この年末年始、帰省がちょっと怖くなる? 映画『みなに幸あれ』でみる「田舎の実家あるある」
ガジェット通信 / 2023年12月27日 17時0分
2021年日本で唯一のホラージャンルに絞った一般公募フィルムコンペティション「日本ホラー映画大賞」の初大賞受賞作品である『みなに幸あれ』が、長編となり2024年1月19 日(金)に劇場公開されます。主演は、今最も注目を集める俳優の一人で、若手俳優の中でも確かな演技力で評価の高い古川琴音。古川自身初めてのホラー映画への出演。メガホンをとるのは、「日本ホラー映画大賞」にて同名タイトルの短編映画として大賞を受賞した下津優太。商業映画監督デビューにして、早くも世界各国の映画祭で称賛を浴びており、今までに観たことのない斬新な恐怖の世界を創り上げています。
「誰かの不幸の上に、誰かの幸せは成り立っている」
人類の宿痾と言ってもいい根源的なテーマが根底に流れ、とある村を舞台に、この世界の特異な成り立ちに疑問を持った古川演じる主人公が行動を起こすも、逆にどんどん追い込まれていく様を描き、「この世界にはある法則が存在する。それを知らないと死ぬことになる…。」という得体の知れない恐怖と対峙していく―。
年末年始といえば実家への帰省の時期。日々忙しく学校や仕事に追われる生活から離れ、普段は会えない家族と共に田舎の実家でのんびりと過ごす時間は最高の癒し。お腹いっぱい食べさせてもらえる美味しい家族の手料理、祖父母や両親、ペットなど家族が近くにいてくれる安心感、仕事を休んでただひたすらその極上の幸せを堪能できる実家に居ると、自分の家に帰りたくなくなる人も少なくないのでは。
本作は古川琴音演じる主人公・孫が、ひょんなことから田舎に住む祖父母の家に帰省することから始まる。どこか懐かしい田舎町となんの変哲もない実家、のはずが、その実家で不可解なことが起こり始める。時折様子のおかしい祖父母、少しずつ感じる家族以外の気配・・・久々に訪れた祖父母の家で恐怖の渦に巻き込まれる孫。どんどん追い詰められる彼女が直面する耐え難い現実とはー。
そういえば誰も使ってない部屋がある、久しぶりに会うおじいちゃんとおばあちゃんの不思議な会話、何気ない出来事もドキっとして帰省がちょっと怖くなる?そんな田舎の実家あるあるを本作の場面写真と共にご紹介します。
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1:1人で帰りたくない
主人公・孫(古川琴音)は、家族の発熱が原因で、一人だけ先に祖父母の住む田舎の家に帰省することに。東京から田舎へ向かうと、街並みは変わり人影も徐々に減り、電車に自分しか乗っていない…ということも。時の流れが緩やかで穏やかな昼間があるゆえに、真っ暗な夜の田舎は怖さが増し、田舎の実家は好きだけれど、その雰囲気は少し緊張感を漂わせる。
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2:祖父母がなにかと知恵を教えてくれる
帰省中は実家でゆっくり過ごす時間を楽しむ人も多いはず。何も予定のない日にのんびりしていると「仕事はどうだ」「昔はこうだった」など、祖父母に話しかけられ、いろいろな知恵を教えてもらえたりする。本作では、孫が幼少期に祖母から縫物を教わり、スーツのボタンを縫い付けたり、裾上げをしたり、大人になっても役に立つことばかり。ところが、祖母が熱心に縫物を教えるのは他の意味も…?
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3:誰も使っていない謎の部屋がある
実家に帰ると、自分が過ごす部屋とみんなが集まる居間、トイレや台所など、過ごす空間は限られてくる。ふと気が付くともう何年も誰も入っていない物置部屋があったり、使っていない謎の部屋があったり、なんてことも。そして、その部屋は薄暗くなんとなく近寄りがたいことが多い。本作では主人公が2階の奥のお部屋に違和感を覚える。
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4:絶え間なく提供される祖父母の手料理
お正月太りという言葉があるように、家族が集まる年末年始には、おいしいご飯やお酒を楽しむ機会が自ずと増える。3食規則正しく食事をする習慣が身につくのはいいことだが、おもてなし精神がフルに発揮されて食事の量が増える経験がある人も少なくないだろう。特におじいちゃんおばあちゃんからすれば、孫がたくさん食べてくれることが何より嬉しいことの一つ。本作では、「今は、幸せ?」と聞いてくるおばあちゃんの、食事中のコミュニケーションとしては少し不自然な言葉が妙に気に掛かる。
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5:どこからか物音がする
夜の田舎は静寂そのもの。しかし、いざ寝ようとするとどこからか「ミシミシ」「ギシギシ」物音が。寝ようと思っていたのに気になってなかなか眠れない…。家鳴りは気候の変化などが原因と言われているが、2階から物音がしてきたら、気候の変化ではないかもしれない。
『みなに幸あれ』に見る「田舎の実家帰省あるある」、いくつ心当たりがあるだろうか。本作では、主人公がそんな田舎で起こる出来事から、抗うことのできない恐怖の渦へと巻き込まれていく。想像を遥かに超える恐怖の先に描く“幸せの本質”、その真相とは一体。その衝撃の展開に、Jホラーの歴史を塗り替える一作と賞賛を集め、多くのホラーファンを魅了し唸らせる本作にご期待あれ。
(C)2023「みなに幸あれ」製作委員会
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