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きのこ料理はいいぞ! 渋谷「裏の山の木の子」できのこモリモリのガチ火鍋ときのこ尽くしの一品料理を食べた話

ガジェット通信 / 2023年4月27日 17時0分

最近きのこ料理の専門店がちらほらと増えてきている気がします。きのこはいいよなあ、きのこは。きのこは旨味がよく出るから焼いても煮てもウマいし、ミネラルやビタミンなどの栄養素も豊富で低カロリーと体に優しいのも嬉しい。

そんなきのこをモリモリ美味しく食べられるきのこ料理の専門店なんて人気が出ないわけがないじゃない!

渋谷「裏の山の木の子」に行ってきた

そんなきのこ料理を渋谷の一等地で食べられる「裏の山の木の子」というお店があるのですが、大変嬉しいことに試食にお招きいただいてしまいました。ありがとうございます!

とりあえず感想を先に伝えておきますと、試食にお招きいただいたとか関係なしに素晴らしい体験ができました。きのこ、ウマい。きのこには知らない種類もたくさんあり、きのこだけでこんなにバリエーション豊富な料理が作れるんだなと。感動、感動、大感動ですよ。

「裏の山の木の子」が看板メニューとして据えているのは「きのこ火鍋」(1人前3000円・写真は2人前)。昆布だしに独自調合の薬膳を加えた赤と白の日式火鍋となっていて、本格派ながらも日本人の舌に合わせた味わいにチューニングしているのが特徴なのだそう。

鍋なのでもちろん豚ロース肉や地鶏のつくねなんかもついてくるのですが、「裏の山の木の子」ではもちろんきのこが主役。

見てくださいよ、きのこがドドーンと入ったこのカゴを! 12~13種類のきのこがこれだけモリモリ入っているのに2人前。とんでもないボリュームですし、見たことないきのこもたくさん!

こちらをスタッフが丁寧に調理してくれます。きのこは70℃くらいでジワジワと温めると旨味がよーく出るのだとか。

きのこ2人前を鍋に入れたら野菜や肉を入れるスペースがなくなっちゃいました。笑

じっくり煮込んで柔らかくなってきたら野菜や肉などを追加していきます。

スープが煮立ち始めると周囲にかなり食欲を刺激する香りが漂ってきました。これぞ薬膳の香り。匂いを嗅いでいるだけで元気になれそうな気がしてきます。

こちらを食べてみるとなんというか未知の感覚。うわっ、なんだこれ。赤色のだしは唐辛子系の刺激、白色のだしは花椒系のしびれるような刺激が強烈で、どっちも結構辛い。特に白色の方は見た目がそこまで辛そうじゃないので意表を突かれる感じ。それぞれのだしをまとったきのこを口に運ぶたびに汗が吹き出るような感覚です。

そして口の中いっぱいに広がっていくきのこの旨味。真っ先に刺激がご挨拶してくるのですが、少しだけ遅れてきのこの凝縮された旨味と独特の香りが追いかけてくるのです。これ、めちゃくちゃうまいぞ!!

辛さのウェーブに乗ってバクバク箸を進め、ご飯をもりもり、お酒をグビグビといっちゃうのも大いにありなんですけど、せっかくなんで珍しいきのこひとつひとつの特徴を感じながら食べ進めるのも至福。食べ比べてみると味のアプローチが全然違うんですよね。これが面白い。あれがうまいこっちがうまいと、あーだこーだ言いながらチビチビとつまむのも幸せ。まあ、どうやって食べてもうめーわ!!

さらに店内には「タレ場」なるものがあるんですね。これまた優秀。火鍋はそのまま食べても十分ウマいんですけど、普段なかなか見かけないようなタレがたくさん揃っているので、こちらを使ってちょっとずつ味変をエンジョイするのも楽しいです。エンジョイも楽しいも同じ意味か。でもそのくらい楽しい。エンジョイが楽しいんだ!

