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“魔法ワールド”だけじゃない 「スター・ウォーズ」「007」も手掛けた制作陣が作り上げた「スタジオツアー東京」

ガジェット通信 / 2023年6月5日 10時0分

世界中で愛される、映画「ハリー・ポッター」や「ファンタスティック・ビースト」シリーズの制作の裏側を実際に体験できるワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッターが、遂に6月16日(金)開業を迎えます。

世界中で愛される、映画「ハリー・ポッター」や「ファンタスティック・ビースト」シリーズの制作の裏側を実際に体験できるワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッターは、実際に映画に携わったイギリスの世界最高峰のクリエイター達が、オリジナルの手法と技術で制作した数々の素晴らしいセットや小道具、衣装を楽しみながら、ハリー・ポッターの世界に入り込んだような体験ができるまさに“魔法ワールド“のような施設。

そんな“魔法ワールド”のような“スタジオツアー東京”を作り上げたイギリスの世界最高峰のクリエイター達は輝かしい経歴を持つ。『スター・ウォーズ』シリーズ、『007』シリーズ、『美女と野獣』、『タイタニック』など、映画史に名を刻む錚々たる作品に携わってきました。そんな輝かしい経歴を持った主な制作陣の経歴を振り返ります。

◆ピエール・ボハナ氏(小道具制作ヘッド)

図案作成と船大工の見習いとして始まり、その後、TVCM・写真撮影向けの模型制作や視覚効果を手がけるボウテル社という会社がきっかけで映画制作との関わりを持つ。ボウテル社では、カメラ上での模型や視覚効果を生み出す業務を担当。ここで培った経験が、その後の彼のキャリアにとって大きな糧となる。その後、独立して模型制作を専門とするフリーランスとなり、ロンドンを拠点としながらスプリティング・イメージ(Splitting Image)やハットトリック・プロダクションズ(Hat Trick Productions)などといった視覚効果や小道具制作の会社と仕事をするようになる。そしていよいよパインウッド・スタジオ、リーブスデン・スタジオ、シェパートン・スタジオといったイギリスの三大スタジオが主な活躍の場となり、特殊な小道具や模型を手がけることが多くなっていく。そのころ手掛けた作品には「ジャッジ・ドレッド」(95)、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」(99)、「トゥルーナイト」(95)などがある。その後、映画「タイタニック」(97)の大量に渡る小道具の企画・制作の発注を受けることになる。

それらを経て、現在は映画の小道具・模型・コスチュームなどの制作企画からそれら部門の運営までを責任者として任されている。責任者として手がけた主な作品には「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」(99)、「ハリー・ポッター」全シリーズ、「サンシャン 2057」(07)、「ダークナイト」(08)、「ゼロ・グラビティ」(13)、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(14)、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(15)、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(16)、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(16)、「美女と野獣」(17)、「ジャスティス・リーグ」(17)、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(17)、「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」(18)といった大作が名を連ねる。

◆ジョン・カーソップ(アシスタント・コンストラクション・マネージャー)

1957年2月3日、ロンドンに生まれる。 昔も今も映画スタジオがあることで有名なエルストリーという街で育つ。父はMGMやエミ・スタジオで長年カメラグリップとして働き、常にロケをしていた。祖父も、MGMスタジオで働き、また(ジョンの)息子もハリー・ポッターの映画でトレーニングを始め、現在、イギリスの映画業界で働いていて、ファミリー揃って映画制作に携わっている。

コンストラクション担当として見習いをはじめ、オークランド・カレッジに通い、長い間、映画業界でキャリアを積む。最初の映画は、若かりし頃の『スター・ウォーズ/新たなる希望』で、その作品を皮切りに、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』、『スター・ウォーズ/ファントム・オブ・メナス』、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、『ハン・ ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』と合計6本のスター・ウォーズ作品に携わった。その後、『007』や、『レイダース/失われたアーク』や『タイタニック』などにも参加。多くの映画でロケが行われたので、仕事人生の4分の1以上をさまざまな国で過ごすこととなる。1990年代後半、友人のポール・ヘイズのもとで『007』の映画「ダイ・アナザー・デイ 」を制作していた時に、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のプロダクション・デザイナーであるスチュアート・クレイグとスーパーバイザー・アートディレクターのニール・ラモントからオファーを受け、「ハリー・ポッター」シリーズのコンストラクション担当として従事することになった。

◆ニール・ラモント(共同プロダクション・デザイナー)

1981年、ボンド映画『007/ユア・アイズ・オンリー』の美術部アシスタントとして映画界でキャリアをスタートさせ、その後、5つの作品でイーオン・プロダクションで働き、『ワールド・イズ・ノット・イナフ』ではスーパーバイジング・アートディレクターを務める。プロダクション・デザイナーのスチュアート・クレイグとは『007/ゴールデンアイ』の後、チュニジアでマイケル・オンダーチェの著書「イングリッシュ・ペイシェント」の撮影に参加したのが最初であった。

スチュアート・クレイグがアメリカに渡り、『バガー・ヴァンスの伝説』をやることになったため、ニールはプロダクション・デザイナーのウルフ・クルーガーとともに、映画『スターリングラード』のためにデザインしたセットやロケーションをベルリンでやるために協力することになった。スチュアート・クレイグとの関係は、10代の魔法使いをテーマにした映画にニールが参加できるかどうかという問い合わせの電話をきっかけに再会し、いつのまにか10年間もスチュアートと一緒にやっていた。

『ハリー・ポッター』シリーズを完成させてから、ニールはアメリカ人のプロダクションデザイナーのリック・カーターと『戦火の馬』、再びスチュアート・クレイグと『ガンビット』をやることになり、それまでの10年間とはまったく異なる小規模な映画制作を経験したが、それでもやりがいはあった。その後、スチュアート・クレイグとともに、オーランドで「ダイアゴン横丁-ハリー・ポッター」の開発に着手した。映画に戻りたいと思ったニールは、2012年にプロダクション・デザイナーのオリバー・ショールと共に『エッジ・オブ・トゥモロー』に参加。2013年の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、リック・カーターが再び呼び寄せた。リック・カーターの指導、策略、サポートにより、ニールは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の共同制作デザインを依頼され、その後『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』と続いた。その後、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』の共同プロダクション・デザイナーとしてスチュアート・クレイグに参加した。

輝かしい経歴を持った制作陣たちが、その手でひとつひとつ作り上げた“スタジオツアー東京”は魔法ワールドファンだけに限らず、映画ファンにとっても特別な場所になることは間違いない。映画史を彩ってきた制作陣がこだわりを持って、日本に誕生させた施設を是非体験して。スタジオツアー東京はいよいよ6月16日(金)オープン。日本で「ハリー・ポッター」の世界を堪能ましょう!

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