映画『次元大介』玉山鉄二&真木よう子インタビュー「次元には無駄な部分がないというか、“引き算の美学”を感じます」
ガジェット通信 / 2023年10月27日 12時0分
Amazon Original 映画『次元大介』がプライム会員向けに世界独占配信中です。本作は『ルパン三世』シリーズの中でも人気のキャラクター、次元大介を主役に据えた本格アクション映画。Amazon スタジオと、『ルパン三世』をプロデュースし続けてきた株式会社トムス・エンタテインメントが贈る、クールで義理堅く、哀愁に満ちた次元大介のオリジナルストーリーです。
次元大介を演じた玉山鉄二さんと、次元大介と対峙する最大の敵で、悪名高きスラム街・泥魚街を統べるボスにして美しき伝説の元殺し屋・アデルを演じる真木よう子さんにお話を伺いました!
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――本作楽しく拝見させていただきました。玉山さんには真木さん演じるアデルというキャラクターについて、真木さんには次元大介というキャラクターの印象をお聞きしたいです。
玉山:アデルは足も片脚なくて、声も機械から出してという大きなハンディキャップを背負っているけれど、過去に大人たちから受けた仕打ち、痛みみたいなものを軸に、力強く生きている人だなと思います。屈折してしまった生き方なのかもしれないけれど、次元大介という人物との対比が効いているなと思いました。
真木:ルパンと一緒に笑い合っている印象が強いキャラクターで、本作ではハードボイルドな部分が多いですけれど、それでもコミカルな一面もあって。とても魅力的なキャラクターだなと思います。
――迫力のあるアクションシーンが見どころですが、何かトレーニングや準備をしたことはありますか?
玉山:僕は数ヶ月前から、アクションチームと練習をしていました。途中で怪我をしてしまったこともあったのですが、サポートもあってやり遂げられました。次元の肉弾戦というのはあんまりイメージ湧かないじゃないですか。アニメでの次元を見ていると、力んでいる顔とか汗をかいているイメージが無いので、そういう部分の僕の想いみたいなものはアクションチームに伝えました。監督、アクションチーム、僕で話し合いをしながら現場でも進めていきました。監督も柔軟な方だったので、僕のアイデアも採用してくれてありがたかったです。
真木:私は「こう動いてください」という指示を受けて、やっていました。車椅子だからこそ出来る変な動きというか、斜めになって攻撃したり、攻撃をかわすというのがアデルの特徴で。
玉山:あの車椅子のアクションはとても新しさを感じましたね。
真木:あとは銃撃戦の時いつも心がけているのは瞬きを絶対にしないということです。編集でスローモーションになった時、まばたきをしてしまっているとカッコ悪いので絶対にしない様に目を開いています。
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――たくさんあるとは思うのですが、映画でぜひこの部分に注目してほしいというのはどんな所ですか?
玉山:アクションはもちろんですが、次元とオトとの関係が映画『レオン』の様な雰囲気を醸し出しているかなと。殺し屋の生きざまというか、彼なりのあの街に対する何か解決の仕方が魅力的に描かれているので、そのグラデーションみたいな部分を観てもらえたら嬉しいです。
真木:アデルは映画オリジナルですが、「ルパン三世」のファンの方にも受け入れてもらえる様なキャラクターになっているかと思います。どこの国の人か分からない雰囲気だったり、謎めいた雰囲気を出すためにメイクやヘアスタイルも工夫しているので、そういった部分にも注目していただきたいです。
玉山:街並みやセットなども異国、多国籍な感じで良いですよね。僕は岩井俊二監督の映画『スワロウテイル』のイエン・タウンの様な雰囲気を感じていてとても好きです。
――玉山さんは今回9年ぶりに再び次元を演じましたが、改めて次元大介というキャラクターの魅力をどんな所に感じたのでしょうか。
玉山:無駄な部分がないというか、“引き算の美学”を感じます。カッコいい男になるために、何かを足そうという作業をしがちなのですが、次元はその無駄を削ぎ落としていく人物だなと。そういった部分の影響を受けていますし、自分自身もシンプルでいたいと思いますね。
――今日は素敵なお話をありがとうございました!
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撮影:たむらとも
▼玉山鉄二さんクレジット
スタイリスト YOSHIO HAKAMADA (juice)もしくは 袴田能生(juice)
ヘアメイク TAKE(3rd)
▼真木よう子さんクレジット
スタイリスト 藤井 希恵(THYMON Inc.)、FUJII KIE(THYMON Inc.)
ヘアメイク Miyuki Ishikawa(B.I.G.S.)もしくは 石川 美幸(B.I.G.S.)
Amazon Original 映画『次元大介』
【あらすじ】
愛銃コンバットマグナムに違和感を覚えた次元大介(玉山鉄二)は世界一のガンスミス・銃職人を求めて日本にやってくる。
辿り着いた先に待っていたのはさびれた時計店を営む女性・千春(草笛光子)だった。そこへ銃を求めて訪ねて来る少女・オト(真木ことか)。
徐々に明かされるオトの悲しい過去と彼女を狙う組織の存在。
そんな中、組織に連れ去られてしまったオトを助け出すべく、次元は孤独な戦いに身を投じる。
キャスト:
玉山鉄二 真木よう子
真木ことか さとうほなみ 笹野高史 本宮泰風
波岡一喜 野村祐人 馬場徹 田中要次
永瀬正敏 草笛光子
原作:モンキー・パンチ
監督:橋本一
脚本:赤松義正
音楽:ジェイムス下地
製作:Amazon Studios TMS Entertainment
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