個人的にはこちらの「葱生姜醤」と「自家製牛肉豆鼓辣油」がクリーンヒットでした。貧乏くっせえ話なんですけど、これだけあれば酒が飲める。タレ場といいつつ万能ねぎとかパクチーなんかもあったので、お好きなタレを絡めたらそれだけで簡易的なおつまみを作れてしまうんですよ。最高じゃあないか!

きのこを駆使した一品料理の数々が秀逸だった

とはいえ、これから季節は春から夏へと移り変わっていきます。途中にはジメジメと蒸し暑い梅雨もあります。そんな時期に火鍋なんか食ってられねえよ! と考えちゃうのは割と普通の感覚だと思うんですよね。

そんな方のためというわけではないんでしょうけど、「裏の山の木の子」には火鍋以外にもきのこを使った一品料理がたくさん用意されていました。正統派なものから以外なものまで。これがどれも素晴らしかった!

こちらは「納豆木ノ子麻婆豆腐」(800円)。こいつはマジで絶品。細かく刻まれた豆腐とひき割りの納豆ときのこが一体となり、本格的なマーボーの味付けが施されています。

口当たりはふわっとなめらかで、口の中で麻婆豆腐の旨辛さと納豆によってドーピングされたきのこの旨味が大爆発! べらぼうにウマい!!

正直、火鍋を食べずにコレとご飯だけを定食的に食べに来たい。オン・ザ・ライスで豪快にかっ込みたい。きのこの旨味と確かな技術。最高!!

季節のおすすめメニュー「季節の生春巻き」(600円)も素晴らしかった。コゴミ、タラの芽、ふきのとうなどの新鮮な山菜ときのこなどを巻いた生春巻きをくるみのソースにつけて食べるんですけど、シャキシャキした食感とともにみずみずしさときのこの香りが口の中で炸裂! 山の幸のいいところを凝縮して包んだ贅沢な生春巻きって感じでしたね。

今回はこちらの料理を最初に食べたんですけど、一口目で完全に心を掴まれた感覚でした。

「野生種えのきフライ」(500円)は完全なる酒泥棒。それもコソドロではなく強盗クラスの酒泥棒。大ぶりの野生種えのきにサクサクの衣をつけて揚げてあるんですけど、味付けもウマければえのきの芳醇な味わいもウマい!

こちらはトッピングをペッパーチーズ、青のりチーズ、カレーチーズの3種から選べるのも嬉しいですね。トッピングを変えながら何品頼んでも飽きないやつです。(写真はペッパーチーズ)

桜エビとトマトで作るビスクを巻いた「春の裏山木ノ子春巻」(400円)も大絶品でした。皮の先端に桜エビがついているのがオシャレ。スナック感覚で食べられるのに中身はアツアツ・トロトロで旨味の洪水。唯一無二の美味しさでした!

そしてさりげなくMVP級の仕事をしてくれたのがデザートとして食べた「杏仁豆腐(優)」(400円)。まるで生クリームのように甘くて濃厚で、火鍋の刺激でダメージを受けた舌をその名の通り優しく癒やしてくれるかのようでした。火鍋を食べるならぜひ杏仁豆腐までセットで食べてほしい!

結論:火鍋以外で攻めるのも全然アリ!

いやあ、大満足でした。看板メニュー「きのこ火鍋」は抜群にウマいし、かといって一品料理はどれもきのこの美味しさを活かしているし、店はオシャレな雰囲気だけどオッサンでも十分楽しめる料理が揃っているのもいい。ガッツリ食べた気分になるのに実際はヘルシーなのも最高。季節や気分によって違うアプローチでお店を楽しめそうなのが素晴らしいなあと感じました。

火鍋は火鍋でも「汁なし火鍋」なんていうメニューもありましたし、夏にかけては特注の鍋を使ったサムギョプサルなんかもスタートするそう。どっちもめちゃくちゃウマそうだなあ。気になる方はぜひお試しを!

店舗情報

裏の山の木の子

<渋谷店>

〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-3-11 一番ビル2F

<恵比寿店>

〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1-9-1 第2ともえビル 2階

(執筆者: ノジーマ)

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