【発表会レポート】法人向けPCドスパラプラス、AI開発・4K/8K映像処理に適したワークステーションなど10製品を販売開始!
ガジェット通信 / 2023年4月24日 18時0分
パソコン専門店「ドスパラ」などを展開する株式会社サードウェーブは2023年4月19日、同社が展開する法人向けのサービスブランド「ドスパラプラス」新製品の発表会を開催。
NVIDIAのRTX Aシリーズ、Tシリーズを搭載し、AI開発・4K/8K映像処理・動画編集で高いパフォーマンスを実現するワークステーション「THIRDWAVE Pro WORKSTATION (X2614/X4620)」をはじめとした、10製品を同日より販売開始したことを発表した。
サードウェーブはパソコン専門店「ドスパラ」、デジタル雑貨ブランド「上海問屋」の運営をはじめ、ゲーミングPC「GALLERIA」やクリエイター向けPC「raytrek」、汎用PC「THIRDWAVE」などのブランドを企画・製造するIT企業。
さらに、世界につながるeスポーツ大会「GALLERIA GLOBAL CHALLENGE」および、eスポーツを新たな文化とすべく開催する「全国高校eスポーツ選手権」に特別協賛している。
ハイエンドからエントリーまでサードウェーブらしくニーズに合わせた新製品
新製品発表会では、同社が展開する法人向けのサービスブランド「ドスパラプラス」にて販売される10製品を発表。
昨今急激に加速したAI技術の開発や検証から高解像度での映像処理にも対応するフラッグシップモデルをはじめ、これまでカバーしきれていなかった中規模のCADモデリングなどに対応するエントリー~ミドル帯のスリム型デスクトップPC。さらには、持ち運び可能なコンパクトサイズのデスクトップPCを公開。
これまで「GALLERIA」のような個人向け製品を強力に展開してきたサードウェーブだが、今後は大規模な企業から中堅・中小規模の企業のニーズに応える製品にも力を入れていく方針を明らかにし、さまざまなニーズに対応したプロフェッショナルユース製品の拡充をアピールした。
また、同発表会ではNVIDIAとのパートナープログラム「NVIDIA Partner Network」をSolution Integration Partnerとして締結したことも発表。マーケティング面での強固なパートナーシップのもと、クラウドAIとの併用など今後さらに拡がりが予想されるエッジAI活用をより意識した製品展開を図るという。
THIRDWAVE Pro WORKSTATION X4620・X2614
今回は発表された製品のうち、3DCADや高解像度での映像処理、AIの解析等といった高負荷な作業に対応したハイエンド向けには「THIRDWAVE Pro WORKSTATION X4620」と「THIRDWAVE Pro WORKSTATION X2614」を展開。
X4620およびX2614は“高い信頼性やローエンドからハイエンドまでニーズに応えるカスタマイズ性、高性能GPUを複数枚搭載可能にしたことで生まれる構成の最適化”をコンセプトとしており、長時間の高負荷作業に耐えうる高信頼性を実現したという。
気になる構成ではX4620はCPUにインテルのXeon ScalableからXeon Silver 4310を標準搭載し、カスタマイズによりデュアルプロセッサー構成時には最大72コア・144スレッドを実現。GPUには NVIDIA T1000 4GBを標準搭載、こちらはカスタマイズにより最新のRTX Aシリーズなど搭載可能なほか、最大2枚ノGPUを搭載可能。
そのほか、メモリにはDDR4-3200 ECC RDIMM 32GB(最大1024GB)、電源には80PLUS Platinum認証の1200W電源を標準搭載しており、価格は税込み95万円から。
X2614にはCPUにインテルのXeon W-2223を標準搭載。GPUにはX4620同様にNVIDIA T1000 4GBを標準搭載し、カスタマイズによりRTX Aシリーズなど搭載可能なほか、最大2枚のGPUを搭載できる。
メモリはDDR4-3200 ECC RDIMM 32GB(最大256GB) 、電源には80PLUS Platinum認証の1200W電源を搭載し、価格は税込みで56万5000円から。
