1999年と2022年、時を超えた運命の出会いが導くラブ・ストーリー『同感〜時が交差する初恋〜』監督インタビュー
ガジェット通信 / 2024年2月1日 17時0分
韓国エンタメ界を牽引する若手演技派のヨ・ジング&注目の次世代俳優チョ・イヒョンのW主演、映画『同感〜時が交差する初恋〜』が2024年2月9日(金)よりシネマート新宿他にて全国順次公開となります。
1999年に生きる男子大学生ヨンと、2022年に同じ大学に通う女子大生ムニ。1台の古い無線機を通して偶然交信したことから2人の奇妙な交流が始まった…!異なる時代を生きる2人は次第に心を通わせていくが!?時を超えた出会いは果たしてどのような結末を迎えるのか?初恋のピュアなときめきと甘酸っぱさが感じられる、奇跡のようなラブ・ストーリーです。
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原作は韓国ラブ・ストーリー映画の金字塔『リメンバー・ミー』。今や韓国を代表する俳優となっているキム・ハヌル、ユ・ジテ主演で、キム・ハヌルは本作で第 21 回青龍映画賞の主演女優賞を受賞。ユ・ジテも主演男優賞を受賞し、W受賞を果たしました。日本でも2001年に吹石一恵、斎藤工W主演で『時の香り~リメンバー・ミー~』のタイトルで映画化しており、国を越えて愛されています。そんな本作がキャラクターの時代設定を入れ替え、今をときめくキャストで20年以上の歳月を経て生まれ変わりました。本作の監督・脚本を務めるのは、『告白』の新進気鋭の女性監督ソ・ウニョンさん。監督のインタビューが到着しましたのでご紹介します!
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――本作は「リメンバー・ミー」(2000年)のリメイク作になりますが、改めて映画化しようとしたきっかけを教えてください。
素晴らしい企画をいただき、リメイクに参加することになりました。やはり私も原作映画を好きな一人でしたので、これは楽しい作業になるだろうと期待を持って仕事を始めました。
――今回リメイクするにあたり、男女の設定が入れ変わっていますよね。前作とは異なる設定にしたいなど、なにか意識したことや、演出の意図がありましたか?
原作映画「リメンバー・ミー」では、恋愛に関して女性の果たす役割が、今とは違い消極的だったと言えるかもしれません。そこで「同感~時が交差する初恋~」では、もっと現代の恋愛観に重きを置くことにしました。また一方で、原作映画の男性が生きていた時代は、今では過去のものになってしまいました。それで自然と、現代に生きるのは女性という構造になったと思います。時代が変わり、原作映画の人物が逆転する物語が誕生したのです。
――リメイク作品に携わるプレッシャーを感じましたか?
とにかく素晴らしい原作映画をもとにしているので、前作に想いを寄せている観客を意識しないわけにはいきませんでした。ですから原作のモチーフを取り扱いながらも、本作にしかない物語を描くために努力しました。
――子役から着実なキャリアを積んでいるヨ・ジングさんをはじめ、ライジングスターの若手実力派キャストが勢揃いしましたが、キャスティングの経緯を教えてください。
良い俳優たちと撮影ができて私も楽しい現場でした。 ヨ・ジングさんは私自身一人のファンとして好きな俳優だったので、一緒に仕事ができることに期待して撮影に臨みました。 ヨ・ジングさんだけでなく、他の配役の俳優たちのキャスティングにも力を入れました。 どうしてもメロジャンルなので、個人の力量だけでなく、共演者とのアンサンブルが重要です。それが分かっていたので、キャスティングには重きを置きました。
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――監督が思う本作の名シーンは?
名シーンということではないのですが、苦労しながら体育大会のシーンを撮ったことを思い出します。 暑い中、多くのエキストラが参加しての撮影で大変でしたが、若いころに戻ったような気持ちにもなりました。また、亀を撮影するシーンが記憶に残っています。生きている動物を使った撮影は、どうしても予測不可能で思いもかけない状況が起こるものです。デリケートに撮影を進めました。
――『告白(고백)』でサスペンス作品を撮られて、『超人(초인)』『殺人の始まり(살인의 시작)』ではメロ・ロマンスジャンルを撮られていますよね。監督自身、メロ・ロマンス作品は特に自信があるジャンルなのでしょうか?
ジャンルにはこだわりません。 脚本を書いているうちに、物語がメロになったりスリラーになったりするのです。 よい物語、面白い話を作るために努力しています。
――『告白(고백)』で主演を務めたパク・ハソンさんが本作にも特別出演されていましたが、監督自らオファーされたのでしょうか?
パク・ハソンさんはとても素晴らしい俳優で、個人的にも尊敬している方です。私が本作を撮影することになった時から、一緒に作業できればいいなと思っていました。また、ハソンさんが原作映画のファンだったこともあり、楽しい気持ちで一緒に作業してくれました。
――次回作はどのようなジャンルに挑戦したいですか?
とにかく、よい物語を作っていきたいということに変わりはないですね。 そして、自分が書いた脚本で映画を作ること、それが重要だという気がします。
――日本映画やドラマはご覧になりますか?好きな日本の監督は?
個人的には黒沢清監督の長年のファンです。以前から日本のコンテンツをたくさん見てきたほうだと思います。 韓国より多彩なテーマのドラマも多く、小説の原作が多いせいなのか、台詞も良いと思います。最近ではアニメ「チェーンソーマン」と「呪術廻戦」を見ました。
――日本の観客に向けて、メッセージをお願いします。
日本で映画が公開されることになり、嬉しく思います。 本作のもとになった映画「リメンバー・ミー」は、日本の観客にたくさん愛されたと聞いています。『同感〜時が交差する初恋〜』は、スタッフ・キャストみんなが楽しく撮影しました。 その撮影現場の楽しい雰囲気が日本の観客にもそのまま伝わってほしいですね。 韓国のメロドラマをぜひ劇場でお楽しみください。
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【ストーリー】
1999年、韓国大学機械工学科に通うヨンは、皆既月食の夜、無線機を通してある大学生と交信を始める。しかも同じ大学に通う
学生という偶然に驚きつつ、翌日大学構内で会う約束をするが、約束の時間を過ぎてもムニは来なかった。一方、どしゃぶりの雨の中
で待ち続けるムニの前にもヨンは現れない。その夜、互いに相手のすっぽかしを責めるヨンとムニ。話が噛み合わないまま、それから何度
か交信するうち、2人は自分たちが違う時代を生きていると気づく…。不思議な状況に半信半疑ながらも2人の会話は弾み、ムニはヨ
ンにとってかけがえのない存在となっていくが…。
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