯を注ぎます。宇宙空間だと無重力だし、現場ではどうやって作るんだろうなあなんて想像しながら4分待つと……

完成!!

麺は戻るとだいぶストレートな感じに仕上がり、スープは透明度が高め。香りはあまりインパクトがないというか、変な匂いがするわけでもないのでまったく違和感なく食べられそうです。

旨味たっぷりで飲み干したくなる味!

まずは麺からいただいてみると、ノンフライ麺のカップ麺のようにつるんとした喉越しはなく、どこかもっさりとした食感。麺だけどズズズッとすするのではなく、少しずつモグモグと食べ進めるほうがよさげな食感です。ちょっと独特ですね。

でも変な味がするわけでもなく、ラーメンでは普段使わない麺を食べているという感覚ですし、噛むほどに穀物っぽい風味が口の中に広がるのはいい感じ。独特だし、ラーメンっぽさはないけど全然悪くない。

そしてスープがジワジワとくる美味しさ……!

最初に麺と一緒に口まで運ばれてきたときは何だかよくわからない味に感じ、続いてスープだけを飲んでみたけど、やっぱり何の味なのかはよくわからない。醤油ベースのようだけどしょっぱさはかなり薄め。でも旨味たっぷりでほっこり優しい飲み口。今まで食べたことないような、唯一無二の味に仕上がっています。

なにやらスープの主たる原料は「微細藻類オーランチオキトリウム」という、DHAを豊富に含んだ直径5-20μm程度の藻の一種を使用しているそうなのですが、味は鶏肉・豚肉のうま味・風味成分を解析して再現するテクノロジーを活用しているのだそう。

宇宙空間で食べることを想定したらスープを残すのはあまり良くなさそうですし、塩分控えめで旨味を強調させて味を整えているのはさすがの配慮。しかも飲み干せば栄養もたくさん摂取できるから一石二鳥。かやくも違和感なく食べられましたし、これはよく考えられてますわ!

そしてなにより、このラーメンを宇宙空間で作って食べられる未来が来るかもしれないと思いを馳せられるのがいいじゃない!

未来を先取りした気分になれる「2040年サステナブルラーメン」の試食体験。5月15日まで「GoodMorning」にて試作品を返礼品にしたクラウドファンディングがおこなわれていますので、気になる方は特設サイトをチェックしてみてください!

月面ラーメン作りの未来へ!!2040年サステナブルラーメンで宇宙食3.0に挑戦!

https://camp-fire.jp/projects/view/636237 [リンク]

(執筆者: ノジーマ)

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