なお、ストレージ構成についてはユーザーの使用用途によって大きく異なるため初期搭載はなく、最大2TBのM.2 SSDや最大20TBのハードディスクなどのカスタマイズが必要となる。
THIRDWAVE Pro Slim・Slim Ex
既存製品ではカバーできていなかった領域をカバーするエントリー~ミドルクラスのグラフィックを搭載した製品にはスリム型の「THIRDWAVE Pro Slim・Slim Ex」を展開。
Slim・Slim Exシリーズでは用途をわかりやすく価格を抑えた製品群であり、構成の異なる2製品をそれぞれラインナップ。
画像処理・動画編集やハイレゾマルチモニタ制御、2D CADなどを想定したSlimではSD5040・SD5060。CG製作や3D CAD、さらなる画像処理・動画編集を想定するSlim ExではSDX5100・SDX5200を展開している。
SlimシリーズのSD5040・SD5060は基本構成をほぼ同じに、GPUと電源の構成で差別化を図った製品。SD5040ではGPUにNVIDIAのT400 4GB、電源に300W(TFX 80PLUS BRONZE)を搭載する一方で、SD5060にはNVIDIA T600 4GBと500W (TFX 80PLUS GOLD)が搭載される。
これ以外の基本構成は共通であり、CPUにはインテルCore i5-13400F、メモリには16GB (8GBx2、DDR4-3200、最大64GB/32GBx2)、ストレージにはM.2 NVMe Gen3 500GBを搭載。価格はSDX5040が税込み15万9680円から、SDX5060が税込み16万4680円からとなる。
Slim ExシリーズもSlimシリーズ同様に基本構成を共通にGPUの構成が異なっており、SDX5100ではNVIDIA T1000 8GB、SDX5200ではNVIDIA RTX A2000 12GBを搭載。
そのほかの構成ではCPUがインテルCore i5-13400F、メモリに16GB (8GBx2、、DDR4-3200、、最大128GB/32GBx4)、電源には500W(TFX 80PLUS GOLD)、M.2 NVMe Gen3 500GBのストレージを標準搭載。それぞれSDX5100が税込み21万1680円から、SDX5200が24万3180円からとなる。
THIRDWAVE Pro HG
今回発表された製品の中でも特徴的な外見をもつのが、コンパクトデスクトップPCの「THIRDWAVE Pro HG」シリーズ。
HGシリーズは小型でも優れたパフォーマンス、ワンランク上の部品構成、さまざまな用途に対応する高い汎用性をコンセプトとした製品で、幅80mm、奥行155mm、高さ155mmで約1.35kgという持ち運びが可能なほどの小型軽量設計が特徴的だ。
同シリーズではHG3023・HG5023・HG7023・HG9023の4製品がラインナップしており、それぞれ搭載CPUが異なる。
各製品のCPUはHG3023がインテルCore i3-12100、HG5023がインテルCore i5-12400 、HG7023ではインテルCore i7- 12700T、HG9023にはインテルCore i9- 12900Tを搭載。グラフィック機能はCPU内蔵のインテルUHDグラフィックス730をHG3023・HG5023、インテルUHDグラフィックス770をHG7023・HG9023がそれぞれ搭載する。
そのほかの構成ではメモリは8GB(PC4-25600 8GBx1、最大64GB(32GBx2)対応)、ストレージには500GB NVMe SSD (最大2TB対応)、電源にはDC19V 6.32A 120WのACアダプターを採用。
また、本製品の特徴として4製品共通でOSがWindows10Pro64bitとWindows11Pro64bitのどちらにも対応するほか、LANには有線と無線どちらも標準搭載し、Bluetooth5.2にも対応する。
価格はHG3023が税込み10万3400円から、HG5023が税込み10万9890円から、HG7023が14万2010円から、HG9023が17万9850円からの販売となる。
(執筆者: sasuke_in)
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