ミュージカル時代劇『邪魚隊/ジャッコタイ』阿久津仁愛インタビュー 「初めての時代劇 役目を果たすことができるか挑戦でした」
ガジェット通信 / 2024年5月28日 18時0分
俳優の阿久津仁愛さんが、若手俳優たちが多数出演する映画『邪魚隊/ジャッコタイ』に出演しました。本作は東映株式会社と東映ビデオ株式会社が立ち上げた映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【東映ムビ×ステ】の最新作で、ミュージカル時代劇というまったく新しいコンセプトで始動。映画が5月31日(金)に公開となります。
物語の舞台は、天下泰平の江戶時代。人々の平和な暮らしの裏側には、限られた者しか存在を知らない特殊部隊、邪魚隊があった。彼らは全員が死刑囚。死刑免除の引き換えに、死と隣り合わせの危険な闇仕事を任される隠密部隊だ。
阿久津さんは、その邪魚隊の前に現れる水野平馬役。生き別れの姉を探す旅を続け、邪魚隊とともにその真実を探る青年。ご本人にお話をうかがいました。
■公式サイト:https://toei-movie-st.com/jakkotai/movie/
●今回の映画『邪魚隊/ジャッコタイ』、楽しく拝見しましたが、時代劇ということも含めて、出演が決まった時はいかがでしたか?
まず時代劇ということで自分には初めてのことだったのでとても楽しみであり、主演が佐藤流司くんということで、その横で役目を果たすことができるのかみたいな(笑)、そういう不安もありました。だからお話をいただいたときは挑戦だなって思いました。
●演じられた役柄・水野平馬の性格や人間像は、どう理解して演じたのですか?
田舎武士ということで、そんなに器用ではないんです。でも、不器用だからこそ自分の思っている気持ちをバッと表に出して突き進める人間で、邪魚隊への理解が早いところも素直で純粋なのかなと思いました。人間味があるというか、この映画の中では一番人間らしいキャラクターで性格だなと思いながら演じていました。
●この作品を観る方たちは、水野平馬のキャラクターを中心に観ていくかも知れませんよね。
そうですね。物語としも平馬のエピソードが中心になっていくので、お客さんも平馬の気持ちになって、邪魚隊の活躍に胸躍るような気持ちで観ていただけると思います。
●ミュージカル時代劇だけあって、みなさんすごくカッコよく撮られていましたが、ご覧になった感想はいかがですか?
本当にあっという間に観終わっちゃったなというのが正直な感想で、もちろん重いシーンなどもあるのですが、テンポが本当に速いですよね。歌があるからなのか、それとも速いアクションや殺陣があるからなのか、本当に観ていて気持ちよかったです。実はアドリブ要素のところも、観ていて面白いなって思いました。
●アドリブあったのですね! ご自身もチャレンジされましたか?
そうですね。特に最後のシーンで、邪魚隊のメンバーと平馬のシーンは、みんなでアイデアを出し合って探りながら撮ったことは覚えています。もちろん根本の動きや演出は監督がつけてくださっているのですが、そこを踏まえて自分たちでもどう動こうか、このタイミングでいこうなど、特にワンカットだったので、いろいろと探りながらやりました。
●撮り方などもかなりこだわりがありました。
そうですね。カメラの方向とかも面白いですよね。人がカメラにぶつかってくるので、観ていてハラハラするなと思いました。
●鱗蔵役の佐藤流司さんとの共演はいかがでしたか? 初共演でしたよね。
以前に一度バラエティ番組でお会いしたことあったのですが、ガッツリ作品での共演は初めてでした。前回はほとんど会話をすることもなかったのですが、今回の撮影の休憩時間など笑いながら面白おかしく、みなさんでお話するみたいな感じでしたし、殺陣など集中しなきゃいけない時はバシッとほぼ一発で本番もこなしていく方だったので、その背中を見ながら自分のせいで失敗できないみたいなとドキドキしつつ、やらせていただきました。
●最後になりますが、映画を楽しみに待っている方たちにメッセージをお願いします。
それこそ時代劇が初めてだったので、所作、歩き方、動き方みたいなところは、いろいろと勉強になったのですが、タイトな撮影スケジュールだったので、その中で自分の出来る最大値みたいなところで頑張りました。本編を観て学ぶことが多い作品でした。いろいろと観るところがたくさんありますので、ぜひ観ていただけたらうれしいです。
■ストーリー
天下泰平の江戸時代。
人々の平和な暮らしの裏側に、限られた者しか存在を知らない特殊部隊があった。
その名も【邪魚隊】。
鱗蔵(佐藤流司)、スルメ(橋本祥平)、鮒右衛門(小柳 心)、比売知(廣瀬智紀)からなる邪魚隊は全員が死刑囚。
死刑免除の引き換えに、死と隣り合わせの危険な闇仕事を任される隠密部隊だ。
今回、邪魚隊に下された任務は、謎の集団・お太鼓教への潜入捜査。
昨今、江戸の町では人が突然消える事件が続出。
それらは人喰い鬼の仕業と恐れられ、一方でお太鼓教の教祖・安食満親(石井一彰)は鬼から人を守る救いの神として崇められていた。
しかし、将軍・徳川吉宗(永井大)ら幕府はお太鼓教と鬼の関係に疑問を抱き、鱗蔵らのスリのスキルを駆使して教団からある物を盗み出すミッションを命じる。
御典医・蓼丸玄庵(輝馬)によると、その「ある物」が、鬼退治に役立つという。
一方、そんな邪魚隊の前に一人の青年が現れる。
彼の名は、水野平馬(阿久津仁愛)。
生き別れの姉を探す旅を続けていた平馬だが、お太鼓教の歌姫・音御前(高田夏帆)こそが姉であると確信。
真実を知るために、鱗蔵たちとともにお太鼓教に忍び込む。
だが、姉を救いたい平馬の行動が生んだアクシデントにより、鱗蔵たちは安食の側近・多々良(玉城裕規)に捕えられてしまう。
さらに、目の前に現れた安食によって、鱗蔵の封印していた過去が甦る。
【映画 2024年5月31日(金)公開】
【舞台 2024年8月、9月上演】
【東映ムビ×ステ】とは、
東映が仕掛ける新しいプロジェクト「ムービー(映画)とステージ(演劇)の挑戦的な融合」です。ひとつの作品世界で語られる「映画」と「演劇」を公開&上演します。この映画と演劇はそれぞれ独立した作品ですが、物語は連動しています。メディアの境界線を行き来する物語は、これまでにない新しい感覚を呼び覚まします。スクリーンでしか観られない映像美。劇場でしか味わえない臨場感。異なる二つのエンターテインメントが組み合わさったとき、「魅力の化学反応」が起こり、極上の娯楽体験が生まれます。
ヘアメイク:大西智雄
スタイリスト:東正晃
(執筆者: ときたたかし)
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