『THE WITCH/魔女』主演シン・シア インタビュー「私の超能力を受けて飛んでいく皆さんが大変だったと思います」
ガジェット通信 / 2023年6月1日 11時0分
『THE WITCH/魔女 ̶増殖̶』が2023年5月26日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開中です。劇場公開後SNSで評判が拡散し、配信などで視聴者数約100万人超えを記録した、『THE WITCH/魔女』。 素朴な外見からは想像もつかない狂暴な殺人兵器と化して暴れまくる女子高校生の無敵の強さと、予測不能のストーリー展開が観る者を釘付けにしました。
その創造者たるパク・フンジョン監督には、同作品をユニバース化するという壮大な構想が。その“魔女ユニバー ス”の幕開けを告げる『THE WITCH/魔女 ー増殖ー』は、前作と同じ世界観を共有しているが、名もなき少女が新たな主人公として登場。すべてが謎のベールに覆われ、最先端のVFXで飛躍的にスケールアップしたサイキック・アクション大作が誕生しました。
主人公を演じるのは1,400人以上が参加するオーディションを勝ち抜き、長編映画初主演を飾るシン・シア。先日映画のPRのために来日したシン・シアさんにお話を伺いました!
――本作とても楽しく拝見させていただきました!たくさんの方が参加したオーディションを勝ち抜いて主役を射止められましたが、参加を決めた時、主役が決まった時、どの様なお気持ちでしたか?
オーディションを受ける方にはそれぞれ切実な想いがあると思うのですが、本作では私の切実さが監督に伝わったのだと思います。韓国では新人の女優が主演に選ばれるということはまずありませんし、私の様にキャリアの無い人ならばなおさらです。私は前作を観ていたのですが、本当に面白い作品で、オーディションを知った時には迷わずに参加しました。絶対に挑戦しなければ、と迷いは無かったです。
――オーディションではどの様なことを意識しましたか?
オーディションは3回あって、その後も話し合いなどがありましたので、撮影の前に7回監督にお会いしました。実はオーディションの時、監督から役柄についての説明が無かったんですね。なので、私はありのままの自分、自分が持っている多様な姿を見せようと思いました。たくさんの姿を見せることによって、何か一つは役にひっかかることがあるのではないかと、色々な面を見せたと思います。
――初めての映画撮影で印象的だったことを教えてください。
私にとって初めての長編映画の撮影だったのですが、豪華な共演者のみなさんに、映画の現場での立ち振る舞い方を教わりました。パク・ウンビンさんがたくさんのことを教えてくださり、映画の中でもウンビンさんが演じるギョンヒさんに私が演じる“少女”が色々なことを教わりますので、現実と役柄がリンクしていました。
あとは、現場にはたくさんのスタッフさんがいますよね。でも、映画の中には私の演技だけが存在している。その状況に屈することなく、自分自身を信じることが大切なのだと学びました。監督の頭の中にはこの映画以上の壮大な物語があって、ディレクションをしてくれる際にはそのイメージを共有してくれました。
――“少女”という難しい役柄を演じる上で大切にしたことは?アクションの練習も大変だったのではないでしょうか。
監督から一番大切にして欲しいと言われたのは“無”の表情です。少女は研究所にずっといましたので、感情が無いですよね。普段は表情が豊かな方ですので、「無表情」というものがどのくらいのものなのか分からず、自宅でセルフィーをしながら練習していました。
アクションの準備は大変でもあり楽しくもありました。アクションももちろん初めてで、しかも一人のアクションではなくて大勢の人が集まって合わせていくものだったので、難しい点もたくさんありました。私の場合はエネルギーをたくさん使うのではなくて、超能力を使うアクションですので、私の能力を受けて飛んでいく皆さんが大変だったと思います。私の超能力を受けてくれた方に感謝したことを覚えています(笑)。
――韓国にはたくさんの名作スリラー映画がありますが、シン・シアさんもこのジャンルがお好きですか?
スリラー映画も好きなのですが、超能力ものだったり、ヴァンパイヤもの、人間の力を超えた何かが出てくる作品が好きでよく観ています。今回少女役を演じるにあたって、監督から「参考にしてみたら?」と教えてもらった作品がいくつかあります。その中で『ハンナ』(2011)は特に参考にしました。
――俳優を目指したきっかけと、どんな方に憧れているかを教えてください。
私はミュージカルが大好きで、高校生の時には一週間に3,4回観るほどハマっていたんですね。自然と演劇や映画の世界に興味を持ち、俳優になりたいと決意しました。憧れの先輩に関してはあまりにも多すぎて一人には選べないのですが、素敵な先輩方の長所を出来るだけ吸収して自分らしいお芝居をしたいなと思っています。
――今日は素敵なお話をどうもありがとうございました!
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撮影:Kayoko Yamamoto
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