『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』小野賢章インタビュー「青年らしい苦悩に共感出来る」
ガジェット通信 / 2023年6月2日 8時0分
いつの時代も、‟親愛なる隣人“としてNYを守り続けてきたスパイダーマン。 「大いなる力には、大いなる責任が伴う」…その言葉の通り、 彼らは常に、掴んできた勝利の代償に、愛する人を失ってきた。 そして今、その<運命>に抗うひとりのスパイダーマンが現れる――。 『スパイダーマン』シリーズ最新作、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』が 6月16日(金)より全国の映画館で公開となります。
前作に引き続き、主人公のマイルス・モラレスを演じた小野賢章さん。アフレコ直後の興奮冷めやらぬ中、最新作についてお話を伺いました!
――まずは続編が決まった時のお気持ちを聞かせてください。
本当に待ってました!という感じです。いちファンとして、続編があると信じていました。僕自身、マーベル作品が好きで、特にスパイダーマン推しなので、思い入れもあります。何より『スパイダーマン:スパイダーバース』の面白さが衝撃的だったので、続編が本当に楽しみでした。
――私も大好きな作品なのですが、『スパイダーマン:スパイダーバース』のどんな所に衝撃を受けましたか?
一番は色彩感覚ですね。「ここ、この色?!」と驚くこともあって、他のアニメとは一線を画す作品だなと思っていました。「アニメ」と表現して良いのか?と思うほど、アート作品の様な魅力を感じていました。ストーリーはもちろんですが、画面の作り込みがすごくて、それは(続編完成までに)4年かかるよなあ、と(笑)。
――前作は口コミ的に観た人の興奮が伝わっていきましたよね。小野さんへの反響もすごかったのではいでしょうか。
観た方は必ず「面白かったよ!」と言ってくださいましたし、いつも仕事で会うスタッフさんに感想を言っていただけたのが嬉しかったですね。何より、出演している僕ら声優陣が一番喜んでいました。「これやばくない?!」って(笑)。こんなにすごい作品に関われたことが嬉しいと興奮していました。
――『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の台本を読んだ時の感想を言える範囲で教えてください。
かなり壮大なお話になっています。今、様々な作品で「マルチバース」の世界観が描かれていると思うのですが、「スパイダーマン」は特にその要素が強いですよね。詳しい内容はまだ言えないですが、全てにおいてスケールアップしていて、前作に無かった表現の仕方も増えています。そのシーンを観たら、体温が2,3度上昇すると思います。
あとは、マイルスが成長していてたのが良かったです。前作では高校生になりたてで幼い部分もあったと思うのですが、本作は高校2年生になって一気に大人になっています。一人の時間を過ごすことで想ったことが結構あったみたいなので、そこも楽しみにしていてほしいです。
――小野さんはこれまでもたくさんの少年キャラクターを演じていますが、マイルスというキャラクターはどの様にとらえていますか?演じる上で工夫していることも教えてください。
マイルスは一番多感な時期のキャラクターなので、同世代の方は共感が出来ると思うし、大人から観ると「通ってきた道」というか、「こういうこともあったな」と思えるところが面白いなですよね。
演じる時に、ちょっとお調子者なところは意識しています。全体的にコメディ要素もすごく多いし、スパイダーマンって戦っている時もお茶目だと思うので、マイルスを演じる時には軽快さを出す様にしています。僕は普段、静かな役だったり、元々真面目だったのに闇落ちして…というキャラクターを演じることが多いので(笑)、マイルスを演じる時は暗くならない様に明るく演じることを大切にしています。
――冒頭でスパイダーマン推しと教えてくださりましたが、きっかけはどんなことですか?
明確なきっかけは覚えていないのですが、おそらく映画をはじめて観たのはテレビだと思います。スパイダーマンはもともと普通の青年で、蜘蛛に噛まれたことによってスーパーパワーを手に入れますが、その設定が「自分も蜘蛛に噛まれたらなれるんじゃないか」という可能性を持たせてくれるところが良いですよね。そして、青年らしい苦悩が人間らしくて共感出来る部分が多いです。
――「親愛なる隣人」という形は共通していても、色々な表現で私たちを楽しませてくれますよね。
マルチバースという設定により、色々な表現が可能になっていますよね。特に「スパイダーマン」シリーズはこれまで応援してくれた方へのサービスというか感謝の気持ちを込めたシーン、遊び心が多いと思います。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)を劇場で観た時に、拍手が起こっていて。あの感動は今思い出してもすごかったです。トビー・マグワイヤ版に思い入れが深かったので感激しました。
――『スパイダーマン:スパイダーバース』には、色々なスパイダーマンが登場しますが、マイルス以外でお好きなキャラクターはどなたですか?
どのスパイダーマンも魅力的ですが、前作に登場したスパイダーマン・ノワールですかね。大塚明夫さんの声もすごくカッコ良いですし、アニメーションの質感も好きです。最新作には猫のスパイダーマンも出てきたし、恐竜のスパイダーマンも出てきて面白いのですが、僕は特にスパイダー・パンクが好きですね。あとはヴィランのスポット (The Spot)!とても良いキャラクターなので楽しみにしていてください。
――今日お話を伺って、さらにワクワクが高まりました!
「とにかく観て!」と、その一言に尽きますね。言葉で説明してしまうとチープになってしまう様な、そんな心配をしてしまうほどのスゴさを持っている作品です。僕も大スクリーンで観れる日が今から楽しみです!
――素敵なお話をどうもありがとうございました。
撮影:オサダコウジ
<衣装クレジット>
シャツ ¥34,100 / saby(HEMT PR)
T シャツ ¥14,850 / SHAREEF(Sian PR)
パンツ¥35,200 / 71MICHAEL
<スタッフクレジット>
ヘアメイク yuto
スタイリスト DAN
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